最終更新日:2025年10月25日


スコアアップから出願までメンタルの保ち方 TOP 10 (後編 6~10)
IELTS最強メンタルの保ち方 TOP 10 (前編 1~5)はこちら
6.スランプは成長の証、突破すれば景色が変わる。伸び悩んだときこそ自分を褒めよ。

スコアが伸びない時期こそ、レベルアップしている証拠です。
「IELTS31受けました」でも紹介しましたが、勉強してもスコアが伸びない時期は必ずあります。むしろ、スコアが伸びる前には必ず伸び悩みます。
勉強してもスコアが上がらないとき、場合によっては下がるとき、人によってはそれを「スランプ」と呼びますが、自分のレベルを超えるときには必ずうまくいかない時期が来るのです。
「1ヵ月で0.5スコアアップ」などの事例は、もともとその人が0.5高いレベルにあり、難なくスコアアップしただけです。
もしあなたがそのレベルにいない場合、その0.5を超えるためには“臨界点”を突破する必要があり、その過程で必ず伸び悩みます。
イメージは、大気圏を突破するロケットです。燃料を噴射しても前に進めず、アラームが鳴り続ける。しかし、大気圏を抜けた瞬間、フワッと宇宙が広がり「地球は青かった」となるのです。
そこまでたどり着いた自分をまず褒めてください。スコアが伸びなくても、下がっても、勉強を続けることが大切です。その先に、目標スコア達成があります。
7.乱気流でも飛び続ける。それがIELTS学習の本質。

気持ちに余裕がないときこそ、機長の視点で自分を操縦しよう。
気持ちに余裕がなくなったときは、自分を客観的に見ることが大切です。第三者の視点で自分を見ると、現状を冷静に把握でき、気持ちに少し余裕が生まれます。
そのための効果的な方法が、自分を何かに例えてみることです。
例えば、自分をパイロットに例えてみてください。あなたは目的地に向かう飛行機を操縦しています。
気流が悪いときもあれば穏やかなときもあり、寒い極地を飛ぶこともあれば暑い地域を飛ぶこともあるでしょう。どんな状況でも、エンジンで推進し、翼のフラップで機体を水平に保ちながら進みます。
IELTSも同じです。スコアが伸びるときもあれば乱高下するときもあり、勉強に集中できる日もあればやる気が出ない日もあります。
大切なのは、どんなコンディションでもメンタルを保ちながら進むことです。
気持ちに余裕がなくなったときは、自分が機長になったつもりでこう考えてください:
「今は乱気流の中を飛行しているな」
「北極域を飛行しているな」
そう思いながら、機体(=メンタル)を水平に保つ操縦をしている自分をイメージしてください。
8.第2の矢を受けない。それがストレスを減らす鍵。

ストレスは、現実よりも自分の想像で増幅される。
ストレスマネジメントで大切なのは、ストレス要因を自分の中で膨らませないことです。
お釈迦様の言葉に「第1の矢は受けるけれども、第2の矢は受けない」という教えがあります。
例えば、人から悪口を言われたとき(=第1の矢)、人はその悪口をきっかけに、その人の悪いところを探したり、頭の中で悪いことを想像したりします(=第2、第3の矢)。
つまり、ストレスの要因は一つなのに、自分のイマジネーションでストレスを増幅させてしまうのです。
お釈迦様は、最初の要因は受け止めるべきだが、それを起因とする心の肥大化は避けるべきだと説きました。
IELTS学習でも同じです。睡眠不足やスコアへの不安で気持ちに余裕がなくなると、人は第2、第3の矢を自分に打ち、ストレスを増大させてしまいます。
そんなときは、第1の矢だけがストレス要因であることを理解し、必要以上にストレスを増やさないようにしましょう。
9.モチベーションの低い人と付き合うな。それは時間の価値なき浪費。

あなたの熱量を下げる人は、あなたのスコアも下げる。
モチベーションが低い人と付き合うのは、時間の無駄です。
高額なTOEFL/IELTS対策学校に通っても、必ずモチベーションの低い人はいます。
特に、キャリアアップや留学を夢見て“自分に酔っているだけ”のタイプには近づかないこと。近づいてきても完全スルーです。
英語学校で実力を伸ばすために仲良くすべきなのは、自分よりスコアが高い人、またはモチベーションが高い人です。
ハイレベルな仲間を作れれば、1年以上の勉強も乗り越えられます。逆に、ローレベルなコミュニティに入ってしまうと、全員で没落します。
これは勉強仲間だけでなく、先生選びにも当てはまります。
大手のTOEFL/IELTS対策学校でも、モチベーションの低い講師はたくさんいます。
スコアアップを成し遂げるためには、あなたがスコアを取りたいと思う熱量よりも高いモチベーションで、スコアを取らせたいと思う講師が必要です。
先生にやる気が感じられなければ、即チェンジしてください。
ブッダの教えにもあります。
「愚かな者と共に旅に行くぐらいならば、むしろきっぱりと独りで行け」
これはIELTS学習にも当てはまります。
10.休むことも戦略。やめてもいい、それでいい。

心が折れそうなら、立ち止まる勇気を持とう。
毎日勉強を続けていると、辛くて心が折れそうになることがあります。
そのときは、やめれば楽になることを忘れないでください。
ストイックであり続けることは必要ですが、自分に過度なストイックさを強いて逃げ場をなくすと、精神的に病んでしまいます。
本当にきついときは、ただやめればいいんです。
単語帳を駅のホームに捨てても構いません。やる気が戻ったら、また買えばいいんです。
「いつでもやめられる」ことを忘れないでください。休むことも戦略です。
追い込みすぎると疲れがたまり、普段なら20分で解けるリーディングも全く解けなくなることがあります。
「IELTS31受けました」でも紹介しましたが、27回目の本番試験では、試験中に頭がぼーっとしてしまい、ReadingのPassage 2を全く読めなくなりました。
仕事と勉強で休みなく過ごす日々になるかもしれませんが、体が休憩を必要としているときは、休むことも戦略です。
以上IELTS最強メンタルの保ち方 TOP 10でした。

