IELTS(アイエルツ)7.0対策 – Listening
IELTS Listening General information
リスニングのスコアを上げるにはひたすらトレーニングが必要です。聞くだけで楽々身に着く英語は趣味レベルまでです。すぐに結果がでず辛いですが、トレーニングを積めば必ず7.0以上で安定させることができOverallをアップさせる得点源になります。
はじめに
Listeningのスコアを上げるのにコツはない。問題パターンやよくあるひっかけを事前に知っておくくらいのことはできるが、何かのテクニックでいきなり英語が聞き取れるようになることはない。
ひたすら目標スコアが取れるまでトレーニングを続けるしかない。
しかし、しっかりと道筋を立ててトレーニングを続ければ、問題パターンは限られているので必ず高得点は取れる。高得点を取れるまで一度力をつければ、Listeningのスコアは毎回高いスコアで安定しやすい。
リスニングは毎日やるのが基本。1日最低30分~最大1時間は必ず確保する。(1時間以上リスニングに時間をかけるとトレーニングが作業化してしまうので1時間以内にする。)
Listeningのトレーニングはとにかく歩いている時や電車の中などの隙間時間をフル活用すること。Reading, Speaking, Writingの中で一番隙間時間を使いやすい。
IELTS Listening Training methods
トレーニングの基本は聞き取れない英語を見つけて聞き取れるようになること。聞き取れている英語でトレーニングをするのはただの作業で意味がない。自分ができないことを自分で見つけてできるようにするは辛いこと。しかしそれを乗り越えないとスコアは上がらない。
効果的なトレーニング
リスニング力を高めるトレーニングをするときに、”聞き取れる英語とは何か”を知る必要がある。
”聞き取れる英語”とは、英語の音と意味の両方が聞いて分かる英語のことで、”英語を聞き取る力”=”リスニング力”は、英語の音と意味の両方が聞いて分かる力のことを言う。
図で表すと次の通りで、この図を常に意識しながら、聞いて理解できる英語の領域(赤い領域)を広くする意識が大切。
英語の意味=単語、文法、構文への理解(スクリプトを読んで英語を正しく訳せて他人に文法や構文を説明できること)
(読んでも理解できないのであれば聞いて理解することは100%無理。聞き取れた単語から想像して文をつくることでTOEICレベルの試験であれば正解を選べるかもしれないが、IELTSやTOEFLではそれは通用しない。)
英語の音=発音、リズム、イントネーションへの慣れ
単語、文法、構文が分かって、音を聞き取れる英語だけが聞いて理解できる。
逆に単語、文法、構文が分かっても音が分からないと聞き取れない。例えばロンドンのイギリス人ネイティブでも、スコットランドのネイティブの話す英語は小学生の会話でも聞き取れていないことがある。
トレーニングメニュー
聞いて理解できる英語の領域(赤い領域)を広くするトレーニングの方法:
自分がいまどこの領域を広げているか=意味への理解を深めているか音への慣れを強めているか常に意識しながらトレーニングをしよう!
英語の意味:単語、文法、構文への理解を深める
→ 音読 & リプロダクション
英語の音:発音、リズム、イントネーションに慣れる
→ ディクテーション & シャドーイング
意味と音が聞いて分かる英文が増えた段階で、多聴や精聴が効果的なトレーニングになる。
英語の理解力は、ListeningとReadingで”話し英語”か”書き英語”かの違いはあるものの文法や構文は同じなので、Readingで紹介している品詞解析や文法構文解析で鍛えられる。
英語の音への慣れは、英語特有の単語の連結、音の脱落、音の同化、音のリズム/イントネーション、速さに慣れる必要がある。これは理屈で学ぶよりも何度もディクテーションで自分が聞き取れない音を見つけ、シャドーイングで音の変化・リズムを耳になじませるようにする。
ネットで”シャワーのように浴びて簡単にリスニング力アップ”などという文句があるが、英文の意味が理解できていなく、音の変化なども理解できていない状態で多聴してもムダ。
また、意味の理解に偏ったトレーニングや音の把握に偏ったトレーニングをしても理解して聞き取れる領域は広がらず自己満足な勉強に終わる(目的を考えずにただひたすらシャドーイングなどは自己満足の作業になる可能性が大きい)。ただし、もしReadingで8.0以上を常に出していてListeningだけが7.0に満たない場合などは音の把握に集中したトレーニングが有効になる。
偏ったトレーニングのイメージ:頑張って努力はしているつもりでもリスニング力は上がらない(赤い面積は広がらない)
ディクテーション
ディクテーションとは
