IELTS 公式問題集 19 徹底解説(リーディング)

最終更新日:2025年3月1日

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目次

はじめに

このページではIELTS公式問題集19のリーディングパートを徹底解説いたします。

先ずは自分で4回分それぞれ60分計ってトライしてみましょう。そして解き終わったら”問題を解いた後にすべきこと“に従ってしっかりと正解だった問題と不正解だった問題を見直しましょう。

大切なのはなぜ正解できたか・なぜ不正解だったかの言語化です。言語化ができれば次に似た問題が出ても正解だった問題は同じプロセスで正解でき、不正解だった問題は正解に近づけることができます。

目次

問題タイプ

過去に出版されたIELTS公式問題集の問題タイプリストはこちら

IELTS公式問題集19のリーディングパートの問題タイプ👇👇👇

Test 1

Test 2

Test 3

Test 4

Test1

Passage 1

日本語訳

How tennis rackets have changed

テニスラケットの変化

(1パラグラフ)

2016年、イギリスのプロテニス選手アンディ・マレー(Andy Murray)が世界ランキング1位になった。それはどんな基準から見ても信じられないような偉業でした。ラファエル・ナダル(Rafael Nadal)、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)などを相手に、テニス史上最も激しいと考えられていた時期にこの偉業を成し遂げたという事実は、さらに注目に値する。しかし、5年前までは、メジャー大会に出場しても一度も優勝したことのない才能のある部外者と見なされていた。

(2パラグラフ)

この変貌の要因となったいくつかの変化のうち、一つは目に見えて広く知られていた: 2011年、マレーは元世界ランキング1位の選手イヴァン・レンドル(Ivan Lendl)をコーチングチームに迎え入れた – これは選手(マレー)のプレイスタイルに目に見える影響を与えた貴重な迎え入れだった。もう一つの変化は、ほとんど気づかれないほど軽微なものだった。多くの選手と同様に、マレーは、メイン (縦) とクロス (横) の二種類のストリングで構成されたラケットを長い間好んでいた。クロスには天然ストリングを使い続けたが、2012年にメインを合成ストリングに切り替えた。小さな変化かもしれないが、その重要性を過小評価すべきではない。

(3パラグラフ)

マレーが行った改造は、ゲームをよくするためにラケットを調整しようとするプレーヤーが行う多くの選択肢の1つにすぎない。「ツアー中のプロは、自分の特定の要求に合わせてラケットをカスタマイズする」と、英国を拠点とするプロのラケットストリンガーであるコリン・トリプロウ(Colin Triplow)は言う。「パフォーマンスを最大化するためには、非常に重要な要素だ。」その結果、世界のエリート選手が使用している特定のラケットは、実際には一般にはなかなか手に入らない。むしろ、各ラケットは使用する選手に合わせて個別に作られている。例えば、アメリカのプロテニス選手のマイク(Mike)とボブ・ブライアン(Bob Bryan)は、「私たちはラケットの仕様にとてもこだわってる」と言う。「私たちのラケットはすべてメーカーからフロリダ州タンパに送られ、そこでフレームは徹底的なカスタマイズプロセスに移る」。彼らは、ラケットの長さだけでなく、さまざまな種類の塗料を試して調整したと説明する。彼らが現在使用しているラケットは、平均的なモデルよりも重く、より密度の高いストリングパターン(つまりより多くのクロスとメイン)になっている。

(4パラグラフ)

これらの改造の主な理由は単純だ:勝ち負けの境界線がますます僅差になるにつれて、これらのわずかな変更もますます重要になった。その結果、選手やチームは競争上の優位性を最大化するために、ラケットの改造にますます創造性を発揮するようになっている。

(5パラグラフ)

ラケットの改造は主に、ドイツのアマチュアテニス選手、ヴェルナー・フィッシャーがいわゆるスパゲッティ・ストリング・ラケット(spaghetti-strung racket)でプレーし始めた1970年代にさかのぼる。ストリングベッドは非常に多くのトップスピンを発生させるため、国際テニス連盟によってすぐに禁止された。しかし、10-20年のうちに、ラケットの改造は定期的に行われるようになった。今日では、多くの点で、栄養やトレーニングと同等の重要性を持つゲームの一つの側面だ。

(6パラグラフ)

改造は2つのカテゴリーに分けることができる:ストリングベッドの改造とラケットフレームの改造だ。前者の方がはるかに後者より一般的で、ストリングの選択と取り付けるテンションは、ほとんどのプロ選手が試みている。彼らは、コートの表面、気候条件、ゲームスタイルなどのさまざまな要因によって絶えず変更する。中には、その時の気分によって変更する人もいる。

(7パラグラフ)

かつて、すべてのテニスラケットには羊や牛の腸の外層から作られた天然ガットが使われていた。しかし、1990年代初頭に安価で耐久性の高い合成ストリングが開発され、状況は一変した。(合成ストリングは)ナイロン (比較的丈夫で手頃な価格)、ケブラー (単独で使用するには硬すぎる)、コポリエステル (ポリエステルに性能を高める添加物を組み合わせたもの) の3つの素材で作られている。それでも、多くのプロ選手は合成ガットと天然ガットを組み合わせた’ハイブリッドセットアップ’を使い続けている。

(8パラグラフ)

合成素材の中では、コポリエステルが圧倒的に広く使われている。ネット付近よりもコートの後ろで戦うことが多い現在のテニススタイルに完璧に適する。研究によると、コポリエステルのストリングからの平均スピンは、天然ストリングや他の合成素材からの平均スピンよりも25%大きい。ある意味、コポリエステルのストリングの開発はゲームに革命をもたらした。

(9パラグラフ)

しかし、多くの選手はストリングの基本的な調整を超えて、ラケットのフレーム自体に変更を加えている。例えば、米国のプロ選手ピート・サンプラス(Pete Sampras)のサーブパワーの多くは、彼のラケットに4~5個の鉛の重りを追加したことに起因している。今日では、多くのプロは製造過程で重りを調整している。

(10パラグラフ)

フレームの他の変更点は、ハンドルだ。プレーヤーはハンドルの形に個人の好みがあり、あるラケットのハンドルを別のラケットのフレームに成型する人もいる。プレーヤーによって変更は異なる。ポルトガルのプロプレイヤー、ゴンサロ・オリベイラ(Gonçalo Oliveira)は、以前持ちにくいと感じていたため、彼のラケットのオリジナルのグリップを薄いものに交換した。

(11パラグラフ)

ラケットのカスタマイズと改造は、天然のストリングと重い木製のフレームの時代には誰も予想できなかったほど、ゲームの基準をより高いレベルに押し上げた。今後どのような発展があるのか楽しみだ。

Questions 1-7:True, False, Not Given questions

True, False, Not Given questionsについてはこちら

Q1

People had expected Andy Murray to become the world’s top tennis player for at least five years before 2016.

人々は、少なくとも2016年より前の5年間、アンディ・マレーが世界のトップテニスプレーヤーになることを予想していた。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”People had expected Andy Murray to become the world’s top tennis player for at least five years before 2016.”について、”Andy Murray”をスキャニングして、”world’s top tennis player”になることが”expect(ed)”されていたか?を本文と照らし合わせる。

本文精読

1パラグラフ最後の文

Yet five years previously, he had been regarded as a talented outsider who entered but never won the major tournaments.

しかし、5年前までは、メジャー大会に出場しても一度も優勝したことのない才能のある部外者と見なされていた。

回答のポイント

この文はa talented outsider who entered but never won the major tournamentsを正しく理解できるかがポイント。

a talented outsider who entered the major tournaments (メジャー大会に出場した才能のある部外者)とa talented outsider who never won the major tournaments (メジャー大会で一度も優勝したことのない部外者)を合わせたもの。

この本文を“he had been regarded as a talented outsider who entered but (he had) never won the major tournaments.”のように、”but never won the major tournaments”を主語(he had)の省略だと勘違いしてしまうと、優勝したことはない事実は書いてあるけど人々が優勝を予想していたかについては書いていないと思って、NOT GIVENを選んでしまう可能性がある。主語(he had)の省略と解釈すると、enter(他動詞)の目的語がなくなってしまう。

このようにTrue, False, Not Given questions/Yes, No, Not Given questionsでは簡単そうに見える文でもしっかりと読めないと正解できない。品詞解析文法構文解析が日ごろしっかりできているかが問われる。

Q2

The change that Andy Murray made to his rackets attracted a lot of attention.

アンディ・マレーがラケットに加えた変更は多くの注目を集めた。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”The change that Andy Murray made to his rackets attracted a lot of attention.”について、Andy Murrayが“rackets”にした”change”が”attentions”を“attract”したか?を本文と照らし合わせる。

本文精読

2パラグラフ

Another change was so subtle as to pass more or less unnoticed.

もう一つの変化は、ほとんど気づかれないほど軽微なものだった。

回答のポイント

2パラグラフは”Of the changes”から始まって、2つのchangesが書かれている。1つ目のchangeはIvan Lendlをチームに招いたことでこれは目に見えた変化があった。もう1つのchangeの”Another change was so subtle as to pass more or less unnoticed.”がラケットのこと。

”Another change was so subtle as to pass more or less unnoticed.”にはso~as to —構文が使われていて、”—するほど~だった”の意味。例文:My girlfriend was so angry as to be unable to focus on her work (彼女は仕事に集中できないほど怒っていた) この”so~as to —構文”をしっかりと読めたかがポイント。

unnoticedの単語だけからFALSEを選んだ人は要注意。品詞解析文法構文解析をしっかりして一つ一つの構文をしっかり理解するトレーニングをしよう。

more or lessはだいたい、多かれ少なかれの意味。

Q3

Most of the world’s top players take a professional racket stringer on tour with them.

世界のトッププレーヤーのほとんどは、プロのラケットストリンガーをツアーに連れて行く。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

問題文”Most of the world’s top players take a professional racket stringer on tour with them.”について、”racket stringer”を”tour”に”take”するのか?を本文と照らし合わせる。

回答のポイント

前の問題(Q2)で読んだ本文より後の文で、次の問題(Q4)のキーワード(Mike and Bob Bryan)が出てくる前に、このことが書いてあるかを探す。

3パラグラフで’Touring professionals have their rackets customised to their specific needs,’ says Colin Triplow, a UK-based professional racket stringer.(「ツアー中のプロは、自分の特定の要求に合わせてラケットをカスタマイズする」と、英国を拠点とするプロのラケットストリンガーであるColin Triplowは言う)と書いてあってもracket stringerが一緒にtourに行くとは書いていない。

本文”Colin Triplow, a UK-based professional racket stringer”のコンマ(,)は、同格のコンマでColin Triplow = a UK-based professional racket stringerの意味。

Q4

Mike and Bob Bryan use rackets that are light in comparison to the majority of rackets.

マイクとボブ・ブライアンは、大多数のラケットに比べて軽いラケットを使っている。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”Mike and Bob Bryan use rackets that are light in comparison to the majority of rackets.”について、”Mike and Bob Bryan”をスキャニングして、彼らが使っているラケットが他より”light”かどうか?を本文と照らし合わせる。

本文精読

3パラグラフ最後の文

The rackets they use now weigh more than the average model and also have a denser string pattern (i.e. more crosses and mains).

彼らが現在使用しているラケットは、平均的なモデルよりも重く、より密度の高いストリングパターン(つまりより多くのクロスとメイン)になっている。

回答のポイント

本文のweighはここでは自動詞で”重さがある”の意味。weigh more than the average modelの”more”は副詞でweighを修飾して、thanは前置詞で後に名詞句(the average model)がきている。つまり平均的なモデルより重いの意味。

Q5

Werner Fischer played with a spaghetti-strung racket that he designed himself.

ワーナー・フィッシャーは、自分でデザインしたスパゲッティ・ストリング・ラケットでプレーした。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

問題文”Werner Fischer played with a spaghetti-strung racket that he designed himself.”について、”Werner Fischer”をスキャニングして、彼が”designed himself(自分でデザインした)”の”spaghetti-strung racket”で試合をしたか?を本文と照らし合わせる。

回答のポイント

5パラグラフに”— Werner Fischer started playing with the so-called spaghetti-strung racket. It created a string bed that generated so much topspin that it was quickly banned by the International Tennis Federation. (ヴェルナー・フィッシャーがいわゆるスパゲッティ・ストリング・ラケット(spaghetti-strung racket)でプレーし始めた1970年代にさかのぼる。ストリングベッドは非常に多くのトップスピンを発生させるため、国際テニス連盟によってすぐに禁止された。)”とはあるがWerner Fischerがデザインしたとは書いていない。

It created —”と”it was quickly banned”のIt/itはspaghetti-strung racketのことでWerner Fischerのことではない。この無生物主語を見抜けたかがポイント。

間違えた人は品詞解析文法構文解析をしっかりして一つ一つの構文をしっかり理解するトレーニングをしよう。

Q6

The weather can affect how professional players adjust the strings on their rackets.

天候はプロのプレーヤーがラケットのストリングを調整する方法に影響を与えることがある。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”The weather can affect how professional players adjust the strings on their rackets.”について、”weather”が”adjust the strings”するのに”affect”するか?を本文と照らし合わせる。

本文精読

6パラグラフ最後の文

They will continually change it depending on various factors including the court surface, climatic conditions, and game styles. Some will even change it depending on how they feel at the time.

彼らは、コートの表面、気候条件、ゲームスタイルなどのさまざまな要因によって絶えず変更する。中には、その時の気分によって変更する人もいる。

回答のポイント

本文でThey=professional plyers, it=string bedのこと。このパラグラフでは、2文目で”The former is far more common than the latter”と書かれていて、former= string bed, latter= racket frameのことで、このパラグラフではformer(string bed)について書かれていることが理解できていれば、it=string bedと分かる。また、本文のclimate conditionsは問題ではweatherにパラフレイズされている。

間違えた人は品詞解析文法構文解析をしっかりして各代名詞が何を意味しているのかをしっかりおさえよう。

Q7

It was believed that the change Pete Sampras made to his rackets contributed to his strong serve.

ピート・サンプラスがラケットに変えたことが彼の強いサーブにつながったと考えられている。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”It was believed that the change Pete Sampras made to his rackets contributed to his strong serve.”について、”Pete Sampras”をスキャニングして、彼がした”change”が”strong serve”につながったか?本文と照らし合わせる。

本文精読

9パラグラフ最後の文

For example, much of the serving power of US professional player Pete Sampras was attributed to the addition of four to five lead weights onto his rackets, and today many professionals have the weight adjusted during the manufacturing process.

