TOEFLとIELTSどちらがスコアメイキングしやすいか?
アンケートでお寄せいただいたTOEFLとIELTSのデータをまとめました。TOEFLかIELTSかどちらがハイスコアをとりやすいかデータをもとに徹底分析しました。アンケートご協力いただいたみなさまありがとうございました。
分析結果
IELTS 7.0とTOEFL 100ではどちらがスコアを取りやすいか、IELTS 7.5とTOEFL 110ではどちらがスコアを取りやすいか、IELTS R/L/S/W 7.0とTOEFL R/L/S/W 25はどちらがスコアを取りやすいかをアンケート調査を基に分析しました。
実際に両方を受けた方々の結果を纏めましたので信憑性の高い分析をすることができました。
その結果は、
Overall:IELTSの方がスコアメイキングがしやすい
Reading:同レベル
Listening:IELTSの方がスコアメイキングがしやすい
Speaking:IELTSの方がスコアメイキングがしやすい
Writing:どちらがスコアメイキングがしやすいとは言えない
結論:IELTSの方がスコアメイキングがしやすい
Overall
IELTS 7.0 vs TOEFL 100 / IELTS 7.5 vs TOEFL 110でOverallを比較した場合はいずれもIELTSの方がスコアメイキングがしやすいことが一目瞭然となりました。
これはIELTSではOverallはR/L/S/Wの平均点が“繰上げ”により計算されるからです。例えば、R:7.5, L:7.5, S:6.0, W:6.0の場合、R/L/S/Wの平均点は6.75となりOverallは7.0に繰上げされます。
今回のアンケート結果では非常に多くの受験生がこの繰上げによってTOEFLでは100点を達成できなくてもIELTSでは7.0を達成できたことが分かりました。名門大学(大学院)の多くでIELTS Overall 7.0を要求しており、スコアメイキングはIELTSの方が絶対に優位です。
もし、IELTSが平均点の繰上げを採用していなかったらOverall 6.75から7.00へはもう一息の努力が必要だったと思います。これがよくTOEFLからIELTSに途中で変更する人が多い理由でもあります。途中で変更しない方がスコアメイキングは効率的です。是非IELTSで目標大学(院)の要求スコアを勝ち取ってください。
Reading
ReadingでIELTS 7.0とTOEFL 25を比較したとき、IELTSで7.0を取れる場合TOEFLでもほぼ確実に25を取れています。逆にTOEFLで25を取れればIELTSで7.0は確実に取れています。
Readingに関しては高得点を目指した場合、単語のレベルも同じくらいで、読むスピードも同じ程度の速さが求められます。また、回答にはどちらのテストでもスキャニング・スキミング・精読が高いレベルで要求されます。
問題形式に違いはあるもののいずれも高いReading力が求められるためIELTS 7.0とTOEFL 25を比較してどちらが取りやすいということはありません。
IELTSのリーディングの出題パターンは限られています。各パターンの解き方は全てTOSHI’s IELTSで紹介しています。是非Readingページを勉強に役立ててください。
Listening
IELTS 7.0とTOEFL 25を比較したとき、TOEFLで25を取れなくてもIELTSで7.0を取れた人が明らかに多かったです。
これはIELTSにはIELTS AcademicとIELTS Generalがあり、IELTS Academicの方が全体的に難しいのですが、ListeningだけはAcademicもGeneralも同じ問題です。
Academic受験者とGeneral受験者は同じ部屋で同じ音源を聞いて同じ問題を解きます。そのため、IELTSは100%Academic英語ではなく、半分(Part1とPart2)は日常生活に関する英語問題になります。ですので場面が想像しやすくスコアが取りやすいです。
IELTS・TOEFLどちらもListeningは聞き取れなければ答えられません。どちらの試験でも目標スコアを取れるまで継続したトレーニングが必要です。効果的なトレーニングの方法はListeningページに全て書いてあります。
Speaking
TOEFLのSpeakingで25点以上を取っている人は少数でしたが、TOEFLで25を取れなくてもIELTSで7.0を取れた人は多かったです。SpeakingでIELTSの方がスコアメイキングがしやすい理由としては👇
-加点要素になるポイントが分かりやすい
IELTSの試験はフィギアスケートで技をキメれば得点になるように加点要素となるポイントが決まっています。例えば仮定法を入れれば加点要素になります。またIELTSでは質問内容が変わっても試験の流れは毎回同じで、例えばPart2では過去の事実を話した後にその事実について「もしあのとき~だったら」などと仮定法をいれるタイミングを自分で作ることができます。毎回Part2で仮定法を最後に言うなど自分でポイントを決めておけば比較的高得点が取りやすくなります。
-最近の出題問題がネットに上がっている
IELTSのSpeakingでは「手紙がいいか?メールがいいか?」など普段考えたことのないことが質問されます。しかし、質問は試験官が持っている冊子から出され、Speaking対策のように最近聞かれていることを世界中のIELTS挑戦者たちがネットにアップしてくれています。ですので事前にネタを準備していくことができます。
また、質問内容は違っても聞かれているポイントは同じです。例えば「手紙がいいか?メールがいいか?」は、「手紙はーーーな点がよく、“一方で”メールはーーーな点がいいです。総じて人々はーーーの場合には手紙を書き、―――の場合にはメールで済ませます」など似て異なる2つを対比させて話すことがポイントです。これは手紙vsメールだけでなく、電車vsバス、えんぴつvsボールペンなども同じです。
-対面のコミュニケーション
これは人によってですが、試験官と対面での試験になることはIELTSのメリットです。緊張はしますが、コンピュータに向かってイヤホンで話すのよりも慣れれば話しやすくなります。英語(言語)はコミュニケーションツールです。試験官との対話を楽しんでください。
Speakingはできればネイティブとの練習をしたいところ。しかし、ネイティブとの練習が難しい場合にはChat GPTを有効活用してトレーニングしよう。
Writing
WritingはIELTS 7.0とTOEFL 25を比較したとき、アンケート結果からはどちらが取りやすいとは言えません。
TOEFLで25を取った人でもIELTSでは6.5しか取れないケースも多く、逆にIELTSで7.0を取った人でもTOEFLで25を取れない人が多いです。これは、それぞれの試験でそれぞれの書き方があるからです。
また、それぞれの書き方をマスターするのに時間が掛かります。TOEFLからIELTSに変更してTOEFLと同じ感覚で書いてもIELTSではスコアがでません。IELTSはWritingが取りにくいと言われていますが、IELTSの書き方をマスターすればパズル感覚で書けるようになります。
IELTSの書き方は全てWritingページ(Task 1、Task 2)で紹介しています。是非勉強に役立ててください。
その他
Paper basedとComputer basedを選べるのもIELTSのメリットです。メリット・デメリットありますが、特にReadingではモニターで英語を読むことに慣れていない人は、紙の方が英語が頭に入りやすいことがよくあります。