英語を聞いて聞き取った英語を書き出すトレーニング
効果
英語の音と文字が一致するようになる
英語の会話では単語の連結・音の脱落・音の同化させるのが普通で、We willをWe’llと短縮させる。ディクテーションを繰り返すことでこれらの変化を集中して聞く習慣ができ、音を文字にすることで聞いた音と文字が頭の中で一致するようになる。(We’llの音を頭でWe willと理解できるようになる)
自分にとって聞き取りにくい部分が明確化する
「聞きとれない英語は話せない、話せない英語は聞き取れない」は逆に「聞き取れる英語は話せる、話せる英語は聞き取れる」である。つまり、聞き取れない部分を明確にして、どのように音が変化しているのか?どうすれば同じように話せるのか?を分析すれば、聞き取れるようになる。
例えば、TOEICのPart 2の短文の質問に対して3択の答えから選ぶ問題で、間違った問題を分析すると5W1Hで始まる問題に不正解が多いことがよくある。これは例えばAre you—?のAreは比較的はっきり発音されるのに対し、When did you—?の疑問文でもWhenをフェンとはっきり発音してくれないからである。Whenがどう変わるのかを意識的に発音練習すれば聞き取れるようになる。まずは自分が聞き取れない箇所を明確にすることが大切。
集中力して英語を聞く習慣ができる
IELTSで最も大切なのが集中力。空欄に入る英語は絶対に漏らさないで聞く集中力が何よりも大切。ディクテーションで一文字一文字をしっかり聞く習慣をつけるのは空欄に入る英単語を聞き取るのに効果的。
トレーニングアドバイス
IELTS公式問題集Part 1とPart 4の記述問題(空欄の単語を聞き取る問題)の空欄に入る単語を含む文でディクテーションを行う。
IELTSのすべてのリスニングスクリプトでディクテーションを行うのはスクリプトが長いので非効率なので、空欄には入る単語を含む文だけディクテーションする。
手順
- (Part1とPart4の空欄の穴埋め問題で)音声全体を通しで聞く(長い場合には前半部と後半部で分けてもよい)
- 空欄に入る単語を含む1文を聞いて、一回止めた後、聞き取った英文を書き出す
- もう一度同じ1文を聞いて、1回目で書き出せなかったところを捕捉
- もう一度同じ1文を聞いて、2回目で書き出せなかったところを捕捉(同じ1文は3回までにする:何度も繰り返し聞いて書き出すことが目的ではない)
- スクリプトを見て聞き取れなかった単語や聞き間違えの箇所を分析:なぜ正確に聞き取れなかったのか?単語を知らなかったか?音の変化が分からなかったのか?速かったのか?文法・構文が分かってないのか?etc
- 聞き取れなかった箇所を音読:文法・構文を確認
- 同じように言えるまで何度も聞いて何度も真似て発音・シャドーイング
- 2-7を空欄に入る単語(答え)を含む全ての文で行う
- もう一度音声全体を聞く:空欄に入る単語が含まれる1文が全体の流れのなかでどのように出てきているかを考えながら聞く
注意点
聞き取った後に書き出すことを意識する。聞きながら書き出すのではない。また、細かく区切りすぎない。一単語づつ聞いて止めてを繰り返しては意味がない。
聞いて書いて声に出すの”作業”にならないように英語の音と意味を理解しながらディクテーションをする。毎日やるのがベストだが、ルーティンワークの作業にならないように注意。
シャドーイング
シャドーイングとは
音声を聞きながら少し(1-3語)遅れてその音声をそのまま自分の声で真似して発声するトレーニング
効果
音(発音・リズム・イントネーション)への感度を高める
IELTSのListeningはネイティブの生の英語よりも教材として作られた英語になっているので、英語のドラマよりは聞きやすい。また公式問題集の音源は本番のListeningと非常に近いので、IELTSの公式問題集の音(発音・リズム・イントネーション)に徹底的に慣れるのがよい。
IELTSの速さになれる
Part 2やPart 3ではネイティブが普通に話す速度かそれ以上の速度の英語が流れる。また、その速さでひっかけ問題にハマらないように正確に聞き分けることが要求される。速く発音できれば、速い英語も理解できるようになる。
トレーニングアドバイス
とにかく真似る。音声がどの単語のどの部分にアクセントをおいているか、どの単語とどの単語が繋がっているか、どの音が脱落しているのかスクリプトに書きながらシャドーイングをする。
IELTS公式問題集のPart 2とPart 3の選択問題でシャドーイングの練習をして、音への感度を高めつつ、ひっかけ問題のひっかけ方をとにかく意識する。
日本人の英語はアクセントのないフラットな英語になりがち。英語の音声とシャドーイングをしている自分の声をアプリで録音してみると、音の振幅がフラットになっていることが分かる。この振幅をネイティブに近づけるようにする。