例えば、米国のプロ選手ピート・サンプラス(Pete Sampras)のサーブパワーの多くは、彼のラケットに4~5個の鉛の重りを追加したことに起因している。今日では、多くのプロは製造過程で重りを調整している。

回答のポイント

本文”attribute A to B : AはBに起因する”を問題文の”contribute to— : —につながる”に結びつけられたかがポイント。また、本文の受動態の文(A was attribute to B)を問題の能動態の文(B contributed to A)に単語をパラフレイズさせながら一致させられたかがポイント。

Questions 8-13:Note completion questions

Note completion questionsについてはこちら

The tennis racket and how it has changed

• Mike and Bob Bryan made changes to the types of 8______ used on their racket frames.

• マイクとボブ・ブライアンは、ラケットフレームに使用する8______の種類を変更した。

• Players were not allowed to use the spaghetti-strung racket because of the amount of 9______ it created.

• 生み出される9______の量が多いため、選手はスパゲッティ・ストリングのラケットを使用することができなかった。

• Changes to rackets can be regarded as being as important as players’ diets or the 10______ they do.

• ラケットへの変更は、選手の食事や10______と同じくらい重要だと考えることができる。

• All rackets used to have natural strings made from the 11______ of animals.

• すべてのラケットは、動物の11______から作られた天然のストリングを使用していた。

• Pete Sampras had metal 12______ put into the frames of his rackets.

• ピート・サンプラスはラケットのフレームに金属の12______を入れた。

• Gonçalo Oliveira changed the 13______ on his racket handles.

• ゴンサロ・オリベイラはラケットのハンドルの13______を変えた。

Q8

Mike and Bob Bryan made changes to the types of 8______ used on their racket frames.

マイクとボブ・ブライアンは、ラケットフレームに使用する8______の種類を変更した。

スキャニング

“Mike and Bob Bryan”をスキャニングすると3パラグラフで見つかる。3パラグラフでMike and Bob Bryanが出てきた以降の文を読むと空欄に入る単語を含む文が見つかる。

精読

3パラグラフ

They explain how they have adjusted not only racket length, but even experimented with different kinds of paint.

彼らは、ラケットの長さだけでなく、さまざまな種類の塗料を試して調整したと説明する。

解答

Mike and Bob Bryan made changes to the types of 8 paint used on their racket frames.

マイクとボブ・ブライアンは、ラケットフレームに使用する8 塗料(paint)の種類を変更した。

ポイント

この文で、本文adjust=問題change本文different kins of=問題types ofのパラフレイズを見抜けて、本文のnot only — but (also) —構文が理解できたかがポイント。

Q9

Players were not allowed to use the spaghetti-strung racket because of the amount of 9______ it created.

生み出される9______の量が多いため、選手はスパゲッティ・ストリングのラケットを使用することができなかった。

スキャニング

Spaghetti-strung racketをスキャニングして、Spaghetti-strung racketについて書かれている5パラグラフから答えを探す。

精読

5パラグラフ

It created a string bed that generated so much topspin that it was quickly banned by the International Tennis Federation.

ストリングベッドは非常に多くのトップスピンを発生させるため、国際テニス連盟によってすぐに禁止された。

解答

Players were not allowed to use the spaghetti-strung racket because of the amount of 9 topspin it created.

生み出される9トップスピンの量が多いため、選手はスパゲッティ・ストリングのラケットを使用することができなかった。

ポイント

本文banned=問題not allowed to use本文generated=問題createdのパラフレイズを見抜けたかがポイント。

本文”It created a string bed that generated so much topspin that it was quickly banned by the International Tennis Federation.”のIt/itはspaghetti-strung racketのことで、問題文の”— because of the amount of 9______ it created.”のitもspaghetti-strung racketのこと。

本文と問題文の言い換え(パラフレイズ)と代名詞が分かれば、spaghetti-strung racketが生み出すものはtopspinだと書ける。

Q10

Changes to rackets can be regarded as being as important as players’ diets or the 10______ they do.

ラケットへの変更は、選手の食事や10______と同じくらい重要だと考えることができる。

スキャニング

“ラケットへの変更と同じくらい重要なもの”を探すことを頭に入れて、問題文のimportantやdietのキーワードとその同意語を本文でスキャニングすると、5パラグラフ最後に”Today it is, in many ways, an aspect of the game that is equal in significance to nutrition or training.”と書いてある。

精読

5パラグラフ最後

Today it is, in many ways, an aspect of the game that is equal in significance to nutrition or training.

今日では、多くの点で、栄養やトレーニングと同等の重要性を持つゲームの一つの側面だ。

解答

Changes to rackets can be regarded as being as important as players’ diets or the 10 training they do.

ラケットへの変更は、選手の食事や10 トレーニングと同じくらい重要だと考えることができる。

ポイント

本文equal=問題文as important as本文nutrition=問題文dietsのパラフレイズを見抜けたかがポイント。また、本文の”Today it is —“のitはこの文の一つ前のracket modificationのことで、問題文ではchanges to racketsにパラフレイズされている。

Q11

All rackets used to have natural strings made from the 11______ of animals.

すべてのラケットは、動物の11______から作られた天然のストリングを使用していた。

スキャニング

ラケットが動物の何から作られたストリングを使用していたのかを探すことを頭に入れて、問題文の”natural strings”, “animals”をキーワードとその同意語を本文でスキャニングすると 、7パラグラフの最初に”At one time, all tennis rackets were strung with natural gut made from the outer layer of sheep or cow intestines.”と書いてある。

精読

7パラグラフの最初

At one time, all tennis rackets were strung with natural gut made from the outer layer of sheep or cow intestines.

かつて、すべてのテニスラケットには羊や牛の腸の外層から作られた天然ガットが使われていた。

解答

All rackets used to have natural strings made from the 11 intestines/gut of animals.

すべてのラケットは、動物の11 (intestines/gut)から作られた天然のストリングを使用していた。

ポイント

本文At one time=問題部used to—本文(were) strung with—=問題文string made from—本文sheet or cow=問題文animalsのパラフレイズを見抜けたかがポイント。

Q12

Pete Sampras had metal 12______ put into the frames of his rackets.

ピート・サンプラスはラケットのフレームに金属の12______を入れた。

スキャニング

“Pete Sampras”をスキャニングすると9パラグラフに”Pete Sampras was attributed to the addition of four to five lead weights onto his rackets”と書いてある。

精読

9パラグラフ

For example, much of the serving power of US professional player Pete Sampras was attributed to the addition of four to five lead weights onto his rackets, and today many professionals have the weight adjusted during the manufacturing process.

例えば、米国のプロ選手ピート・サンプラス(Pete Sampras)のサーブパワーの多くは、彼のラケットに4~5個の鉛の重りを追加したことに起因している。今日では、多くのプロは製造過程で重りを調整している。

解答

Pete Sampras had metal 12 weights put into the frames of his rackets.

ピート・サンプラスはラケットのフレームに金属の12 重り(weights)を入れた。

ポイント

本文lead=問題metalのパラフレイズを見抜けたかがポイント。weightsの複数形が正解になるので要注意(問題文は文法的に正しい文になる)

Q13

Gonçalo Oliveira changed the 13______ on his racket handles.

ゴンサロ・オリベイラはラケットのハンドルの13______を変えた。

スキャニング

“Gonçalo Oliveira”をスキャニングすると10パラグラフに名前が見つかる。

精読

10パラグラフ

The professional Portuguese player Gonçalo Oliveira replaced the original grips of his rackets with something thinner because they had previously felt uncomfortable to hold.

ポルトガルのプロプレイヤー、ゴンサロ・オリベイラ(Gonçalo Oliveira)は、以前持ちにくいと感じていたため、彼のラケットのオリジナルのグリップを薄いものに交換した。

解答

Gonçalo Oliveira changed the 13 grips on his racket handles.

ゴンサロ・オリベイラはラケットのハンドルの13グリップを変えた。

ポイント

本文replaced=問題changedのパラフレイズを見抜けたかがポイント。gripsに続く単語が問題文”on his racket handles”、本文”of his rackets”で前置詞が違うことに惑わされないように。

Passage 2

日本語訳

The pirates of the ancient Mediterranean

古代地中海の海賊

In the first and second millennia BCE, pirates sailed around the Mediterranean, attacking ships and avoiding pursuers

紀元前一千年紀と二千年紀には、海賊は地中海を航海し、船を攻撃して追っ手を避けていた。

A

海賊と言えば、多くの人の頭に浮かぶのは、カリブ海で背の高い帆船を操る、はみ出し者、命知らず、冒険家の乗組員のイメージがある。しかし、紀元前一千年紀から三千年紀にかけて、カリブ海の脅威を広め始める何千年か前、海賊たちは地中海を徘徊し、商船を襲撃し、重要な貿易ルートを脅かしていた。しかし、様々な古代国家のあらゆる努力と力にもかかわらず、海賊を止めることはできなかった。この状況は何千年も変わらなかった。海賊が古代ローマの利益を直接脅かしたときにのみ、共和政ローマ(Roman Republic)は海賊を根絶するために大規模な艦隊を編成した。ローマの将軍ポンペイウス(Pompey)の指揮の下、ローマは海賊を根絶し、地中海を’マレ・ノストラム(Mare Nostrum)’ (私たちの海) に変えた。

B

地中海における海賊行為は、古代エジプトのファラオアメンホテプ3世(Pharaoh Amenhotep III) (紀元前1390~1353年頃) の時代に初めて記録されているが、この強力な文明よりも前からあったと考えるのが妥当である。これは、この時代に地中海が非常に重要であったことと、その地理的な理由もある。地中海地域は主に肥沃であるが、一部には起伏に富んだ丘陵、さらには山岳もある。古代、これらの地域の住民は、魚や塩などの海洋資源に大きく依存していた。ほとんどの人が自分の船を持ち、優れた航海技術を持ち、地元の海岸線や航路についての卓越した知識を持っていた。したがって、これらの人々が苦難の時に海賊行為に走ったのは驚くべきことではない。海岸沿いの多くの入り江は、海賊たちが船を隠して気づかれずに攻撃できる場所を提供していたため、地理自体がさらに海賊たちに恩恵を与えていた。15世紀に遠洋航海のキャラベル(caravels)が発明される前は、船は外洋を長距離横断することは簡単ではなかった。そのため、古代世界では、ほとんどの船は海岸線に沿ったいくつかのよく知られた航行可能なルートに制限されていた。罠にかかったら、商品を積んだ低速の商船は降伏するしかなかった。さらに、地元地域の知識は、国家の艦隊が到着した後、海賊たちが報復を避けるのに役立った。

(キャラベル(caravels):ポルトガルによって開発された小さく操作性の高い帆船)

C

紀元前1千年紀と紀元前2千年紀には、特に戦時中には海賊の技術と人員を敵に対して用いるなど、政府が海賊のサービスに頼っていたことは知られていなかった。海賊の艦隊は、海軍への航路を用意し、攻撃の第一弾に供していた。いくつかの地域は、海賊に安全な港を提供することで知られており、その見返りに、海賊は地元の経済を押し上げた。

D

地中海の海賊の名前の知れたグループの最初の記録は、古代エジプトのファラオ アクヘナテン(Pharaoh Akhenaten)(紀元前1353~1336年頃) の支配下で作成されたアマルナ書簡にある。これらは、ファラオと同盟国との間の外交書簡の抜粋で、海賊行為を含む多くの差し迫った問題を扱っていた。ファラオは、ルッカ(Lukka)とシェルデン(Sherden)という2つの異なる海賊グループに悩まされていたようだ。エジプト艦隊の最善の努力にもかかわらず、海賊は地域の商業に大きな混乱を引き起こし続けた。書簡の中で、アラシヤ(Alashiya) (現代のキプロス) の王は、ルッカ (現代のトルコに拠点を置く) とのつながりについてアクヘナテン(Akhenaten)の主張を否定した。王は、海賊行為に関与した容疑者を処罰する用意があるとアクヘナテンに保証した。

E

古代ギリシャ世界の海賊の経験は、エジプトの支配者のそれとは異なっていた。エジプトの力は陸上にあったが、古代ギリシャ人は貿易から戦争まで、生活のほとんどすべての面で地中海に依存していた。興味深いことに、古代ギリシャの作家ホメロス(Homer)は、彼の作品’イーリアス(Iliad)’と’オデュッセイア(Odyssey)’の中で、海賊の生活様式と行動を容認するだけでなく、賞賛している。この意見はその後の数世紀も変わらなかった。例えば、古代ギリシャの歴史家トゥキディデスは、海賊が船や都市を大胆に攻撃することを美化している。ギリシャ人にとって、海賊行為は日常生活の一部だった。国家の高位のメンバーでさえ、そのような活動に従事していた。ギリシャの演説家デモステネス(Demosthenes)によると、紀元前355年、アテネの大使たちはエジプトから出航した船を捕らえるために彼らの公式旅行から遠回りをして、船内で発見された富を強奪した。ギリシャ人の海賊に対するリベラルなアプローチは、常にそれを容認していたということではないが、海賊行為を抑制しようとする試みは地中海で活動している多数の海賊によって妨げられていた。

F

古代ローマの台頭により、地中海での海賊行為に対処する必要があった。共和国にとって海賊行為は深刻な問題だったが、ローマはその存在から大きな利益を得ていた。海賊の襲撃は、ローマの農業や鉱業に不可欠な奴隷の安定した供給源となっていた。しかし、このやり方が機能するのは、海賊がローマに利益を残している間だけだった。ローマ市民にとって不可欠な穀物船が海賊に襲われたことで、元老院(Senate)では犯人の処罰を求める怒りの声が上がった。しかし、ローマは何もせず、さらに海賊行為を助長した。紀元前1世紀までには、気勢を上げた海賊たちがローマの著名な高官を誘拐し、多額の身代金を要求した。彼らの最も有名な人質は、紀元前75年に捕らえられたユリウス・カエサル(Julius Caesar)に他ならない。

G

そろそろ、ローマは海賊が役に立たなくなったことをよく知った。協調行動の時が来た。紀元前67年、新しい法律でポンペイウス(Pompey)は地中海の脅威と戦うために莫大な資金を与えられた。ポンペイウスは個人的に指揮を取り、地中海全体を13の地区に分け、それぞれに艦隊と司令官を割り当てた。ある地区の海賊を一掃した後、艦隊は次の地区で別の艦隊に合流する。このプロセスは、地中海全体が海賊から解放されるまで続いた。ポンペイウスの軍隊の手によって何千人もの海賊が死亡したが、問題の長期的な解決策として、より多くの人が海から遠く離れた肥沃な地域に土地を提供された。海の脅威の代わりに、ローマは生産的な農民を得て、これは経済をさらに押し上げた。

Questions 14-19:Matching Paragraph information

Matching Paragraph informationについてはこちら

14 a reference to a denial of involvement in piracy

  海賊行為への関与の否定への言及

15 details of how a campaign to eradicate piracy was carried out

  海賊行為を根絶するためのキャンペーンがどのように行われたかの詳細

16 a mention of the circumstances in which states in the ancient world would make use of pirates

  古代世界の国家が海賊を利用していた状況についての言及

17 a reference to how people today commonly view pirates

  現代人が一般的に海賊をどのように見ているかについての言及

18 an explanation of how some people were encouraged not to return to piracy

  海賊行為に戻らないように奨励されていた人がいたことについての説明

19 a mention of the need for many sailing vessels to stay relatively close to land

  多くの帆船が比較的陸の近くに留まる必要性についての言及

Matching Paragraph informationは2つの解き方(詳しくはこちら)がある。

解き方1:全てのパラグラフを先にスキミングして、問題文の情報がどのパラグラフに書いてあるかを探す解き方

解き方2:1パラグラフずつスキミングして、そのパラグラフに入っている情報を探す解き方

どちらの解き方でも各パラグラフのメインアイディアをつかむことが大切。メインアイディアのつかみ方はパラグラフ構成とメインアイディアの探し方をご覧ください。

各パラグラフのメインアイディア

Para.
カリブの海賊よりも前に地中海の海賊がいた

2文目

Yet from the first to the third millennium BCE, thousands of years before these swashbucklers began spreading fear across the Caribbean, pirates prowled the Mediterranean, raiding merchant ships and threatening vital trade routes. 

