最終更新日：2025年11月19日
海外大学院出願完全ガイド｜志望動機・CVの書き方と実際の提出書類公開
このページでは、実際にCambridge大学へ提出した願書（Statement of Interest）やCV、出願スケジュール、合格のためのコツをすべて公開しています。
IELTS対策や大学院進学を目指す方には必見の情報です。
海外大学院合格対策：志望動機エッセイ（Statememnt of interest/purposeの）を書くコツ
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海外大学院合格対策：志望動機エッセイ（Statememnt of interest/purposeの）を書くコツ
合格する志望動機を書くときのポイント
海外大学院の出願で最も重要な書類のひとつが志望動機です。採用担当者にあなたの目的や適性を伝えるため、以下のポイント１～ポイント３を押さえ、自分の過去から将来像までを具体的に大学院に伝えましょう。
キャリアゴール（ポイント１）→ 現在の課題＆その課題解決に必要な知識/スキル（ポイント２）→ 過去の実績と成果（ポイント３）の流れで書きます。
ポイント１：未来（キャリアゴール）
- 大学院進学後、どのようなキャリアを築きたいのかを具体的に記載。
- 社会貢献や業界へのインパクトを現実的な視点で示すことが重要。
自分が大学院進学を通して、その後のキャリアで最終的に何を成し遂げたいのか（将来の目標：キャリアゴール）を具体的にしっかりと書きましょう。
全ての会社や団体は何らかの形で世の中に貢献しています。つまり、その中で働いて、自分のキャリアゴールを達成することはおのずと社会に貢献するということになります。
決して大きなことを成し遂げる（非現実的な）壮大なキャリアプランを書くのではなく、大学院での学びをどのように自分なりに社会に活かせるのか、あなたに学ばせる価値を大学側に伝えることが必要です。
キャリアゴールをしっかりと書くには、今後将来なにをしたいのかしっかりと自己分析をすることが必要です。
ポイント２：現在（課題と必要なスキル）
- 現在のキャリアで直面している課題を明確化。
- その課題を解決するために、大学院のそのコースや科目がどのように役立つか具体的に書く。
現在の課題とその課題を解決するのに必要なスキルや知識を明確に書きます。
「大学院で学ぶことを必要としている＝現在の自分のキャリアの途中で課題が見つかった」ということです。大学院への志望動機は、簡単に言えばその課題を（将来）解決するためです。自分のキャリの途中でどのような課題に直面しているのか具体的にしっかりと書きましょう。
そして、その課題を解決するのにどのような知識/スキルを大学院のコースを通して得たいのかを書きます。具体的に、大学院のコースのどの授業が自分の課題の解決に使えるのかまで書きます。
ポイント３：過去（実績と経験）
- これまでのキャリアでの実績を簡潔にアピール。
- 大きな成果でなくても、主体的に取り組んだ経験を強調。
これまでのキャリアでの実績をしっかりとアピールしましょう。
決して自分を偉人のようにすごいことを成し遂げたとアピールする必要は全くありません（逆効果です）。今までに地味でもいいので仕事で成し遂げたことや少しでも関わったこと、自発的に取り組んだことなど、些細なことでもいいのでしっかりとアピールしましょう。
志望動機を書くときの準備
シラバス
- シラバスの確認：志望コースの必須科目・選択科目を把握。
志望する大学院のコースのシラバスは熟読します。
自分のキャリアゴールを達成するのにその大学院のコースがぴったりであることを書くのに、その大学院のコースの内容を把握するのはMustです。
多くのコースで必須科目（Compulsory Modules）と選択科目（Optional Modules）があり、特に必須科目は自分のキャリアゴールにどう役立つのかを志望動機に書くことが大切です。（志望動機を書くときのポイント２参照）
採点・評価項目
- 評価項目の理解：大学が求める人物像に沿った志望動機を書く。
大学によっては志望動機がどのような項目で審査/評価されるかが書いてあります。このポイントは絶対に抑えてください。
自分の想いは率直に伝えつつ、大学側が求める人物像（＝志望動機の審査項目）に合わせて書くことが大切です。
海外大学院合格対策：CVを書くコツ
- 簡潔で見やすいレイアウトを意識。
- 余白を活かし「読む」より「見る」CVに。
とにかく簡潔に書く。余白が大切です。CVは読むものではなくて見るものです。
何百人という志願者のCVを見る側の立場に立って、相手に読ませることなく、一瞬で”見て”自分の経歴が分かるCVにする。(自分が書いたCVでも文字数は多いです💦)