日本人のシャドーイングはおじさんの歌う英語のカラオケのように抑揚やアクセントがなく、この違う発音でシャドーイングを続けても効果は薄い。
アメリカ英語ばかり聞いていると単語の連結がすごく多いイメージがあるが、イギリス英語は一語一語をはっきり発音する傾向がある。
発っすることができる音は聞き取れる=ネイティブを真似て発音できればネイティブの音を聞き取れる。歌を上手く歌うときもプロは歌詞のアクセント・抑揚などを歌詞にマークをしながら徹底的に真似るようにしている。英語もこのようにスクリプトにマーキングをしながら発音、リズム、イントネーションをすると効果的。ただし英語の発音をカタカナでテキストに書き込むことは絶対にしてはダメ。カタカナ通りの発音を全てのネイティブは話さない。
手順
- (Part 2、Part 3で)音声全体を通しで聞く(前半部と後半部で分けてもよい)
- スクリプトを見ないでシャドーイング2回
- スクリプトを見て言えなかったところや言い間違えたところをマーク
- スクリプトを見ながら音声を聞いて、アクセント、単語の連結、音の脱落、音の同化にマーク(理論的に単語が繋がるとかは考えずに、聞き取れるがままに音がどう変化しているかをマークする)
- スクリプトを見ながらシャドーイング3回
- スクリプトを見ないでシャドーイング2回
注意点
常に音(発音・リズム・イントネーション)への感度を高める意識を持つ。何回も同じスクリプトをシャドーイングしているとただ聞いて真似るだけの”作業”になってしまい時間の無駄になる。回数を決めて、時間内に十分でなかったら次の日に同じ音声でもう一度シャドーイングをする。
音読
音読とは
スクリプトを見ながら声に出して英文を読むトレーニング
効果
英語を音から意味を理解する
自分の声を聴きながら自分のペースで声に出して読みながら英文の理解(文法・構文)を深める。自分のペースで理解できなければ本番の速度では到底理解できない。数をこなすにつれて英語を聞くだけで英文の意味が分かるようになる。
トレーニングアドバイス
ディクテーションやシャドーイングとは違って音への感度を高めるのではなくスクリプトの意味(文法・構文)を理解するのに重点を置く。音読をして違和感を感じる箇所(スッ理解できない箇所)があったらその箇所の英文を理解できていないことが多い。
1回目の音読では意味(文法・構文)を理解するのに棒読みでもOKだが、スクリプトの意味が分かってきたら、自分が主人公になりきって場面を想像しながら気持ちをいれて音読する。Part 1では自分が海外でその場面にいる感覚で、Part 4では教授になったつもりで話す。
手順
- 音声全体を通しで聞く
- スクリプトに音声の特徴(リズム、単語と単語の結合、アクセント)をマーク
- スクリプトを見ながら2でマークした音声の特徴を意識しながら音読する:意味が分からない箇所やつまづく箇所は構文・文法を調べる(つまづく箇所はだいたい意味や文法が分かっていない箇所)。知らない単語は調べる。
- スクリプトを見ながらスラスラと読めるまで音読を繰り返す。徐々にリズムやイントネーション、スピードが音声と近づくように意識する。
注意点
意味を理解せず単語を声に出すだけの“作業”にならないようにする。文法や構文が完全に理解できていなければ、品詞解析や文法構文解析を行う。
リプロダクション
リプロダクションとは
英語を1文聞いて自分でスクリプトを見ないで同じように再現(リプロダクト)するトレーニング
効果
前から後に英語を理解できるようになる
作れる英語は聞ける英語、聞ける英語は作れる英語。英文を作れる(=前から後ろに意味や文法を考えながらSV–の順番で単語を並べられる)のであれば、それは前から後ろに英語を聞いて理解することができる。
頭の中に聞いた英語を残す習慣ができる
ただ聞き流すのではなく聞いた後に作ることにより、聞いた英語を頭の中に残す習慣ができる。これは聞きながらひっかけを見抜いて解く必要があるIELTSにとって大切なスキル。
自分の力で英語を作りだす力ができる
聞いた英語を日本語に訳してその訳を英語に訳すのではなく、英語で頭の中に内容を残してそこから英語を作ることができるようになる。
トレーニングアドバイス
1文づつ聞いて再現するのが難しい場合は、1文(ピリオド)で区切らずにコンマや接続詞・関係代名詞など区切りのいい場所で区切って再現する。
徐々に区切る間隔が長くなり(=頭に英語がのこるようになり)、ピリオド間の1文の再現ができるようになる。
手順
- 音声全体を通しで聞く
- スクリプトを見ないで1文聞いて、聞いた1文を再現する。(1文が長い場合には区切って徐々に区切りを少なくしてゆく)
- スクリプトを見て再現した英文を確認
- 2-3の繰り返し
注意点