しかし、紀元前一千年紀から三千年紀にかけて、カリブ海の脅威を広め始める何千年か前、海賊たちは地中海を徘徊し、商船を襲撃し、重要な貿易ルートを脅かしていた。

ポイント:ディスコースマーカーYet”に着目

Para.
地中海の海賊が成り立った背景

6文目

Thus, it is not surprising that during hardships, these men turned to piracy.

したがって、これらの人々が苦難の時に海賊行為に走ったのは驚くべきことではない。

ポイント:ディスコースマーカーThus”に着目

Para.
海賊は政府の役に立っていた

1文目

One should also add that it was not unknown in the first and second millennia BCE for governments to resort to pirates’ services, especially during wartime, employing their skills and numbers against their opponents.

紀元前1千年紀と紀元前2千年紀には、特に戦時中には海賊の技術と人員を敵に対して用いるなど、政府が海賊のサービスに頼っていたことは知られていなかった。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
古代エジプトの海賊への悩み

4文目

Despite the Egyptian fleet’s best efforts, the pirates continued to cause substantial disruption to regional commerce.

エジプト艦隊の最善の努力にもかわらず、海賊は地域の商業に大きな混乱を引き起こし続けた。

ポイント:ディスコースマーカーDespite”に着目

Para.
古代ギリシャ人のポジティブな海賊の見方

1文目

The ancient Greek world’s experience of piracy was different from that of Egyptian rulers.

古代ギリシャ世界の海賊の経験は、エジプトの支配者のそれとは異なっていた。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
地中海での海賊行為への対処について

1文目

The rising power of ancient Rome required the Roman Republic to deal with piracy in the Mediterranean.

古代ローマの台頭により、地中海での海賊行為に対処する必要があった。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
ローマによる海賊の一掃について

1文目

By now, Rome was well aware that pirates had outlived their usefulness.

そろそろ、ローマは海賊が役に立たなくなったことをよく知った。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

問題文とパラグラフのマッチング

問題文

14 a reference to a denial of involvement in piracy

  海賊行為への関与の否定への言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

海賊行為への政府の関与はCパラグラフ、アラシヤ の王の関与についてはD、ギリシャの関与についてはEに書かれている(他のパラグラフは海賊とのつながり/関係性についての内容ではない)。その中で、関与を否定しているのは”アラシヤの王の関与”について。

C,D,Eパラグラフをスキミングすると、Dパラグラフに

In the letters, the king of Alashiya (modern Cyprus) rejected Akhenaten’s claims of a connection with the Lukka (based in modem-day Turkey).” (書簡の中で、アラシヤ(Alashiya) (現代のキプロス) の王は、ルッカ (現代のトルコに拠点を置く) とのつながりについてアクヘナテン(Akhenaten)の主張を否定した。)

と書いてある。本文のrejectedが問題文のdenialにパラフレイズされていることに気づいたかがポイント。

問題文

15 details of how a campaign to eradicate piracy was carried out

  海賊行為を根絶するためのキャンペーンがどのように行われたかの詳細

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

海賊の一掃排除については最後のGパラグラフのみ。Dパラグラフもエジプトの海賊対策については書いてあるが根絶するための具体的な方法については書いてない。

⇒Gパラグラフを読み進めると

“In 67 BCE, a new law granted Pompey vast funds to combat the Mediterranean menace. Taking personal command, Pompey divided the entire Mediterranean into 13 districts, assigning a fleet and commander to each. After cleansing one district of pirates, the fleet would join another in the next district.” (紀元前67年、新しい法律でポンペイウス(Pompey)は地中海の脅威と戦うために莫大な資金を与えられた。ポンペイウスは個人的に指揮を取り、地中海全体を13の地区に分け、それぞれに艦隊と司令官を割り当てた。ある地区の海賊を一掃した後、艦隊は次の地区で別の艦隊に合流する。)

と書いてある。

問題文

16 a mention of the circumstances in which states in the ancient world would make use of pirates

  古代世界の国家が海賊を利用していた状況についての言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

政府と海賊の関係について書いてあるのはCパラグラフ。

⇒Cパラグラフを読み進めると

“A pirate fleet would serve in the first wave of attack, preparing the way for the navy.” (海賊の艦隊は、海軍への航路を用意し、攻撃の第一弾に供していた。)

と書いてある。

問題文

17 a reference to how people today commonly view pirates

  現代人が一般的に海賊をどのように見ているかについての言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

現代の人が想像する海賊について書かれているのはAパラグラフ。(他のパラグラフは全て過去の事実が書いてあるだけ)

⇒Aパラグラフを読み進めると

“When one mentions pirates, an image springs to most people’s minds of a crew of misfits, daredevils and adventurers in command of a tall sailing ship in the Caribbean Sea.” (海賊と言えば、多くの人の頭に浮かぶのは、カリブ海で背の高い帆船を操る、はみ出し者、命知らず、冒険家の乗組員のイメージがある。)

と書いてある。

問題文

18 an explanation of how some people were encouraged not to return to piracy

  海賊行為に戻らないように奨励されていた人がいたことについての説明

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

“not to return to piracy”については、ストーリーの流れ的にも一番最後のパラグラフに書いてある(ハズ)。海賊を根絶したから“not to return to piracy”をencourageすることになる。

⇒Gパラグラフを読み進めると

“Although thousands of pirates died at the hands of Pompey’s troops, as a long-term solution to the problem, many more were offered land in fertile areas located far from the sea.” (ポンペイウスの軍隊の手によって何千人もの海賊が死亡したが、問題の長期的な解決策として、より多くの人が海から遠く離れた肥沃な地域に土地を提供された。)

と書いてある。

問題文

19 a mention of the need for many sailing vessels to stay relatively close to land

  多くの帆船が比較的陸の近くに留まる必要性についての言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

海賊が船を略奪しやすい環境は、海賊が成り立った背景(Bパラグラフ)に関連していると想像できる。

Bパラグラフを読み進めると

“Before the invention of ocean-going caravels in the 15th century, ships could not easily cross long distances over open water. Thus, in the ancient world most were restricted to a few well-known navigable routes that followed the coastline.” (15世紀に遠洋航海のキャラベル(caravels)が発明される前は、船は外洋を長距離横断することは簡単ではなかった。そのため、古代世界では、ほとんどの船は海岸線に沿ったいくつかのよく知られた航行可能なルートに制限されていた。)

と書いてある。

Questions 20-23:Multiple choice (more than one answer)

Multiple choice (more than one answer)についてはこちら

Questions 20 and 21

Which TWO of the following statements does the writer make about inhabitants of the Mediterranean region in the ancient world?

著者が古代世界の地中海地方の住民について述べていることは、次のうちどれか?

A  They often used stolen vessels to carry out pirate attacks.

  彼らはしばしば盗んだ船を使って海賊攻撃を行った。

B They managed to escape capture by the authorities because they knew the area so well.

  彼らはその地域をよく知っていたので、当局の逮捕を免れた。

C  They paid for information about the routes merchant ships would take.

  彼らは商船が通る航路に関する情報にお金を払っていた。

D They depended more on the sea for their livelihood than on farming.

  彼らは農業よりも海で生計を立てていた。

E  They stored many of the goods taken in pirate attacks in coves along the coastline.

  彼らは海賊の襲撃で奪われた物資の多くを海岸線沿いの入り江に保管していた。

解答のポイント

問題文”Which TWO of the following statements does the writer make about inhabitants of the Mediterranean region in the ancient world?”の”inhabitants of the Mediterranean region“について書かれているパラグラフを探す。

Bパラグラフに、地中海の海賊が成り立った背景について書かれていて、その背景を述べる中で古代世界の地中海地方の住民について書かれている。

解答

B They managed to escape capture by the authorities because they knew the area so well.

  彼らはその地域をよく知っていたので、当局の逮捕を免れた。

本文

In addition, knowledge of the local area helped the pirates to avoid retaliation once a state fleet arrived. (さらに、地元地域の知識は、国家の艦隊が到着した後、海賊たちが報復を避けるのに役立った。)

解答

D They depended more on the sea for their livelihood than on farming.

  彼らは農業よりも海で生計を立てていた。

本文

In the ancient times, the inhabitants of these areas relied heavily on marine resources, including fish and salt. (古代、これらの地域の住民は、魚や塩などの海洋資源に大きく依存していた。)

A,C,Eについては書いてない

Questions 22 and 23

Which TWO of the following statements does the writer make about piracy and ancient Greece?

著者が海賊行為と古代ギリシャについて述べているのは、次のうちどれでか?

A The state estimated that very few people were involved in piracy.

 国は、海賊行為に関与している人はほとんどいないと推定していた。

B Attitudes towards piracy changed shortly after the Iliad and the Odyssey were written.

 海賊行為に対する態度は、イーリアスとオデュッセイアが書かれた直後に変化した。

C Important officials were known to occasionally take part in piracy.

 重要な役人が時々海賊行為に参加していたことが知られていた。

D Every citizen regarded pirate attacks on cities as unacceptable.

 すべての市民は、都市への海賊の攻撃を受け入れられないと考えていた。

E A favourable view of piracy is evident in certain ancient Greek texts.

 海賊行為に対する好意的な見解は、特定の古代ギリシャの書物で明らかになっている。

解答のポイント

キーワード”Greek”をスキャニングすると、古代ギリシャの海賊について書かれているのはEパラグラフ。

解答

C Important officials were known to occasionally take part in piracy.

 重要な役人が時々海賊行為に参加していたことが知られていた。

本文

Even high-ranking members of the state were not beyond engaging in such activities. According to the Greek orator Demosthenes, in 355 BCE, Athenian ambassadors made a detour from their official travel to capture a ship sailing from Egypt, taking the wealth found onboard for themselves! (国家の高位のメンバーでさえ、そのような活動に従事していた。ギリシャの演説家デモステネス(Demosthenes)によると、紀元前355年、アテネの大使たちはエジプトから出航した船を捕らえるために彼らの公式旅行から遠回りをして、船内で発見された富を強奪した。)

解答

E A favourable view of piracy is evident in certain ancient Greek texts.

 海賊行為に対する好意的な見解は、特定の古代ギリシャの書物で明らかになっている。

本文

Interestingly, in his works the Iliad and the Odyssey, the ancient Greek writer Homer not only condones, but praises the lifestyle and actions of pirates. (興味深いことに、古代ギリシャの作家ホメロス(Homer)は、彼の作品’イーリアス(Iliad)’と’オデュッセイア(Odyssey)’の中で、海賊の生活様式と行動を容認するだけでなく、賞賛している。)

A,B,Dについては書いてない

Questions 24-26:Summary completion questions (without a list)

Summary completion questions (without a list)についてはこちら

Ancient Rome and piracy

Piracy was an issue ancient Rome had to deal with, but it also brought some benefits for Rome. For example, pirates supplied slaves that were important for Rome’s industries. However, attacks on vessels transporting 24____ to Rome resulted in calls for 25_____ for the pirates responsible. Nevertheless, piracy continued, with some pirates demanding a 26_____ for the return of the Roman officials they captured.

古代ローマと海賊行為

海賊行為は古代ローマが対処しなければならない問題でだったが、ローマにもいくつかの利益をもたらしていた。例えば、海賊はローマの産業にとって重要な奴隷を供給していた。しかし、ローマに24 _____を輸送する船が攻撃された結果、責任者である海賊の25_____が求められた。それにもかかわらず、海賊行為は続き、捕らえたローマの役人の返還のために26_____を要求する海賊もいた。

ポイント

24, 25は複数名詞か不可算名詞、26は単数名詞が入る。

タイトル”Ancient Rome and piracy”からRomeについて書かれているFパラグラフに注目する。

本文(Fパラグラフ)

The rising power of ancient Rome required the Roman Republic to deal with piracy in the Mediterranean. — Pirate raids provided a steady source of slaves, essential for Rome’s agriculture and mining industries. — Pirate attacks on grain ships, which were essential to Roman citizens, led to angry voices in the Senate, demanding punishment of the culprits. — By the 1st century BCE, emboldened pirates kidnapped prominent Roman dignitaries, asking for a large ransom to be paid. —

古代ローマの台頭により、地中海での海賊行為に対処する必要があった。-(省略)- 海賊の襲撃は、ローマの農業や鉱業に不可欠な奴隷の安定した供給源となっていた。-(省略)- ローマ市民にとって不可欠な穀物船が海賊に襲われたことで、元老院(Senate)では犯人の処罰を求める怒りの声が上がった。-(省略)- 紀元前1世紀までには、気勢を上げた海賊たちがローマの著名な高官を誘拐し、多額の身代金を要求した。-(省略)-  

問題文

Ancient Rome and piracy

Piracy was an issue ancient Rome had to deal with, but it also brought some benefits for Rome. For example, pirates supplied slaves that were important for Rome’s industries. However, attacks on vessels transporting 24 grain to Rome resulted in calls for 25 punishment for the pirates responsible. Nevertheless, piracy continued, with some pirates demanding a 26 ransom for the return of the Roman officials they captured.

