

永遠の謎:TOEFLとIELTSどちらがスコアメイキングしやすいか?
アンケートでお寄せいただいたTOEFLとIELTSのデータをまとめました。
どちらがハイスコアを取りやすいのか?
データをもとに徹底分析しました。アンケートにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
ご提供いただいたデータをもとに、YouTube動画を作成しました。分析結果の動画ぜひご覧ください👇👇👇
分析結果
IELTS 7.0とTOEFL 100ではどちらがスコアを取りやすいのか?
IELTS 7.5とTOEFL 110ではどちらが難しいのか?
さらに、IELTS R/L/S/W 7.0とTOEFL R/L/S/W 25ではどちらがハードルが高いのか?
これらの疑問を、アンケート調査のデータを基に徹底分析しました。
結果は、単なる印象ではなく、実際の受験者データに基づいています。
詳細な分析結果は、YouTube動画で公開中です。ぜひご覧ください👇👇👇
実際にTOEFLとIELTSの両方を受験した方々のデータをまとめ、信頼性の高い分析を行いました。
分析結果:
- Overall:IELTSの方がスコアメイキングしやすい
- Reading:同レベル
- Listening:IELTSの方がスコアメイキングしやすい
- Speaking:IELTSの方がスコアメイキングしやすい
- Writing:どちらが有利とは言えない
結論:IELTSの方が総合的にスコアメイキングしやすい。
IELTSはなぜOverallスコアメイキングで有利なのか?
IELTS 7.0 vs TOEFL 100、IELTS 7.5 vs TOEFL 110でOverallを比較した結果、いずれもIELTSの方がスコアメイキングしやすいことが一目瞭然でした。
その理由は、IELTSではOverallがR/L/S/Wの平均点を“繰り上げ”で計算する仕組みだからです。
例えば、
R:7.5、L:7.5、S:6.0、W:6.0の場合、平均は6.75ですが、Overallは7.0に繰り上げされます。
今回のアンケート結果では、TOEFLで100点に届かなかった受験生が、IELTSでは繰り上げによって7.0を達成できたケースが非常に多いことが分かりました。
名門大学(大学院)の多くはIELTS Overall 7.0を要求しており、スコアメイキングはIELTSの方が圧倒的に有利です
もしIELTSが繰り上げを採用していなければ、Overall 6.75から7.00へはもう一息の努力が必要だったでしょう。
これが、TOEFLからIELTSに途中で切り替える人が多い理由でもあります。(ただし、途中で切り替えない方が効率的です。)
ぜひIELTSで目標大学(院)の要求スコアを勝ち取りましょう。
Reading:高得点を目指すなら、両方とも同じレベルの読解力が必要
IELTS 7.0とTOEFL 25を比較した場合、IELTSで7.0を取れる人はTOEFLでもほぼ確実に25を取れています。
逆に、TOEFLで25を取れる人はIELTSで7.0を確実に取れています。
Readingに関しては、どちらが取りやすいという差はありません。
高得点を目指す場合、求められる単語レベルも同程度で、読むスピードも同じくらい必要です。
さらに、回答にはどちらのテストでもスキャニング・スキミング・精読が高いレベルで要求されます。
問題形式に違いはありますが、いずれも高いReading力が不可欠です。
IELTSのリーディングは出題パターンが限られています。
各パターンの解き方はすべてTOSHI’s IELTSで紹介していますので、ぜひReadingページを活用してください。
Listening:TOEFLで25が難しくても、IELTSで7.0を取れる人が多いのはなぜ?
IELTS 7.0とTOEFL 25を比較したとき、TOEFLで25を取れなくてもIELTSで7.0を達成できた人が圧倒的に多いことが分かりました。
その理由は、IELTSにはAcademicとGeneralがあり、Listeningは両方共通の問題だからです。
Academic受験者とGeneral受験者は同じ部屋で同じ音源を聞き、同じ問題を解きます。
つまり、IELTSは完全なAcademic英語ではなく、Listeningの半分(Part 1とPart 2)は日常生活に関する問題です。
場面が想像しやすく、スコアが取りやすいのです。
もちろん、IELTSもTOEFLもListeningは聞き取れなければ答えられません。
どちらの試験でも、目標スコアを取るには継続的なトレーニングが必須です。
効果的なトレーニング方法は、Listeningページにすべてまとめていますので、ぜひご覧ください。
Speaking:IELTS SpeakingがTOEFLより有利な理由
TOEFLのSpeakingで25点以上を取れる人は少数でしたが、TOEFLで25を取れなくてもIELTSで7.0を達成できた人は多いことが分かりました。
その理由は次の通りです。
1. 加点要素が分かりやすい
IELTSのSpeakingは、フィギュアスケートのように「技を決めれば得点になる」仕組みです。
例えば、仮定法を使えば加点要素になります。
試験の流れは毎回同じなので、Part 2で過去の事実を話した後に「もしあのとき~だったら」と仮定法を入れるタイミングを自分で作れます。
毎回Part 2で仮定法を言うなど、自分でポイントを決めておけば高得点が狙いやすいです。
2. 最近の出題傾向がネットで共有されている
IELTSのSpeakingでは「手紙がいいか?メールがいいか?」など普段考えない質問が出ますが、質問は試験官の冊子から出され、世界中の受験者がネットに最新の質問を共有しています(くわしくはこちらSpeaking対策)。
そのため、事前にネタを準備できるのが大きなメリットです。
質問内容は違っても、聞かれているポイントは同じです。
例えば「手紙 vs メール」は、似て異なる2つを対比して話すことがポイント。
これは「電車 vs バス」「鉛筆 vs ボールペン」などにも応用できます。
3. 対面試験のメリット
IELTSのSpeakingは試験官との対面試験です。
緊張はしますが、コンピュータに向かってイヤホンで話すTOEFLよりも、慣れれば話しやすくなります。
英語はコミュニケーションツール。試験官との対話を楽しんでください。
練習方法
Speakingはできればネイティブとのマンツーマン練習が理想です。
難しい場合は、Chat GPTを活用してトレーニングしましょう。
Writing:IELTSにはIELTSの、TOEFLにはTOEFLの作法(=書き方)がある
IELTS 7.0とTOEFL 25を比較した場合、アンケート結果からはどちらが取りやすいとは言えません。
TOEFLで25を取った人でもIELTSでは6.5しか取れないケースが多く、逆にIELTSで7.0を取った人でもTOEFLで25を取れない人が多いです。
これは、それぞれの試験に独自の書き方があるからです。
さらに、それぞれの書き方をマスターするには時間がかかります。
TOEFLからIELTSに切り替えて、TOEFLと同じ感覚で書いてもIELTSではスコアが出ません。
IELTSは「Writingが取りにくい」と言われますが、IELTSの書き方をマスターすればパズル感覚で書けるようになります。
IELTSの書き方は、Writingページ(Task 1、Task 2)で詳しく紹介しています。
ぜひ勉強に役立ててください。
その他
Paper basedとComputer basedを選べるのもIELTSのメリットです。メリット・デメリットありますが、特にReadingではモニターで英語を読むことに慣れていない人は、紙の方が英語が頭に入りやすいことがよくあります。