英文を聞いて止めたときに日本語に絶対に訳さない。「英語を聞く→頭で日本語に訳す→訳した英語を日本語に変換」では日本語に訳す習慣ができてしまい逆効果。
最初は英文を作れないことにヤキモキするし、シャドーイングのようにスピード感のある勉強法ではないので、つまらなく感じてしまう。しかし、続けるにつれて1度聞いた英語が頭に残ることが定着して、聞いた英語を作ることが負担ではなくなり、Part 2やPart 3でひっかけが仕掛けられた速い英語でも正解とひっかけを仕分けることができるようになる。
トレーニング手順
ディクテーション、シャドーイング、音読、リプロダクションの4つを組み合わせて音と意味の両方を聞いて理解する力がリスニング力である。
つまりこの4つを同時にバランスよく鍛えるために次のSTEP 1→STEP 7でトレーニングをする。
シャドーイングにはプロソディシャドーイング(英語の音:発音・抑揚・リズム・イントネーションを意識したシャドーイング)とコンテンツシャドーイング(英語の意味:文法・構文を意識したシャドーイング)がある。プロソディシャドーイング(トレーニング手順 STEP 4)とコンテンツシャドーイング(トレーニング手順 STEP 7)を組み合わせることで効果が高まる。
公式問題集でPart 1~Part 4までの1セットを本番通りに通しで解く(絶対に途中で止めたりしない)。
答え合わせをして難しかった問題や間違っていた問題にマーク。
トレーニング(STEP3-7)はPart 1、Part 2、Part 3、Part 4ごとに行う(各Part前半後半で分けてもOK)。トレーニングに入る前にPartをもう一度解いてみて、全体の音声と問題を把握する。STEP1で通しで解いたときより解けるかを確認してみる。
Part 1とPart 4の記述問題で答え(空欄)に関係した文のみディクテーションを行う(ディクテーションは聞いて止めて書くの繰り返しになるのでスクリプトすべてでやると相当な時間と労力になるので答えに関係した文のみでOK)。
Part 2とPart 3はほぼ選択問題で、単語を書きとることはないので、音を把握できない文のみディクテーションでOK(Part 2、Part 3ではシャドーイングでどうしても音が聞き取れない文があれば、なぜ聞き取れないのかの分析するために聞き取れない文だけディクテーションする)
とにかく単語の連結、音の脱落、音の同化、音のリズム/イントネーションに集中しながらシャドーイングを行う(プロソディシャドーイング)。
各文の意味・文法・構文を理解することを意識して音読をする。
できれば全文音読した方がいいが、時間がなければ回答に関連した英文のみでもOK
STEP 5で文の意味・文法・構文を理解できたので、その文を音声を聞いた後に自分で作ってみる。理解度が高いほどリプロダクションの精度も高くなる。
リプロダクションがうまくできない場合は、STEP 5に戻って文の意味・文法・構文をもう一度確認する。
STEP 3~STEP 6までで文の音と意味を理解できたので、意味・文法・構文をしっかりと頭で考えながらシャードーイングをする(コンテンツシャドーイング)。これが完璧にできれば理解しながら話す=理解しながら聞くができているということ。
アドバイス
STEP 1からSTEP 7までを1日で終わらせることは考えない。
土日に公式問題集を通して解いて(STEP 1)、Part 1(時間がなければ前半のみ)のSTEP 2, 3を月曜、STEP 4を火曜、STEP 5を水曜、STEP 6を木曜、STEP 7を金曜くらいのペースでよいので、とにかく毎日トレーニングをする。
音読は歩きながらら電車で口パクをすることも代用できるのでとにかく隙間時間を大切にする(Reading, Speaking, WritingよりListeningは隙間時間を活用しやすい)。
とにかく音を把握するのか、意味を理解するのか、なぜそのトレーニングをしているのかを常に意識する。ただ音声を追う、ただ声を出して読むではただの作業になって効果はない。
トレーニングの目的は聞き取れない英文を聞き取れるようにすること。聞き取れない箇所にだけフォーカスを絞って効率的にディクテーションや音読をする。全てのスクリプトで全トレーニングをやろうとしない。
IELTS Listening Question types
問題タイプは大きく分けて記述問題か選択問題。ハイスコアを狙うのであれば音声が流れる前に問題文を先読みして聞くポイントを待ち構える必要がある。つまりリスニング力だけではなくリーディング力や問題形式への慣れも大切になる。各問題タイプで解き方やコツがあるのではない。ざっくりと問題形式を理解した上で、公式問題集を繰り返し解いてトレーニングを重ねることが唯一スコアアップを狙える方法である。
回答用紙への記入方法