海賊行為は古代ローマが対処しなければならない問題でだったが、ローマにもいくつかの利益をもたらしていた。例えば、海賊はローマの産業にとって重要な奴隷を供給していた。しかし、ローマに24穀物(grain)を輸送する船が攻撃された結果、責任者である海賊の25処罰(punishment)が求められた。それにもかかわらず、海賊行為は続き、捕らえたローマの役人の返還のために26身代金(ransom)を要求する海賊もいた。

本文grain ships=問題文vessels transporting grain本文demanding (punishment)=問題文calls for (punishment)本文the culprits=問題文the pirates responsible本文asking for (a large) ransom=問題文demanding a ransomのパラフレイズを見抜けるかがポイント。

Passage 3

日本語訳

The persistence and peril of misinformation

誤情報の持続性と危険性

Brian Southwell looks at how human brains verify information and discusses some of the challenges of battling widespread falsehoods

Brian Southwell氏は、人間の脳がどのようにして情報を検証しているのかを考察し、広く行き渡っている虚偽と戦う上での課題について論じている。

(1パラグラフ)

誤った情報は、意図的に広められたものでも、偶然に共有されたものでも、おそらく私たちが生きている世界では避けられないものだが、これは新しい問題ではない。言葉によるコミュニケーションが存在するのとほぼ同じくらいの期間、人々は互いに嘘をついてきた可能性が高い。他人を欺くことは、戦略的優位性を獲得したり、他人に行動を起こさせたり、さらには対人関係の絆を守るための明らかな機会を供する。さらに、人々は何千年もの間、不用意に不正確な情報を互いに共有してきた。

(2パラグラフ)

しかし、私たちは現在、テクノロジーによって世界中の多くの人々に情報を届けることができる時代に生きており、そのため、誤った情報による即時的かつ広範な影響の可能性は、過去よりも大きくなっている。しかし、誤った情報を修正する手段も、時間の経過とともに、マスコミュニケーションや情報の円滑な拡散と同じパターンの中に見つかるかもしれない。

(3パラグラフ)

ブリストル大学のStephan Lewandowskyとデューク大学のElizabeth Marshらの研究チームが示しているように、誤った情報が人々の態度や行動に過度に影響を与え、正しい情報を得た場合とは異なる考え方や行動をもたらす可能性があることが、誤情報に関する主な懸念事項である。言い換えれば、誤情報が人々に誤った認識 (または誤った信念) を抱かせる可能性があり、そのような誤解が、特に大規模な人々のグループ間で発生した場合には、健康、社会の調和、政治情勢に有害な影響を及ぼす可能性があるということである。

(4パラグラフ)

現代のマスメディア環境における誤情報に関する少なくとも3つの観察結果には、研究者や政策立案者、そして実際にテレビを見たりラジオを聞いたりオンラインで情報を読んだりするすべての人が注意を払う必要がある。まず、誤った情報に出会った人は、少なくとも最初はそれを信じる傾向がある。次に、電子媒体や印刷媒体では、多くの種類の誤った情報が多くの視聴者に公開される前にブロックされないことが多い。第三に、いったん広く知られるようになった誤った情報に対抗するには、リソースを集中させた労力(resource-intensive effort)になる可能性がある。

(5パラグラフ)

最初に誤った情報に出会ったときに何が起こるかを知ることは、その後の問題の可能性を予測する上で非常に重要である。個人が誤った情報に出会うのはごく日常的なことだが、私たちが情報に真実か虚偽かを心の中でどのように、そしていつレッテルを貼るのかという問題は、哲学的な議論を呼んでいる。このジレンマは、17世紀の哲学者ルネ・デカルト(René Descartes)とバルク・スピノザ(Baruch Spinoza)が人間の情報関与について説明した方法と、最近になってようやく実証的に検証された矛盾する予測との対比によってうまくまとめられている。デカルトは、人は情報の真偽を考慮した後にのみ情報を受け入れたり拒否したりすると主張した; スピノザは、人は遭遇したすべての情報 (または誤情報) をデフォルトで受け入れ、その後、別の認知プロセスを通じてそれを検証したり拒否したりすると主張した。ここ数十年、シカゴ大学のエリック・アスプ(Erik Asp)とハーバード大学のダニエル・ジルバート(Daniel Gilbert)などの研究チームから得られた実証的証拠は、スピノザの説明を支持している: 人は、たとえ一時的であっても、すべての新しい情報をあたかも真実であるかのようにエンコードし、後になってその情報に真偽のいずれかのタグを付けており、このパターンは、懐疑心のための精神的リソースが、知覚やエンコードに使用されるリソースとは物理的に脳の別の部分に存在するという観察と一致しているようだ。

(6パラグラフ)

誤情報は、事前にブロックされることなく、電子媒体や印刷媒体にしばしば現れるという2つ目の観察はどうだろうか? これを支持するために、米国の規制構造の性質を考慮する: 米国の規制当局は、放送された情報の事後的な検出に重点を置く傾向がある。米国食品医薬品局 (FDA) のような組織は、かなりの監視と通知機能を提供しているが、これらの役割には通常、先制的な検閲は含まれていない。例えば、FDAは直接消費者に処方された薬の広告を監督しており、「Bad Ad」プログラムのようなメカニズムを開発し、これにより医薬品のリスクに関するFDAのガイドラインに明らかに違反している広告を報告することができる。このようなプログラムは賞賛に値する有用なものだが、誤った広告を放送から排除することはでない。さらに、うまく修正された誤った情報であっても、考え方に影響を与え続ける可能性がある。

(7パラグラフ)

これは私たちの3つ目の観察につながる: 誤った情報を修正するキャンペーンは、たとえ修辞的に説得力があるとしても、必要なリーチと頻度を達成するためのリソースと計画が必要だ。修正キャンペーンに説得力を持たせるためには、視聴者がそれらを理解できる必要がある。それには、メッセージをわかりやすい方法で構成する努力、または誤った情報の可能性について視聴者を教育し、敏感にさせる努力が必要である。誤った情報の可能性に気づかない視聴者がいるかもしれないということは、小学校の頃からメディアリテラシーの取り組みが有用であることを示している。ジャーナリストや学者が「フェイクニュース」の現象を指摘していても、人々は書かれた情報をスキャンして処理する際に、明らかに虚偽の記事と事実に基づいた記事を区別しない。

(8パラグラフ)

私たちは、誤った情報が蔓延している時代に生きている。しかし、この時代には、多くの人々が潜在的な解決策や救済策を熱心に開発しています。今後の道のりは間違いなく長く困難なものになるだろう。今後の対策には、理論的な検討を続けるだけでなく、一貫性のある監視ツールの開発と維持が必要になるーそして、科学的なコンセンサスや社会的な現実に十分に基づいていないメディアで目立つ主張には対抗すべきであるという認識を、社会の仲間の間で共有する必要がある。誤情報は、人間の誤りと人間の情報ニーズの結果として発生する。この現象の最悪の影響を克服するためには、一時的な解決策ではなく、時間をかけた協調的な取り組みが必要になる。

Questions 27-30:Multiple choice (one answer)

Multiple choice (one answer)についてはこちら

27 What point does the writer make about misinformation in the first paragraph?

   著者は最初の段落で誤情報についてどのような点を指摘していますか?

  A Misinformation is a relatively recent phenomenon.

   誤情報は比較的最近の現象である。

  B Some people find it easy to identify misinformation.

   誤情報を簡単に見分けることができる人もいる。

  C Misinformation changes as it is passed from one person to another.

   誤った情報は、ある人から別の人に伝えられることで変化する。

  D There may be a number of reasons for the spread of misinformation.

   誤った情報が広がる理由はいくつかあるだろう。

解くポイント

”誤情報について指摘している点”を探すというより、パラグラフのメインアイディアをつかんで誤情報について何を言っているのかを広く把握するのが解くポイント。

このパッセージ全体のタイトルが“The persistence and peril of misinformation”なので、パッセージの導入パラグラフは誤情報(misinformation)について何を伝える役割なのかをつかむことが大切。

1パラグラフの1文目にメインアイディアが書かれて

Misinformation – both deliberately promoted and accidentally shared – is perhaps an inevitable part of the world in which we live, but it is not a new problem. (誤った情報は、意図的に広められたものでも、偶然に共有されたものでも、おそらく私たちが生きている世界では避けられないものだが、これは新しい問題ではない。)

その具体例として3文目に

Deceiving others can offer an apparent opportunity to gain strategic advantage, to motivate others to action, or even to protect interpersonal bonds. (他人を欺くことは、戦略的優位性を獲得したり、他人に行動を起こさせたり、さらには対人関係の絆を守るための明らかな機会を供する。)

その次の4文目では

Moreover, people inadvertently have been sharing inaccurate information with one another for thousands of years. (さらに、人々は何千年もの間、不用意に不正確な情報を互いに共有してきた。)

と書いてある。

つまり、1パラグラフは” メインアイディア⇒メインアイディアへの追加⇒具体例⇒追加説明”のストーリー展開になっている。なので、1パラグラフで著者が指摘していることは1文目(メインアイディア)をまとめたAが正解。

メインアイディアが分からなかったら、4文目のディスコースマーカーのMoreoverに着目して、“不用意に不正確な情報を互いに共有してきた”ことがメインアイディアから派生していると考えて、1文目・2文目を読んでみる。

仮にA,B,Cがこのパラグラフのメインアイディアだとしたら…

A誤情報は比較的最近の現象である。

⇒昔はなかったけど最近になって誤情報が増えたというストーリー展開になる。

B誤情報を簡単に見分けることができる人もいる。
⇒見分けられる人と見分けられない人の違いは何かというストーリー展開になる。

C誤った情報は、ある人から別の人に伝えられることで変化する。

⇒どのように変化するのかというストーリー展開になる。

いずれの場合でも”Deceiving others can offer an apparent opportunity to gain strategic advantage, to motivate others to action, or even to protect interpersonal bonds.( 他人を欺くことは、戦略的優位性を獲得したり、他人に行動を起こさせたり、さらには対人関係の絆を守るための明らかな機会を供する)”という具体例は出てこないハズ。

28 What does the writer say about the role of technology?

  著者はテクノロジーの役割について何と言っているか。

  A It may at some point provide us with a solution to misinformation.

   ある時点で誤った情報に対する解決策を提供してくれるかもしれない。

  B It could fundamentally alter the way in which people regard information.

   人々の情報の捉え方を根本的に変える可能性がある。

  C It has changed the way in which organisations use misinformation.

   組織が誤った情報を利用する方法を変えた。

  D It has made it easier for people to check whether information is accurate.

   人々が情報が正確かどうかを確認しやすくなった。

解くポイント

テクノロジーについては2パラグラフに書かれている。

ポイントは、1文目”However — and thus —“、2文目”Yet —“のディスコースマーカーが示す流れに沿ってこのパラグラフの展開を理解できたか。

まず1パラグラフの内容を受けて、1文目”However — and thus —“の流れで”テクノロジーによって誤情報が広まりやすくなった”と伝え、その次の2文目”Yet —“の文で“誤情報が広まりやすいのと同じように修正も広まりやすい”と伝えている。つまり、情報の拡散も修正も容易になったことをまとめたAが正解。

B,C,Dについては書かれていない。

Multiple choice (one answer)では、直接選択肢についての書かれていないことが多い。この問題でもパラグラフに“テクノロジーの役割とは—”とは書かれていない。

29 What is the writer doing in the fourth paragraph?

  4パラグラフで著者は何をしているのか?

 A comparing the different opinions people have of misinformation

  人々が誤った情報について持っているさまざまな意見を比較する

 B explaining how the effects of misinformation have changed over time

  誤った情報の影響が時間とともにどのように変化したかを説明する

 C outlining which issues connected with misinformation are significant today

  誤報に関連するどの問題が今日重要であるかを概説する

 D describing the attitude of policy makers towards misinformation in the med

  メディアにおける誤報に対する政策立案者の態度を記述する

解くポイント

4パラグラフのメインアイディアは最初の文で、3つのobservationがあると伝えている。そして、その続く文でFirst of all, Secondly, Thirdly,というディスコースマーカーでその3つについて概要を伝えている。つまり、問題についてこのパラグラフでは概説しており、Cが正解。

At least three observations related to misinformation in the contemporary mass-media environment warrant the attention of researchers, policy makers, and really everyone who watches television, listens to the radio, or reads information online. First of all, people who encounter misinformation tend to believe it, at least initially. Secondly, electronic and print media often do not block many types of misinformation before it appears in content available to large audiences. Thirdly, countering misinformation once it has enjoyed wide exposure can be a resource-intensive effort.

この問題は選択肢が全て動名詞から始まっていて、その動名詞を比べても答えが導きやすい。

A 人々が誤った情報について持っているさまざまな意見を比較する

👉comparing:First of all, Secondly, Thirdly, で3つを比較しているのではない。

B 誤った情報の影響が時間とともにどのように変化したかを説明する

👉explaining:何か特定のことについて説明しているのではない。

C 誤報に関連するどの問題が今日重要であるかを概説する

👉outlining:First of all, Secondly, Thirdlyでアウトライン(概要)を説明している。

D メディアにおける誤報に対する政策立案者の態度を記述する

👉describing:何か特定のことについて説明しているのではない。

30 What point does the writer make about regulation in the USA?

  著者は米国の規制についてどのような点を指摘しているか。

 A The guidelines issued by the FDA need to be simplified.

  FDAが発行するガイドラインを簡素化する必要がある。

 B Regulation does not affect people’s opinions of new prescription drugs.

  規制は新しい処方薬に対する人々の意見に影響を与えない。

 C The USA has more regulatory bodies than most other countries.

  米国には他のほとんどの国よりも多くの規制機関がある。

 D Regulation fails to prevent misinformation from appearing in the media.

  規制は誤った情報がメディアに掲載されるのを防ぐことができない。

解くポイント

USA/United Statesでスキャニングすると米国の規制については6パラグラフに書かれている。

6パラグラフのメインアイディアは“誤情報がメディアに表れること”と最初の文に書いてある。

What about our second observation that misinformation often can appear in electronic or print media without being preemptively blocked? (誤情報は、事前にブロックされることなく、電子媒体や印刷媒体にしばしば現れるという2つ目の観察はどうだろうか?)