海外大学院合格対策：実際にケンブリッジ大学に合格した書類
出願学科
大学院出願スケジュール
Application：12月23日
Interview: 5月17日
Conditional Offer：5月30日
GPA
GPA（Grade Point Average）は大変重要な評価項目です。このページでは、日本の大学出身者がどのようにGPAを記載すべきか、そして基準値を満たさない場合の対策について詳しく解説します。
GPAは正直に記載することが基本
自分の場合、国内国立大学でのGPAは 3.381/4.0 でしたので、CVのEducation欄に正直に記載しました。
Cambridge大学の公式サイトには、以下のような目安が記載されています。
- 日本の上位大学（Prestigious University）：GPA 3.5/4.0
- その他の大学：GPA 3.8/4.0
これはあくまで参考値であり、必ずしも絶対条件ではありません。ケンブリッジ大学の場合、以下のページで日本の大学では上位大学（Prestigious University）の場合GPA GPA 3.5/4、その他の大学ではGPA 3.8/4程度がUniversity Minimum Requirementと書かれています。
大学名よりも重要なのは「学びの質」
日本特有の偏差値や大学ランキングは、海外大学院の選考にはほぼ関係ありません。
たとえ地方大学やFランク大学であっても、GPAが高く、学びに真剣に取り組んだ証拠がある場合、合格の可能性は十分にあります。
逆もあり、たとえ東大・京大でもGPAが2.0台など上位層にいなかった場合には海外大学院に合格する可能性は低くなります。
GPAが基準より低い場合の対策
もしGPAが公式基準より低い場合でも、次の方法で補うことができます。
- 学科内順位の証明書を提出
学年や学科内で上位（例：2位や3位）であることを証明できる書類を大学に発行してもらい、出願時に添付する。 - GPA算出方法の説明
日本の大学ではGPAの算出方法が異なるため、必要に応じて補足説明を加えましょう。なお、GPAの算出方法は大学によって異なります：4.0がMaxの大学と5.0がMaxの大学があります。
海外大学院合格対策：オンラインフォームPDFアップロード
ここからは実際にケンブリッジ大学に出願した志望動機/書類をご紹介します。
Two academic references
推薦書（大学教授1名、会社マネージャー1名：オンラインフォームにEmailなどを入力）
Transcript
大学の成績証明書 (PDFをアップロード)
Evidence of competence in English
IELTSスコア
CV/resume
オンラインフォーム入力内容
Career goals (1000 characters including spaces)
Statement of interest (5000 characters including spaces)
Proposed title(s) of research
Summary of proposed research project (1500 characters including spaces)
Research experience (optional, describe any research experience you may have, 1500 characters including spaces)
海外大学院面接対策：インタビューに向けて
IELTSインタビュー対策のポイント
IELTSや海外大学院のオンラインインタビューに臨む際、事前準備が合否を左右します。以下のステップで、プロフェッショナルな印象を与えましょう。
1. インタビュー前のリサーチ
オンラインインタビューの案内メールには、教授のメールアドレスが記載されている場合があります。その教授が執筆した最新の論文を確認し、専門分野を理解しておきましょう。インタビュー中に出される難しい質問（例：「都会の公園の価値を価格で表す方法は？」）は、教授の研究テーマに関連していることが多く、論文にヒントが隠されている場合が多いです。
2. 対等なコミュニケーション
日本人にありがちな「下手（したて）に出る」対応は避けましょう。どんな権威ある教授であっても、対等な立場で自分の考えをしっかり伝えることが重要です。自信を持った態度が評価につながります。
3. 質問を必ず準備する
「最後に何か質問はありますか？」という場面は、あなたの積極性を示すチャンスです。
- 避けるべき質問：「結果はいつわかりますか？」など事務的な質問
- おすすめの質問：研究内容や学びに関する前向きな質問
Conditional Offer