ListeningではPaper basedの場合、最後に10分間の転記時間が与えられる。
回答用紙には、全ての単語を大文字で書く。Readingと同様に大文字/小文字(Dog, dog, DOG)は問われないが、手書きにクセがあるとrとvなど小文字でははっきりと区別がつかない場合不正解になる。
問題タイプ
問題タイプは大きく分けて記述問題(空欄に入る英単語を書く問題)か選択問題(A,B,C,D—から選ぶ問題)になる。
記述問題は主にPart 1、Part 4で出題され、選択問題は主にPart 2、Part 3で出題される。
記述問題は Note completion questions, Table, Flow-chart, Summary completion questions, Sentence completion questions, Shor-answer questions、選択問題はMultiple choice questions, Matching information questions, Map, Plan, Diagram labelling questionsに分けられる。(解き方は変わらないので問題タイプを意識する必要はない)
記述問題
記述問題の解き方
Note completion questions,
Table, Flow-chart, Summary completion questions,
Sentence completion questions,
Shor-answer questions
空欄の前後にあるキーワード(名詞・動詞・形容詞、特に固有名詞や年号)にアンダーラインを引く。そのキーワードかキーワードの同意語を待ち構える姿勢で聞く。
空欄に入る品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)を音声が流れる前に空欄の前後から推測しておく。
Part1は日常会話、Part 4はほぼ大学のレクチャーになる。まず音声が流れる前にまず空欄前後のキーワードにアンダーラインを引いて、時間が余れば空欄のない(すでに全て書かれた文)のワードにも目を通し、レクチャーの内容を想像しておく。
とにかく記述問題は音声を聞く前にどれだけ読んでキーワードを把握できるかがポイント。下のオレンジのアンダーラインがキーワード、音声を聞く前にキーワードをもとに何を聞き取ればいいのかをしっかり抑えておく。
記述問題注意点
固有名詞や年号はそのまま話されるが、その他のキーワードの単語は同意語に置き換えられている場合が多いので、キーワードをそのまま待ち受けてしまうと聞き逃してしまうので注意。
空欄に入る単語は複数のSや三人称単数のSなど文法上正しい形で入る。特に単数/複数はよく回答用紙に転記するときによく確認する。迷ったら音声を聞いている時に聞き取った自分の耳を信じる。
その他ポイント
最初に空欄に入る単語数や数をまず確認する。タイトルがあれば必ず確認する。
名前のスペリングはw (dʌb.əl.ju)かdouble (dʌb.əl)の聞き取りに注意。w (dʌb.əl.ju)はダブルユーに近い発音になる。
例えば、Willow(名前)で、エルの連続(ll)はdouble l (dʌb.əl el)になる場合がある。それか、l(el) l(el)と2回エルと発音される。wはw (dʌb.əl.ju:ダブルユーに近い)の発音。”Wi”を聞いたときに、iiと聞き取らないように、wとdoubleの聞こえ方に慣れておくこと。(double (dʌb.əl)の発音:下のYouTube 人の名前 2:25/7:22参照、w (dʌb.əl.ju)の発音:下のYouTube Emailアドレス3:00/9:39参照)
電話番号:基本11桁 。22など同じ数字が続くときは22(two, two)かdouble 2と言われる。特にdoubleがきたときには瞬時に22と思い浮かばずに聞き逃す場合が多いので、d2など自分でメモの仕方を決めておく。
人の名前
double (dʌb.əl)の発音 : 2:25 / 7:22
電話番号
Emailアドレス
アルファベット・数字の発音:2:17-4:10 (Wの発音: 3:00) / 9:39
選択問題
Multiple choice questions, Matching information questions, Map/Plan/Diagram labelling questions
選択問題はどんな問題でも、選択肢のキーワードにアンダーラインを引き、音声を聞く前に何を聞き分けるのかを把握しておく。
特にPart 3では選択肢の特徴/違いを音声を聞く前に意識して、ひっかけに備える。
頭を下げて単語を聞き取ろうとするのではなく顔を上げて内容を理解する気持ちで解く。