このメインアイディアに関して続く文で

In support of this, one might consider the nature of regulatory structures in the United States: regulatory agencies here tend to focus on post hoc detection of broadcast information. Organizations such as the Food and Drug Administration (FDA) offer considerable monitoring and notification functions, but these roles typically do not involve preemptive censoring. The FDA oversees direct-to-consumer prescription drug advertising, for example, and has developed mechanisms such as the ‘Bad Ad’ program, through which people can report advertising in apparent violation of FDA guidelines on drug risks. Such programs, although laudable and useful, do not keep false advertising off the airwaves. In addition, even misinformation that is successfully corrected can continue to affect attitudes.

2文目:In support of this,—:メインアイディアをサポートする追加情報

3文目:— FDAの活動—, but — FDAの活動の欠点—-:FADの欠点を指摘

4文目:— for example —-:FDAの欠点と対策の具体例

5文目:— although —:対策が機能していない

の流れで、”誤情報がメディアに表れること”について具体化させている。つまり答えはD。

このようにディスコースマーカーをたどればメインアイディアとパラグラフのストーリー展開を把握できる。

Multiple choice (one answer)では、直接選択肢についての書かれていないことが多い。この問題でもパラグラフに“米国の規制は—”とは書かれていない。なので、正解の1文を探すのではなくパラグラフのメインアイディアをつかむ広い視点が大切。

A,B,Cの選択肢はFDA guidelines(A), prescription(B), regulatory structures(C)という単語に惑わされがちだが、いずれもパラグラフの主張(メインアイディア)ではない。

Questions 31-36:Summary completion questions (with a list)

Summary completion questions (with a list)についてはこちら

What happens when people encounter misinformation?

Although people have 31 _____ to misinformation, there is debate about precisely how and when we label something as true or untrue. The philosophers Descartes and Spinoza had 32 _____ about how people engage with information. While Descartes believed that people accept or reject information after considering whether it is true or not, Spinoza argued that people accepted all information they encountered (and by default misinformation) and did not verify or reject it until afterwards. Moreover, Spinoza believed that a distinct 33 _____ is involved in these stages. Recent research has provided 34 _____ for Spinoza’s theory and it would appear that people accept all encountered information as if it were true, even if this is for an extremely 35 _____, and do not label the information as true or false until later. This is consistent with the fact that the resources for scepticism and the resources for perceiving and encoding are in 36 _____ in the brain.

A constant conflict

D experimental subjects

G frequent exposure

J different ideas

B additional evidence

E short period

H mental operation

C different locations

F extreme distrust

I dubious reason

人々が誤った情報に遭遇するとどうなるか?

人々は誤った情報に31_____が、正確にどのようにしてそしていつ何かを真実または真実ではないとレッテルを貼るかについては議論がある。哲学者のデカルトとスピノザは、人々が情報にどのように関与するかについて32_____を持っていた。デカルトは、人々は情報が真実かどうかを考慮した後に情報を受け入れたり拒否したりすると信じていたが、スピノザは、人々は遭遇したすべての情報 (そしてデフォルトでは誤った情報) を受け入れ、その後までそれを検証したり拒否したりしないと主張した。さらに、スピノザは明確な33_____がこれらの段階に関与していると信じていた。最近の研究は、スピノザの理論に34_____を提供している。人は、たとえそれが非常に35_____であっても、遭遇したすべての情報を真実であるかのように受け入れ、後になるまで情報に真実または偽のラベルを付けないようだ。これは、懐疑主義のためのリソースと知覚とエンコーディングのためのリソースが脳内の36_____にあるという事実と一致しています。

A 恒常的な対立

D 実験被験者

G 頻回暴露

J 異なる考え

B 追加の証拠

E 短期間

H 精神の操作

C 異なる場所

F 極度の不信感

I 疑わしい理由

解答のポイント

対象になるパラグラフはSummaryの中の人名DescartesとSpinozaを本文でスキャニングして5パラグラフに目星を付ける。

Summaryを読む際には文法的・内容的に空欄に入る可能性のある選択肢をピックアップしながら精読して、Summary全体を精読できたら本文と照らし合わせてピックアップした候補の中から選ぶ。

Q31

空欄に入る単語の予測

Although people have 31 _____ to misinformation, there is debate about precisely how and when we label something as true or untrue.

複数名詞か不可算名詞

“to misinformation”のto(前置詞)に合う名詞

パッと見で明らかに入らないのはA, B, C, E, F, I

入る可能性のあるのはD, G, H, J

A constant conflict :conflict “with” — (—と矛盾/対立する) やconflict “between A and B” (AとBの対立)

B additional evidence :evidence “of” — (—の証拠)

C different locations:内容的に合わない

D experimental subjects

E short period:period単数名詞、内容的に合わない

F extreme distrust:distrust “of” — (—への不信)

G frequent exposure

H mental operation

I dubious reason:reason “for” — (—への理由)

J different ideas

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

Although it is fairly routine for individuals to come across information that is false, the question of exactly how – and when – we mentally label information as true or false has garnered philosophical debate.

個人が誤った情報に出会うのはごく日常的なことだが、私たちが情報に真実か虚偽かを心の中でどのように、そしていつレッテルを貼るのかという問題は、哲学的な議論を呼んでいる。

Summary

Although people have 31 frequent exposure(G) to misinformation, there is debate about precisely how and when we label something as true or untrue.

ポイント

本文individuals⇒問題people本文information that is false ⇒問題misinformationを見抜いて、fairly routine / come acrossを言い換えた(G)frequent exposureが正解になる。

Q32

空欄に入る単語の予測

The philosophers Descartes and Spinoza had 32 _____ about how people engage with information.

複数名詞か不可算名詞

“Descartes and Spinoza had”の目的語になって、“about how people —”のabout(前置詞)に合う名詞

パッと見で明らかに入らないのはA, C, E, G, H

入る可能性のあるのはB, D, F, I, J

A constant conflict:conflict “with” — (—と矛盾/対立する) やconflict “between A and B (AとBの対立)”

B additional evidence

C different locations:内容的に合わない

D experimental subjects

E short period:period単数名詞、内容的に合わない

F extreme distrust

G frequent exposure:exposure “to” — (—にさらされること)

H mental operation:内容的に合わない

I dubious reason

J different ideas

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

Descartes argued that a person only accepts or rejects information after considering its truth or falsehood; Spinoza argued that people accept all encountered information (or misinformation) by default and then subsequently verify or reject it through a separate cognitive process.

デカルトは、人は情報の真偽を考慮した後にのみ情報を受け入れたり拒否したりすると主張した; スピノザは、人は遭遇したすべての情報 (または誤情報) をデフォルトで受け入れ、その後、別の認知プロセスを通じてそれを検証したり拒否したりすると主張した。

Summary

The philosophers Descartes and Spinoza had 32 different ideas(J) about how people engage with information.

ポイント

簡単に本文をまとめるとDescartesとSpinozaの主張は違う。これを端的に表した(J)different ideasが正解。

Q33

空欄に入る単語の予測

Moreover, Spinoza believed that a distinct 33 _____ is involved in these stages.

単数名詞(a distinct — is involved)

パッと見で明らかに入らないのはB, C, D, E, J

入る可能性のあるのはA, F, G, H, I

A constant conflict

B additional evidence:内容的に合わない

C different locations:複数

D experimental subjects :複数

E short period:内容的に合わない

F extreme distrust

G frequent exposure

H mental operation

I dubious reason

J different ideas:複数

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

Spinoza argued that people accept all encountered information (or misinformation) by default and then subsequently verify or reject it through a separate cognitive process. スピノザは、人は遭遇したすべての情報 (または誤情報) をデフォルトで受け入れ、その後、別の認知プロセスを通じてそれを検証したり拒否したりすると主張した。

Summary

Moreover, Spinoza believed that a distinct 33 mental operation(H) is involved in these stages.

ポイント

本文を簡単にまとめて、cognitiveをパラフレイズした(H)mental operationが正解。

Q34

空欄に入る単語の予測

Recent research has provided 34 _____ for Spinoza’s theory and it would appear that people accept all encountered information as if it were true, —

複数名詞か不可算名詞

“Recent research has provided”の目的語になって、”for Spinoza’s theory”の前置詞forにあう名詞

パッと見で明らかに入らないのはA, C, E, G, H

入る可能性のあるのはB, D, F, I, J

A constant conflict:conflict “with” — (—と矛盾/対立する) やconflict “between A and B” (AとBの対立)

B additional evidence

C different locations:内容的に合わない

D experimental subjects

E short period:period単数名詞、内容的に合わない

F extreme distrust

G frequent exposure:exposure “to” — (—にさらされること)

H mental operation:内容的に合わない

I dubious reason

J different ideas

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

In recent decades, empirical evidence from the research teams of Erik Asp of the University of Chicago and Daniel Gilbert at Harvard University, among others, has supported Spinoza’s account: —詳細—-

ここ数十年、シカゴ大学のエリック・アスプ(Erik Asp)とハーバード大学のダニエル・ジルバート(Daniel Gilbert)などの研究チームから得られた実証的証拠は、スピノザの説明を支持している:

Summary

Recent research has provided 34 additional evidence(B) for Spinoza’s theory and it would appear that people accept all encountered information as if it were true, —

ポイント

本文In recent decades⇒問題Recent researchから読むべき箇所を特定して、empirical evidence/ supportedから(B)additional evidenceを導く。

Q35

空欄に入る単語の予測

— even if this is for an extremely 35 _____, and do not label the information as true or false until later.

単数名詞(for an extremely —)

前置詞forの目的語になる名詞

A constant conflict:内容的に合わない

B additional evidence:内容的に合わない

C different locations:内容的に合わない

D experimental subjects :複数

E short period

F extreme distrust:内容的に合わない

G frequent exposure:内容的に合わない

H mental operation:内容的に合わない

I dubious reason:内容的に合わない

J different ideas:複数

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

even if only momentarily, and later tag the information as being either true or false,

人は、たとえ一時的であっても、— 後になってその情報に真偽のいずれかのタグを付けており—

Summary

even if this is for an extremely 35 short period (E), and do not label the information as true or false until later.

ポイント

期間を表す前置詞forの目的語になる単数名詞はE short periodだけ

本文のonly momentarilyを言い換えた(E)short periodが正解

Q36

空欄に入る単語の予測

This is consistent with the fact that the resources for scepticism and the resources for perceiving and encoding are in 36 _____ in the brain.

複数名詞か不可算名詞

前置詞inの目的語になって、”in the brain”につながる名詞

A constant conflict:内容的に合わない

B additional evidence:内容的に合わない

C different locations

D experimental subjects:内容的に合わない

E short period:period単数名詞

F extreme distrust:内容的に合わない

G frequent exposure:内容的に合わない

H mental operation:内容的に合わない

I dubious reason:内容的に合わない

J different ideas:内容的に合わない

本文との照らし合わせ

本文(5パラグラフ)

a pattern that seems consistent with the observation that mental resources for skepticism physically reside in a different part of the brain than the resources used in perceiving and encoding.

このパターンは、懐疑心のための精神的リソースが、知覚やエンコードに使用されるリソースとは物理的に脳の別の部分に存在するという観察と一致しているようだ。

Summary

This is consistent with the fact that the resources for scepticism and the resources for perceiving and encoding are in 36 different locations(C) in the brain.

ポイント

in the brainに合う単数名詞は(C)different locationsだけ。

brain”が本文とSummaryでもパラフレイズされずに使われているので、different partを言い換えた(C)different locationsが正解。

解答

What happens when people encounter misinformation?

Although people have 31 frequent exposure (G) to misinformation, there is debate about precisely how and when we label something as true or untrue. The philosophers Descartes and Spinoza had 32 different ideas (J) about how people engage with information. While Descartes believed that people accept or reject information after considering whether it is true or not, Spinoza argued that people accepted all information they encountered (and by default misinformation) and did not verify or reject it until afterwards. Moreover, Spinoza believed that a distinct 33 mental operation (H) is involved in these stages. Recent research has provided 34 additional evidence (B) for Spinoza’s theory and it would appear that people accept all encountered information as if it were true, even if this is for an extremely 35 short period (E), and do not label the information as true or false until later. This is consistent with the fact that the resources for scepticism and the resources for perceiving and encoding are in 36 different locations (C) in the brain.

人々が誤った情報に遭遇するとどうなるか?

人々は誤った情報に31頻繁にさらされているが、正確にどのようにしてそしていつ何かを真実または真実ではないとレッテルを貼るかについては議論がある。哲学者のデカルトとスピノザは、人々が情報にどのように関与するかについて32 異なる考えを持っていた。デカルトは、人々は情報が真実かどうかを考慮した後に情報を受け入れたり拒否したりすると信じていたが、スピノザは、人々は遭遇したすべての情報 (そしてデフォルトでは誤った情報) を受け入れ、その後までそれを検証したり拒否したりしないと主張した。さらに、スピノザは明確な

33 精神的な操作がこれらの段階に関与していると信じていた。最近の研究は、スピノザの理論に34 追加の証拠を提供している。人は、たとえそれが非常に35 短い期間であっても、遭遇したすべての情報を真実であるかのように受け入れ、後になるまで情報に真実または偽のラベルを付けないようだ。これは、懐疑主義のためのリソースと知覚とエンコーディングのためのリソースが脳内の36 異なる場所にあるという事実と一致しています。

Questions 37-40:Yes, No, Not Given questions

Yes, No, Not Given questionsについてはこちら

Q37

Campaigns designed to correct misinformation will fail to achieve their purpose if people are unable to understand them.

誤情報を正そうとするキャンペーンは、人々が誤情報を理解できなければ目的を達成することができません。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

前のSummary completion questions(31-36)が5パラグラフを対象にしていたので、以降の問題(37-40)は6パラグラフ以降が対象になる。問題文のキーワード”Campaigns”をスキャニングすると7パラグラフに出てくるので、”correct misinformation”のキーワードを探しつつ本文を読む。

本文精読

7パラグラフ

For corrective campaigns to be persuasive, audiences need to be able to comprehend them, which requires either effort to frame messages in ways that are accessible or effort to educate and sensitize audiences to the possibility of misinformation.

修正キャンペーンに説得力を持たせるためには、視聴者がそれらを理解できる必要がある。それには、メッセージをわかりやすい方法で構成する努力、または誤った情報の可能性について視聴者を教育し、敏感にさせる努力が必要である。

回答のポイント

本文”For corrective campaigns to be persuasive, audiences need to be able to comprehend them,—”の”comprehend“を問題文の”— if people are unable to understand them.”の”understand“に結び付けられるかがポイント。

comprehend (理解する)を知らなかったとしても、which以降でwhich requires either effort to frame messages in ways that are accessible or effort to educate and sensitize audiences to the possibility of misinformation. (それには、メッセージをわかりやすい方法で構成する努力、または誤った情報の可能性について視聴者を教育し、敏感にさせる努力が必要である)とあり、教育や努力によって誤情報の理解を促す必要性を述べているので問題文と一致すると想像できる。

Q38

Attempts to teach elementary school students about misinformation have been opposed.

小学生に誤情報について教える試みは反対されています。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“elementary school”での教育について書いてある文を探す。

回答のポイント

7パラグラフ

That some audiences might be unaware of the potential for misinformation also suggests the utility of media literacy efforts as early as elementary school. (誤った情報の可能性に気づかない視聴者がいるかもしれないということは、小学校の頃からメディアリテラシーの取り組みが有用であることを示している)と書いてあるが、反対されているとは書いていない。小学校の頃からメディアリテラシーのメディアリテラシーの有効性はsuggest(提案/示唆)されているが、この案に賛成も反対もこの文では書いていない。

Q39

It may be possible to overcome the problem of misinformation in a relatively short period.

誤情報の問題は比較的短期間で克服できるかもしれません。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

misinformationの問題を”overcome(克服)”について、7パラグラフQ38のキーワード”elementary school”の後から8パラグラフを読む。

本文精読

8パラグラフ

The journey forward undoubtedly will be a long and arduous one.

今後の道のりは間違いなく長く困難なものになるだろう。

回答のポイント

本文の”undoubtedly will be a long“と問題文の”in a relatively short period“は正反対なのでNOが正解。

Q40

The need to keep up with new information is hugely exaggerated in today’s world.

今日の世界では、新しい情報についていく必要性が非常に誇張されています。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

8パラグラフのQ39で読んだ文以降の文に、”keep up with new information”が”hugely exaggerated”されているか書かれているかを探す。

回答のポイント

Q39の答え以降の答え以降で現在形は” Misinformation arises as a result of human fallibility and human information needs.”だけ。この文は、問題文”The need to keep up with new information is hugely exaggerated in today’s world.”とは一致も不一致もしない。つまりNOT GIVENが正解。その他は未来形の文なので読む必要なし。

Future remedies will require not only —-. Misinformation arises as a result of human fallibility and human information needs. To overcome the worst effects of the phenomenon, we will need coordinated efforts over time, rather than any —-

Test2

Passage 1

日本語訳

The Industrial Revolution in Britain

イギリスの産業革命

(1パラグラフ)

産業革命は1700年代半ばにイギリスで始まり、1830年から1840年までにアメリカを含む世界の多くの地域に広がった。イギリスでは、主に農村部の農業社会が工業化された都市社会に変化した時期であった。蒸気動力の発明や、繊維、製鉄などの産業における新しい機械や製造技術の導入により、かつては手作業で作られていた商品が工場の機械で大量に生産されるようになった。

(2パラグラフ)

産業革命の基礎は、イギリスの発明家トーマス・ニューコメン(Thomas Newcomen)が最初の近代的な蒸気機関を設計した1700年初頭にさかのぼる。’大気蒸気機関(atmospheric steam engine)’と呼ばれるニューコメンの発明は、もともと鉱山から水を汲み上げる機械に動力を供給するために使用されていた。1760年には、スコットランドの技術者ジェームズ・ワット(James Watt)がニューコメンのモデルの一つを改造し始め、はるかに効率的なものにすることに成功した。ワットは後にイギリスの製造業者マシュー・ボールトン(Matthew Boulton)と協力して、ピストンの前進と後進の両方のストロークによって駆動される新しい蒸気機関を発明し、それが接続されているギア機構は回転運動を生み出した。これは、蒸気発電をイギリスの産業界に普及させるための重要なイノベーションだった。

(3パラグラフ)

比較的安価なエネルギー源であった石炭の需要は、工業製品を生産するために使用される工場だけでなく蒸気で輸送するためにも必要だったので、産業革命の間に急速に増加した。1800年初頭、イギリスの技術者リチャード・トレビシック(Richard Trevithick)は蒸気機関車を作り、1830年にはマンチェスターとリヴァプールの産業の中心地間で商品と乗客を輸送していた。さらに、蒸気で動くボートや船は、イギリスの運河沿いや大西洋を越えて商品を運ぶために広く使われていた。

(4パラグラフ)

イギリスは何百年も前からウール、リネン、綿などの織物を生産していたが、産業革命以前のイギリスの織物産業は、小さな工房や家庭で紡績工(spinners)や織工(weavers)、染色工(dyers)が仕事をしていた、まさに家内工業だった。1700年代半ばから、紡績機や動力織機などの技術革新によって、布を織ることや糸や糸を紡ぐことがはるかに簡単になった。これらの機械によって、布を生産するのに必要な労働力は比較的少なくなり、全国に機械化された新しい織物工場がオープンし、国内外の顧客の布の需要をすぐに満たすことがでた。

(5パラグラフ)

イギリスの鉄産業も、新しい技術を取り入れて大きな変化を遂げた。新しい技術の主なものは、従来の木炭の代わりにコークス (石炭を加熱して作られる材料) で鉄鉱石を精錬することだった。この方法は、より安価で高品質の金属を生産することができ、ナポレオン戦争 (1803-15年代) や1830年代からの鉄道の拡張による需要に応じて、イギリスの鉄鋼生産を拡大させることができた。

(6パラグラフ)

産業革命の後半では、人々が長距離を効率的に通信する必要性をますます認識するようになり、通信方法も重要な進化を遂げた。1837年、イギリスの発明家ウィリアム・クック(William Cooke)とチャールズ・ホイートストン(Charles Wheatstone)が最初の商用電信システムの特許を取得した。1830年代と1840年代には、サミュエル・モース(Samuel Morse)と他の発明家が米国で独自のバージョンを開発した。クックとホイートストンのシステムはすぐにイギリスの鉄道信号機に使われた。新しい機関車の速度が上がるにつれて、衝突を避けるための高速で効果的な手段が不可欠になった。

(7パラグラフ)

産業革命が人々の生活に与えた影響は計り知れない。大規模な工場の台頭により小さな町がわずか数十年で大都市に変貌したため、イギリスでは産業革命以前から多くの人が農村部から都市への移住を始めていたが、工業化によってそれが劇的に加速した。過密状態の都市は汚染や不十分な衛生設備に悩まされ、この急速な都市化は大きな課題をもたらした。

(8パラグラフ)

工業化は国全体の経済生産を増加させ、中流階級や上流階級の生活水準を向上させたが、多くの貧しい人々は苦労し続けた。工場労働者は非常に低い賃金で危険な状況で長時間働かなければならなかった。これらの状況と急速な変化のペースが工業化への反対を煽った。ラッダイト (Luddites)として知られるようになったイギリスの労働者のグループは、機械化された織機や編み機の使用が増加することに反対したイギリスの織り手や織物労働者だ。多くの人が何年もかけて技術を学んできたので、未熟な機械オペレーターが自分たちの生活を奪っているのではないかと恐れていた。数人の絶望的な織り手が工場に押し入り、織物機械を壊し始めた。彼らは、1779年に繊維機械を破壊したと噂された若い見習いネッド・ラッド(Ned Ludd)にちなんでラッダイト(Luddites)と名乗った。

(9パラグラフ)

機械破壊の最初の大規模な事例は1811年にノッティンガム(Nottingham)市で発生し、その慣行はすぐに全国に広がった。機械を破壊するラッダイトは工場を攻撃して燃やし、時には会社の警備員や兵士と銃撃戦を繰り広げた。労働者は雇用主に新しい機械の設置を中止するよう求めたが、英国政府は機械破壊を死刑にすることで蜂起に対応した。1812年4月、ハダーズフィールド近くの工場で数人のラッダイトが襲撃され、騒乱はついにピークに達した。その後、他のラッダイトが逮捕され、数十人が絞首刑にされるか、オーストラリアに移送された。1813年までに、ラッダイトの抵抗運動はほとんど消滅した。

Questions 1-7:Note completion questions

Note completion questionsについてはこちら

Steam power

Newcomen’s steam engine was used in mines to remove water.

In Watt and Boulton’s steam engine, the movement of the 1_____ was linked to a gear system.

 ワットとボールトンの蒸気機関では、ピストンの動きはギアシステムと連動していました。

ポイント

空欄の直前の”the”から空欄に入るのは名詞であることを予測

固有名詞のキーワード”Watt”と”Boulton”から読む文を特定する。2パラグラフの後半で名前が見つかる

本文精読

2パラグラフ後半

Watt later worked with the English manufacturer Matthew Boulton to invent a new steam engine driven by both the forward and backward strokes of the piston, while the gear mechanism it was connected to produced rotary motion.

ワットは後にイギリスの製造業者マシュー・ボールトン(Matthew Boulton)と協力して、ピストンの前進と後進の両方のストロークによって駆動される新しい蒸気機関を発明し、それが接続されているギア機構は回転運動を生み出した。

解答

In Watt and Boulton’s steam engine, the movement of the 1 piston was linked to a gear system.

ワットとボールトンの蒸気機関では、ピストンの動きはギアシステムと連動していた。

回答のポイント

問題文のキーワードmovement, linked to, gear systemのパラフレイズ(strokes, connected to, gear mechanism)を本文から見つけて空欄に入る単語を探す。

A greater supply of 2_____ was required to power steam engines.

ポイント

空欄の前の前置詞”of”から空欄に入るのは複数名詞か不可算名詞であることを予測

本文精読

3パラグラフ1文目

The demand for coal, which was a relatively cheap energy source, grew rapidly during the Industrial Revolution, as it was needed to run not only the factories used to produce manufactured goods, but also steam-powered transportation.

比較的安価なエネルギー源であった石炭の需要は、工業製品を生産するために使用される工場だけでなく蒸気で輸送するためにも必要だったので、産業革命の間に急速に増加した。

解答

A greater supply of 2 coal was required to power steam engines.

蒸気機関を動かすためには、より多くの石炭が必要だった。

回答のポイント

greater supply of —の元になっている本文の箇所demand — grewを探せるかがポイント。本文のneed(ed)は問題文ではrequir(ed)にパラフレイズされている。

as it was neededのitがcoalを指していることが分かれば解ける。

Textile industry

Before the Industrial Revolution, spinners and weavers worked at home and in 3_____.

ポイント

空欄の前の前置詞”in”から空欄に入るのは複数名詞か不可算名詞であることを予測

”in”は場所を表す前置詞なので空欄には場所が入ることを想像して単語を探す

本文精読

4パラグラフ1文目

Britain had produced textiles like wool, linen and cotton, for hundreds of years, but prior to the Industrial Revolution, the British textile business was a true ‘cottage industry’, with the work performed in small workshops or even homes by individual spinners, weavers and dyers.

イギリスは何百年も前からウール、リネン、綿などの織物を生産していたが、産業革命以前のイギリスの織物産業は、小さな工房や家庭で紡績工(spinners)や織工(weavers)、染色工(dyers)が仕事をしていた、まさに家内工業だった。

解答

Before the Industrial Revolution, spinners and weavers worked at home and in 3 workshops.

産業革命以前は、紡績工や織工は家庭や工房で働いていました。

回答のポイント

問題Before the Industrial Revolution⇒本文prior to the Industrial Revolutionを見つけて読むべき文を特定する。

問題文のspinners, weavers, homeは本文でも全く同じ単語が使われているのでそれもヒントに空欄の答えを見つける。

Not as much 4_____ was needed to produce cloth once the spinning jenny and power loom were invented.

ポイント

空欄の前に”much”があることから空欄に入るのは不可算名詞であることを予測

本文精読

4パラグラフ後半

With these machines, relatively little labour was required to produce cloth, and the new, mechanised textile factories that opened around the country were quickly able to meet customer demand for cloth both at home and abroad.

これらの機械によって、布を生産するのに必要な労働力は比較的少なくなり、全国に機械化された新しい織物工場がオープンし、国内外の顧客の布の需要をすぐに満たすことがでた。

解答

Not as much 4 labour was needed to produce cloth once the spinning jenny and power loom were invented.

紡績機や動力織機が発明されると、布を生産するためにそれほど多くの労働力は必要ありませんでした。

回答のポイント

問題文Not as much — was neededにあう文を本文から探す。Not as much⇒relatively littlewas needed⇒was requiredのパラフレイズに気づけるかがポイント。

produce clothは本文でも問題文でも同じ単語が使われているのでそれもヒントになる。

Iron industry

Smelting of iron ore with coke resulted in material that was better 5_____.

ポイント

空欄の前の”that was”と形容詞”better”から空欄に入るのは不可算名詞であることを予測

本文精読

5パラグラフ2文目

Chief among the new techniques was the smelting of iron ore with coke (a material made by heating coal) instead of the traditional charcoal. This method was cheaper and produced metals that were of a higher quality, enabling Britain’s iron and steel production to expand in response to demand created by the Napoleonic Wars (1803-15) and the expansion of the railways from the 1830s.

新しい技術の主なものは、従来の木炭の代わりにコークス (石炭を加熱して作られる材料) で鉄鉱石を精錬することだった。この方法は、より安価で高品質の金属を生産することができ、ナポレオン戦争 (1803-15年代) や1830年代からの鉄道の拡張による需要に応じて、イギリスの鉄鋼生産を拡大させることができた。

解答

Smelting of iron ore with coke resulted in material that was better 5 quality.

鉄鉱石をコークスで製錬することで、よりの高い素材が得られました。

回答のポイント

問題文のSmelting of iron ore with cokeが本文でもそのまま使われていて、次の文ではThisになっている。

このThisが何につながったかを考えながら読むと、問題文betterのもとになっている単語higherを見つけられる。(比較級を意識しながら探す)

Demand for iron increased with the growth of the 6_____.

ポイント

空欄の直前の”the”から空欄に入るのは複数名詞か不可算名詞であることを予測

本文精読

5パラグラフ3文目

This method was cheaper and produced metals that were of a higher quality, enabling Britain’s iron and steel production to expand in response to demand created by the Napoleonic Wars (1803-15) and the expansion of the railways from the 1830s.

この方法は、より安価で高品質の金属を生産することができ、ナポレオン戦争 (1803-15年代) や1830年代からの鉄道の拡張による需要に応じて、イギリスの鉄鋼生産を拡大させることができた。

解答

Demand for iron increased with the growth of the 6 railways.