分からなかった場合記憶を辿ろうとして時間を無駄にしない。分からなかった場合、聞き取れた単語が入っている選択肢はひっかけの可能性が高いので、それを除いてカンで答える。とにかく音声を聞く前の先読みの時間の確保が大切。
Multiple choice questions
問題に対して会話の内容と一致するものを選ぶ問題
問題を解くコツ
アンダーラインしたキーワードをもとに「人口の半分」、「最も大きな都市」、「2倍の速さで成長」のどれに2人はsurpriseしたかを意識しながら聞く。
Multiple choice questionsのひっかけの特徴
複数の選択肢のことが会話で話される。
この問題だと必ずこのA, B, CのことはJohnとChrisの間で話される。
「インターネットのあるサイトは、coastal citiesにworld’s populationの約半分(half)が住んでいると書いてあるけど、この情報は本当かな?」(Aへのひっかけ)
John
「それは本当か分からないけど、coastal citiesはother citiesに比べて海上交通の利便性がよくて成長は2倍(twice)くらい速い(fast)ことはよく知られているし、実際に世界のmost of the biggest citiesは沿岸部につくられているというのは驚きだね。」(B:正解、Cへのひっかけ)
Chris
「確かにそれは自分も知らなくて驚いたよ、Londonのような内陸部の都市に住んでいると分からないことだね」
John
このように、選択肢の内容は全て会話で語られることが多く、音声と同意語を含む選択肢が正解になる場合が多い。(音声biggest → 選択肢largest)
選択肢で使われている単語と同じ単語が聞こえた場合、その選択肢はひっかけの可能性が高い。全体を理解できないと聞こえた単語を含む選択肢が正解に見えてくる。
Matching information questions
ボックスの中から各問題にあう答えを選ぶ問題
問題を解くコツ
問題のキーワードにアンダーラインを引く、ボックス内の選択肢のキーワードにアンダーラインを引く。
キーワードは名詞と形容詞。
問題のキーワードとボックス内の選択肢のキーワードの同意語を頭の中に思い浮かべる。
問題番号の順番に話される。
Matching information questionsのひっかけの特徴
問題のキーワードとボックス内の選択肢のキーワードは必ず要約されていたり、違う単語で言い換えられている。
11 whale watching: there are no place available for this afternoon’s trip → G fully booked today
12 nature walk:you’ll be provided with a drink and a hamburger → D food included
13 bicycle trip:it’s a 1000-meter drop in just 10 kilometres →A all downhill
14 local craft tour:it’s completely free → E no charge
15 observatory trip:we’ll head down to Brighton beach, where you can have a dip in the ocean → F swimming available
16 horse riding:it’s a good experience even if you’ve never been on a horse → B suitable for beginners
Map, Plan, Diagram labelling questions
地図や図面などを見て問題のものがどこにあるかを答える問題
問題を解くコツ
すでに書いてある建物や道名をすべてどこにあるか把握しておく。
書いてある道や建物の名前(固有名詞)は音声を聞く前に頭の中で発音しておく。急に— Roadや— Streetなど初めて聞く道の名前をいきなり聞いても探せない場合が多い。
地図に方位が書いてある場合は、North, East, South, Westを書いておく:聞きながらだとEastとWestがごっちゃごちゃになる場合があり、方向を失う。
Map, Plan, Diagram labelling questionsのひっかけの特徴
道の分岐点などでどちらに進んでいるか分からなくなる場合が多い。
図の中の特定の場所を示す情報は細かく話される一方で、問題に関連した場所についてはあっさりと1回だけ話される場合が多い。
地図によく使われる前置詞はしっかりと抑えておくこと。