鉄の需要は鉄道の成長とともに増加しました。

回答のポイント

問題文と本文でdemandが使われていて、問題文increaseの元になっている単語expandと問題文growthの元になっている単語expansionを見つける。

demand created by the Napoleonic Wars (1803-15) and the expansion of the railways from the 1830s”でironのdemandを作ったのはNapoleonic Warsとexpansion of the railwaysで”and“の役割を理解できたかがポイント。

Communications

Cooke and Wheatstone patented the first telegraphy system.

The telegraphy system was used to prevent locomotives colliding.

Urbanisation

Small towns turned into cities very quickly.

The new cities were dirty, crowded and lacked sufficient 7_____.

ポイント

空欄の前の形容詞”sufficient”から空欄に入るのは複数名詞か不可算名詞であることを予測

本文精読

7パラグラフ後半

This rapid urbanisation brought significant challenges, as overcrowded cities suffered from pollution and inadequate sanitation.

過密状態の都市は汚染や不十分な衛生設備に悩まされ、この急速な都市化は大きな課題をもたらした。

解答

The new cities were dirty, crowded and lacked sufficient 7 sanitation.

新しい都市は汚く、混雑しており、十分な衛生設備がありませんでした。

回答のポイント

問題文dirty, crowdedの元になっている本文の単語pollution, overcrowdedを見つけて、inadequateのパラフレイズした単語がsufficientであることに気づけるかがポイント。問題文のnew citiesは本文のurbanisationからきていることに気づくこともポイント。

Questions 8-13:True, False, Not Given questions

True, False, Not Given questionsについてはこちら

Q8

Britain’s canal network grew rapidly so that more goods could be transported around the country.

イギリスの運河網は急速に成長し、より多くの商品を全国に輸送できるようになった。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

物の輸送transportationについて書いてあるのは3パラグラフ(蒸気機関の開発:2パラグラフ ⇒ 物流:3パラグラフの流れ)

回答のポイント

3パラグラフの最後にcanalという単語があるが、急速に運河網が広がったなどとは書いていない。

In addition, steam-powered boats and ships were widely used to carry goods along Britain’s canals as well as across the Atlantic.

Q9

Costs in the iron industry rose when the technique of smelting iron ore with coke was introduced.

コークスで鉄鉱石を精錬する技術が導入されると、鉄産業のコストが上昇した。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

Q5(Note completion questions)と読む箇所・ポイントは同じ

本文精読

5パラグラフ2文目

Chief among the new techniques was the smelting of iron ore with coke (a material made by heating coal) instead of the traditional charcoal. This method was cheaper and produced metals that were of a higher quality, enabling Britain’s iron and steel production to expand in response to demand created by the Napoleonic Wars (1803-15) and the expansion of the railways from the 1830s.

新しい技術の主なものは、従来の木炭の代わりにコークス (石炭を加熱して作られる材料) で鉄鉱石を精錬することだった。この方法は、より安価で高品質の金属を生産することができ、ナポレオン戦争 (1803-15年代) や1830年代からの鉄道の拡張による需要に応じて、イギリスの鉄鋼生産を拡大させることができた。

回答のポイント

smelting iron ore with cokeについて書かれているのは5パラグラフで、”This method“が”smelting iron ore with coke“の代名詞になっていることを理解できたかがポイント。

“This method was cheaper —“と書いてあるのでFLASEが正解。

Q10

Samuel Morse’s communication system was more reliable than that developed by William Cooke and Charles Wheatstone.

サミュエル・モースの通信システムは、ウィリアム・クックやチャールズ・ホイートストンが開発したものよりも信頼性が高かった。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

communication systemについて書かれているのは6パラグラフで、Samuel Morseについて書かれているのはこのパラグラフの後半。

回答のポイント

In the 1830s and 1840s, Samuel Morse and other inventors worked on their own versions in the United States. Cooke and Wheatstone’s system was soon used for railway signalling in the UK. As the speed of the new locomotives increased, it was essential to have a fast and effective means of avoiding collisions.

1830年代と1840年代には、サミュエル・モース(Samuel Morse)と他の発明家が米国で独自のバージョンを開発した。クックとホイートストンのシステムはすぐにイギリスの鉄道信号機に使われた。新しい機関車の速度が上がるにつれて、衝突を避けるための高速で効果的な手段が不可欠になった。

William Cooke & Charles WheatstoneとSamuel Morseの発明の信頼性については書かれていないのでNOT GIVENが正解。“was soon used for railway signalling in the UK”が信頼性を表しているのではない(時期的に早く使われただけ)。

Q11

The economic benefits of industrialisation were limited to certain sectors of society.

工業化による経済的利益は、社会の一部に限られていた。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

economic benefits(経済的メリット)については8パラグラフに書いてある。それがcertain sectorsのみに限定(limited)されていたかを探す。

本文精読

8パラグラフ

Although industrialisation increased the country’s economic output overall and improved the standard of living for the middle and upper classes, many poor people continued to struggle.

工業化は国全体の経済生産を増加させ、中流階級や上流階級の生活水準を向上させたが、多くの貧しい人々は苦労し続けた。

回答のポイント

問題文のeconomic benefitsは本文のeconomic outputのパラフレイズで、middle and upper classespoor peopleの対比(Although)が書かれていることが分かるかがポイント。

Q12

Some skilled weavers believed that the introduction of the new textile machines would lead to job losses.

熟練した織物職人の中には、新しい織物機械の導入が雇用の喪失につながると信じている人もいた。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

skilled weavers, new textile machines, job lossesをキーワードに8パラグラフをスキャニング

本文精読

8パラグラフ後半

Many had spent years learning their craft, and they feared that unskilled machine operators were robbing them of their livelihood.

多くの人が何年もかけて技術を学んできたので、未熟な機械オペレーターが自分たちの生活を奪っているのではないかと恐れていた。

回答のポイント

問題文のskilled weaversは本文のMany had spent years learning their craftのことで、本文”unskilled machine operators were robbing them of their livelihood” = 問題文”introduction of the new textile machines would lead to job losses“を意味することが分かったかがポイント。

Q13

There was some sympathy among local people for the Luddites who were arrested near Huddersfield.

ハダーズフィールド近郊で逮捕されたラディ派の人々には同情の声もあった。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

キーワード”Luddites”をスキャニングすると8パラグラフ後半と9パラグラフに” Luddites”が書いてある。

回答のポイント

In the days that followed, other Luddites were arrested, and dozens were hanged or transported to Australia. By 1813, the Luddite resistance had all but vanished. ( その後、他のラッダイトが逮捕され、数十人が絞首刑にされるか、オーストラリアに移送された。1813年までに、ラッダイトの抵抗運動はほとんど消滅した。)

”Luddites”のが逮捕されたことは書いてあっても、逮捕された”Luddites”に対するlocal peopleの人たちのsympathy (同情)については書いていないのでNOT GIVENが正解。

Passage 2

日本語訳

Athletes and stress

アスリートとストレス

A

プロのアスリートであることは簡単ではない。ほとんどの人が耐えられないほどの肉体的な要求だけでなく、アスリートは競技中に強い心理的プレッシャーにも直面する。これはイギリスのテニス選手、エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)が2021年のウィンブルドン大会を棄権した後、ソーシャルメディアに書いたことだ。この若い選手は大会で良い成績を収めていたが、試合中に呼吸と心拍数を調節するのが難しくなり始めた。彼女は後にそれを’ざわめき(buzz)と興奮(excitement)の蓄積’が原因だとした。

B

アスリートにとって、ある程度のパフォーマンス上のストレスはほぼ避けられない。しかし、ストレスの多いイベントに対して人の心と体がどのように反応するかを決定付ける要因は多くある。一般的に、ストレスは要求と資源という2つの要因の交換の結果である。アスリートは、自分に課せられた要求が自分の能力を超えていると感じた場合、イベントについてストレスを感じることがある。これらの要求には、成功するために必要な高いレベルの肉体的・精神的努力が含まれ、また、イベントの難しさ、成功の可能性、怪我などの潜在的な危険に対するアスリートの懸念も含まれる。一方、資源は、これらの要求に対処する能力だ。これには、競技者の自信の程度、状況の結果をコントロールできるとどれだけ信じているか、イベントを楽しみにしているかどうかなどの要因が含まれる。

C

新しい要求や状況の変化は、人がストレスにポジティブに反応するかネガティブに反応するかに影響する。通常、人がその状況に対処するためのリソースが多いと感じるほど、ストレス反応はポジティブになる。このポジティブなストレス反応はチャレンジ状態と呼ばれる。しかし、人が自分に課せられた要求が多すぎると感じるほど、脅威状態として知られるネガティブなストレス反応を経験する可能性が高くなる。研究によると、チャレンジ状態は良いパフォーマンスにつながり、脅威状態はパフォーマンスの低下につながる。エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)の場合、はるかに多くの観客、より高い期待、より熟練した相手との対戦のすべてが、ウィンブルドンで自分に課せられたより大きな要求を感じさせたのかもしれない。しかし、彼女にはそれに取り組むためのリソースがなかった。その結果、彼女は脅威反応を経験することになった。

D

チャレンジ反応と脅威反応は、基本的にストレスの多い状況に対する体の反応に影響を与える。どちらも’ストレスホルモン’として知られるアドレナリンとコルチゾールの分泌に影響を与えるからだ。チャレンジ状態では、アドレナリンが心臓から送り出される血液の量を増やし、血管を拡張させることで、より多くのエネルギーを筋肉や脳に送ることができる。この血液の増加と血管内の圧力の低下は、クリケットのバッティングからゴルフのパット、サッカーのペナルティまで、すべてのスポーツの優れたパフォーマンスに一貫して関連している。しかし、脅威状態の間、コルチゾールはアドレナリンのプラスの効果を阻害し、血管を引き締め、血圧を上昇させ、心理的反応を遅くし、心拍数を速くする。要するに、脅威状態は人々をより不安にさせる-彼らはより悪い判断をし、より悪いパフォーマンスをする。テニス選手では、コルチゾールはサーブの失敗とより大きな不安と関連している。

E

とはいえ、不安はアスリートがプレッシャーを受けているときにもよくある経験だ。不安は心拍数と発汗を増加させ、動悸、筋肉の震え、息切れを引き起こし、さらに極端な場合には頭痛、吐き気、胃痛、脱力感、逃げ出したい気持ちを引き起こすことがある。また、不安は集中力と自制心を低下させ、考えすぎを引き起こす。人が不安を感じる強さは、その人が持っている要求とリソースによって異なる。ストレス反応によっては、不安が興奮や緊張という形で現れることもある。ネガティブなストレス反応は、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。ネガティブなストレス反応に伴う不安の繰り返しは、心臓病やうつ病のリスクを高める可能性がある。

F

しかし、アスリートがプレッシャーの下でポジティブに反応できるようにする方法はたくさんある。ポジティブなストレス反応はコーチや親などの他者が使う言葉を通して促進される。心理学者は、心拍数の上昇をイライラではなく興奮と捉えるようにするなど、アスリートが自分の生理的反応をどう捉えるかを変える手助けもできる。視覚化などの心理的スキルを身につけることも、脅威に対する生理的反応を減らすのに役立つ。視覚化では、アスリートが良いパフォーマンスをした時の姿を頭の中で再現したり、未来の自分が良いパフォーマンスをしている姿を思い描いたりする。これは、ストレスの多いイベントをコントロールしているという感覚を生み出すのに役立つ。トレーニング中に競争圧力を再現することも、アスリートがストレスに対処する方法を学ぶのに役立つ。この例としては、競争意識を持たせるために、選手を仲間と比較して採点することが考えられる。これにより、選手は通常のトレーニングセッションと比較して、ストレスに対処する練習をすることができる。

Questions 14-18:Matching Paragraph information

Matching Paragraph informationについてはこちら

14 reference to two chemical compounds which impact on performance

  パフォーマンスに影響を与える二つの化合物への言及

15 examples of strategies for minimising the effects of stress

  ストレスの影響を最小限に抑えるための戦略の例

16 how a sportsperson accounted for their own experience of stress

  スポーツマンが自分のストレス経験をどのように説明したか

17 study results indicating links between stress responses and performance

  ストレス反応とパフォーマンスの関係を示す研究結果

18 mention of people who can influence how athletes perceive their stress responses

  アスリートがストレス反応をどのように認識するかに影響を与える可能性のある人々について言及

Matching Paragraph informationは2つの解き方(詳しくはこちら)がある。

解き方1:全てのパラグラフを先にスキミングして、問題文の情報がどのパラグラフに書いてあるかを探す解き方

解き方2:1パラグラフずつスキミングして、そのパラグラフに入っている情報を探す解き方

どちらの解き方でも各パラグラフのメインアイディアをつかむことが大切。メインアイディアのつかみ方はパラグラフ構成とメインアイディアの探し方をご覧ください。

各パラグラフのメインアイディア

Para.
アスリートは肉体的にも精神的にも大変

2文目

It isn’t easy being a professional athlete. Not only are the physical demands greater than most people could handle, athletes also face intense psychological pressure during competition.

プロのアスリートであることは簡単ではない。ほとんどの人が耐えられないほどの肉体的な要求だけでなく、アスリートは競技中に強い心理的プレッシャーにも直面する。

ポイント:ディスコースマーカーNot only —, (but) also —”に着目。

Para.
避けられないストレスへの反応を決める要因

2文目

For athletes, some level of performance stress is almost unavoidable. But there are many different factors that dictate just how people’s minds and bodies respond to stressful events. Typically, stress is the result of an exchange between two factors: demands and resources.

アスリートにとって、ある程度のパフォーマンス上のストレスはほぼ避けられない。しかし、ストレスの多いイベントに対して人の心と体がどのように反応するかを決定付ける要因は多くある。一般的に、ストレスは要求と資源という2つの要因の交換の結果である。

ポイント:ディスコースマーカーBut”に着目。

Para.
ストレスへのポジティブな反応とネガティブな反応

1文目

Each new demand or change in circumstances affects whether a person responds positively or negatively to stress.  

新しい要求や状況の変化は、人がストレスにポジティブに反応するかネガティブに反応するかに影響する。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
チャレンジ反応と脅威反応が及ぼす影響

1文目

Our challenge and threat responses essentially influence how our body responds to stressful situations, as both affect the production of adrenaline and cortisol – also known as ‘stress hormones’.  

チャレンジ反応と脅威反応は、基本的にストレスの多い状況に対する体の反応に影響を与える。どちらも’ストレスホルモン’として知られるアドレナリンとコルチゾールの分泌に影響を与えるからだ。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
不安

1文目

That said, anxiety is also a common experience for athletes when they’re under pressure. 

とはいえ、不安はアスリートがプレッシャーを受けているときにもよくある経験だ。

ポイント:ディスコースマーカーalso”に着目。

Para.
ポジティブに反応できるようにする方法

1文目

But there are many ways athletes can ensure they respond positively under pressure.  

しかし、アスリートがプレッシャーの下でポジティブに反応できるようにする方法はたくさんある。

ポイント:ディスコースマーカーBut”に着目。

問題文とパラグラフのマッチング

問題文

14 reference to two chemical compounds which impact on performance

  パフォーマンスに影響を与える二つの化合物への言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

Dパラグラフにチャレンジ反応と脅威反応が及ぼす影響が書いてあり、ストレスが与える“影響”についてはDパラグラフに書いてある。Dパラグラフの冒頭にadrenaline (アドレナリン)とcortisol (コルチゾール)と書いてある。

Dパラグラフ1文目

Our challenge and threat responses essentially influence how our body responds to stressful situations, as both affect the production of adrenaline and cortisol – also known as ‘stress hormones’.  (チャレンジ反応と脅威反応は、基本的にストレスの多い状況に対する体の反応に影響を与える。どちらも’ストレスホルモン’として知られるアドレナリンとコルチゾールの分泌に影響を与えるからだ。)

問題文

15 examples of strategies for minimising the effects of stress

  ストレスの影響を最小限に抑えるための戦略の例 

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

問題文“ストレスの影響を最小限に抑える”=ストレスに対してネガティブな側面より、ストレスへの対処法がどこに書いてあるか?を探す。Fパラグラフがストレスへの対処法が書いてあるパラグラフ。

Fパラグラフ7文目

Recreating competitive pressure during training can also help athletes learn how to deal with stress. An example of this might be scoring athletes against their peers to create a sense of competition. This would increase the demands which players experience compared to a normal training session, while still allowing them to practise coping with stress. (トレーニング中に競争圧力を再現することも、アスリートがストレスに対処する方法を学ぶのに役立つ。この例としては、競争意識を持たせるために、選手を仲間と比較して採点することが考えられる。これにより、選手は通常のトレーニングセッションと比較して、ストレスに対処する練習をすることができる。)

問題文

16 how a sportsperson accounted for their own experience of stress

  スポーツマンが自分のストレス経験をどのように説明したか 

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

スポーツ選手・アスリートは肉体的にも精神的にも大変というのはスポーツ選手の実体験に基づいて書いてある。Aパラグラフを読むとトピックセンテンスの次に具体例としてエマ・ラドゥカヌの発言について書かれている。

Aパラグラフ2文目

Not only are the physical demands greater than most people could handle, athletes also face intense psychological pressure during competition. This is something that British tennis player Emma Raducanu wrote about on social media following her withdrawal from the 2021 Wimbledon tournament. (ほとんどの人が耐えられないほどの肉体的な要求だけでなく、アスリートは競技中に強い心理的プレッシャーにも直面する。これはイギリスのテニス選手、エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)が2021年のウィンブルドン大会を棄権した後、ソーシャルメディアに書いたことだ。)

問題文

17 study results indicating links between stress responses and performance

  ストレス反応とパフォーマンスの関係を示す研究結果 

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

ストレス反応とパフォーマンス(影響)について書いてありそうなパラグラフはCかD。Cパラグラフはストレスへのポジティブ/ネガティブな反応、Dパラグラフはチャレンジ反応と脅威反応が及ぼす影響。

Cパラグラフはストレスへのポジティブ/ネガティブな反応についてDemandsとResourcesの説明。Dパラグラフはチャレンジ反応と脅威反応がパフォーマンスに及ぼす影響について書いてある。

Cパラグラフ5文目

Research shows that the challenge states lead to good performance, while threat states lead to poorer performance. (研究によると、チャレンジ状態は良いパフォーマンスにつながり、脅威状態はパフォーマンスの低下につながる。)

問題文

18 mention of people who can influence how athletes perceive their stress responses

  アスリートがストレス反応をどのように認識するかに影響を与える可能性のある人々について言及 

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

ストレスへの反応についてはCパラグラフ(=ストレスへのポジティブ/ネガティブな反応)とFパラグラフ(=ストレスへのポジティブな対処法)に書いてある。

CパラグラフはDemandsとResourcesの説明、Fパラグラフはポジティブに捉えるための方法が書いてあり、その中にストレス反応に影響を与える人々について書いてある。

Fパラグラフ2文目

Positive stress responses can be promoted through the language that they and others – such as coaches or parents – use. (ポジティブなストレス反応はコーチや親などの他者が使う言葉を通して促進される。)

Questions 19-22:Sentence completion questions

Sentence completion questionsについてはこちら

19 Performance stress involves many demands on the athlete, for example, coping with the possible risk of ____.(パフォーマンスのストレスは、例えば___のリスクに対処するなど、アスリートに多くの要求をもたらします。)

探すポイント

Performance stressについてはBパラグラフに書かれている。

本文精読

Bパラグラフ5行目

These demands include the high level of physical and mental effort required to succeed, and also the athlete’s concerns about the difficulty of the event, their chance of succeeding, and any potential dangers such as injury.

これらの要求には、成功するために必要な高いレベルの肉体的・精神的努力が含まれる。また、イベントの難しさ、成功の可能性、怪我などの潜在的な危険に対するアスリートの懸念も含まれる。

解答

Performance stress involves many demands on the athlete, for example, coping with the possible risk of injury.

パフォーマンスのストレスは、例えば怪我のリスクに対処するなど、アスリートに多くの要求をもたらします。

空欄の単語を探すポイント

本文の”effort“が問題文では”coping with“、”such as“が”for example“、”potential dangers“が”possible risk“にパラフレイズされていることを見抜けるかがポイント。

20 Cortisol can cause tennis players to produce fewer good ____.(コルチゾールは、テニスプレーヤーが良い____を少なくする原因になります。)

探すポイント

Cortisolについて書かれているのはDパラグラフ。Dパラグラフの後半で、But during a threat state, cortisol inhibits the positive effect of adrenaline, —から始まりCortisolの悪影響について書いてある。(パラグラフ前半はadrenalineについて)さらにCortisolが及ぼす具体的な影響について、テニスプレイヤーのことが書いてある。

本文精読

Dパラグラフ最後の文

In tennis players, cortisol has been associated with more unsuccessful serves and greater anxiety.

テニス選手では、コルチゾールはサーブの失敗とより大きな不安と関連している。

解答

Cortisol can cause tennis players to produce fewer good serves.

コルチゾールは、テニスプレーヤーが良いサーブを少なくする原因になります。

空欄の単語を探すポイント

tennis playersは問題文でも本文でも両方使われていて、それをヒントに本文の“associated with”が問題文では“produce”,“more unsuccessful”が“fewer good”にパラフレイズされていることを見抜けるかがポイント。

21 Psychologists can help athletes to view their physiological responses as the effect of a positive feeling such as ____.(心理学者は、アスリートが自分の生理的反応を、____などのポジティブな感情の影響として見るのを助けることができます。)

探すポイント

ストレスをポジティブに捉える方法についてはFパラグラフに書いてある。

本文精読

Fパラグラフ前半

Psychologists can also help athletes change how they see their physiological responses – such as helping them see a higher heart rate as excitement, rather than nerves.

心理学者は、心拍数の上昇をイライラではなく興奮と捉えるようにするなど、アスリートが自分の生理的反応をどう捉えるかを変える手助けもできる。

解答

Psychologists can help athletes to view their physiological responses as the effect of a positive feeling such as excitement.

心理学者は、アスリートが自分の生理的反応を、興奮などのポジティブな感情の影響として見るのを助けることができます。

空欄の単語を探すポイント

Psychologists“, help athletes“, physiological responses” は問題文でも本文でも両方使われていて、それらをヒントに、本文の”how they see“が問題文では”view“にパラフレイズされていることを見抜けるかがポイント。

また、本文の”- such as helping them see a higher heart rate as excitement, rather than nerves.”のsee A as Bと問題文のview A as B (Bの例としてsuch as excitement)をむずびつけて英文を読めるかもポイント。

22 ____ is an example of a psychological technique which can reduce an athlete’s stress responses.(____は、アスリートのストレス反応を減らすことができる心理テクニックの一例です。)

探すポイント

ストレスへの対処法はFパラグラフに書いてある。

本文精読

Fパラグラフ

Developing psychological skills, such as visualisation, can also help decrease physiological responses to threat.

視覚化などの心理的スキルを身につけることも、脅威に対する生理的反応を減らすのに役立つ。

解答

visualisation is an example of a psychological technique which can reduce an athlete’s stress responses.

視覚化は、アスリートのストレス反応を減らすことができる心理テクニックの一例です。

空欄の単語を探すポイント

本文の”such as“が問題文では”an example“、”decrease“が”reduce“、”physiological responses“が”stress responses“にパラフレイズされていることを見抜けるかがポイント。

Questions 23-26:Multiple choice (more than one answer)

Multiple choice (more than one answer)についてはこちら

Questions 23 and 24

Which TWO facts about Emma Raducanu’s withdrawal from the Wimbledon tournament are mentioned in the text?

エマ・ラドゥカヌのウィンブルドン大会からの棄権について、本文中で言及されている2つの事実はどれか?

A  the stage at which she dropped out of the tournament

  彼女が大会から脱落したステージ

B symptoms of her performance stress at the tournament

  彼女の大会でのパフォーマンス・ストレスの症状

C  measures which she had taken to manage her stress levels

  彼女がストレス・レベルを管理するためにとった措置

D aspects of the Wimbledon tournament which increased her stress levels

  彼女のストレス・レベルを高めたウィンブルドン大会の側面

E  reactions to her social media posts about her experience at Wimbledon

  ウィンブルドンでの経験についての彼女のソーシャルメディアの投稿に対する反応

解答のポイント

Emma Raducanuを本文でスキャニングするとAパラグラフとCパラグラフにそのまま人名が書いてある。

スキャニング⇒精読が早く確実にできるかがカギ。

解答

B symptoms of her performance stress at the tournament

  彼女の大会でのパフォーマンス・ストレスの症状

本文

Aパラグラフ最後

Though the young player had been doing well in the tournament, she began having difficulty regulating her breathing and heart rate during a match, which she later attributed to ‘the accumulation of the excitement and the buzz’. (この若い選手は大会で良い成績を収めていたが、試合中に呼吸と心拍数を調節するのが難しくなり始めた。彼女は後にそれを’ざわめき(buzz)と興奮(excitement)の蓄積’が原因だとした。)

“the young player”はエマ・ラドゥカヌのこと

解答

D aspects of the Wimbledon tournament which increased her stress levels

  彼女のストレス・レベルを高めたウィンブルドン大会の側面

本文

Cパラグラフ最後

So, in Emma Raducanu’s case, a much larger audience, higher expectations and facing a more skilful opponent, may all have led her to feel there were greater demands being placed on her at Wimbledon – but she didn’t have the resources to tackle them. (エマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)の場合、はるかに多くの観客、より高い期待、より熟練した相手との対戦のすべてが、ウィンブルドンで自分に課せられたより大きな要求を感じさせたのかもしれない。しかし、彼女にはそれに取り組むためのリソースがなかった。)

A,C,Eについては書いてない

Questions 25 and 26

Which TWO facts about anxiety are mentioned in Paragraph E of the text?

本文のEパラグラフで述べられている不安に関する二つの事実はどれか。

A  the factors which determine how severe it may be

  それがどの程度深刻であるかを決定する要因

B how long it takes for its effects to become apparent

  その効果が明らかになるまでにどのくらいの時間がかかるか

C  which of its symptoms is most frequently encountered

  その症状の中で最も頻繁に遭遇するものはどれか

D the types of athletes who are most likely to suffer from it

  それに苦しむ可能性が最も高いアスリートの種類

E  the harm that can result if athletes experience it too often

  アスリートがあまりにも頻繁にそれを経験した場合に生じる可能性のある害

解答のポイント

問題文をしっかりと読んで各選択肢をしっかりと理解した上でEパラグラフを精読できるかがポイント。

解答

A  the factors which determine how severe it may be

  それがどの程度深刻であるかを決定する要因

本文

Eパラグラフ2文目

Anxiety can increase heart rate and perspiration, cause heart palpitations, muscle tremors and shortness of breath, as well as headaches, nausea, stomach pain, weakness and a desire to escape in more extreme cases.(不安は心拍数と発汗を増加させ、動悸、筋肉の震え、息切れを引き起こし、さらに極端な場合には頭痛、吐き気、胃痛、脱力感、逃げ出したい気持ちを引き起こすことがある。)

解答

E  the harm that can result if athletes experience it too often

  アスリートがあまりにも頻繁にそれを経験した場合に生じる可能性のある害

本文

Eパラグラフ最後の1文

Negative stress responses can be damaging to both physical and mental health – and repeated episodes of anxiety coupled with negative responses can increase risk of heart disease and depression.(ネガティブなストレス反応に伴う不安の繰り返しは、心臓病やうつ病のリスクを高める可能性がある。)

B(時間について)、C(頻出する症状)、D(アスリートの種類)についてはEパラグラフでは書いていない。

Passage 3

日本語訳

An inquiry into the existence of the gifted child

英才児の存在についての調査

(1パラグラフ)

まずは現代の天才を見てみましょう、40歳の若さで亡くなったマリアム・ミルザカーニ(Maryam Mirzakhani)、ノーベル賞に相当する数学賞であるフィールズ賞(Fields Medal)を受賞した唯一の女性だ。ミルザカーニのような特別な人は、特定の活動や知識の分野で並外れた能力を持っている’ギルド(gilled)’な子供たちの一人に違いないと考えるのは簡単だろう。しかし、よく見ると別の話が出てきます。ミルザカーニはイランのテヘラン(Tehran)で生まれた。厳選された女子校に通っていたが、彼女の興味は数学ではなく、読書だった。小説が大好きで、手に入るものは何でも読んでいた。数学については、中学校の最初の数年間はあまり得意ではなかったが、兄が学んだことを彼女に教えてくれたことで興味を持った。兄は、彼女を魅了した雑誌の有名な数学の問題を教えてくれた。そして、彼女は夢中になった。

(2パラグラフ)

大人になってからは、彼女が好奇心旺盛で、自分のすることに興奮し、挫折に直面しても毅然としていたことは明らかだ。彼女のコメントの一つがそれを要約している。「もちろん、最もやりがいのある部分は「アハ」の瞬間です。発見の興奮と新しいものを理解する喜び…しかし、ほとんどの場合、私にとって数学をすることは、道も終わりも見えない長いハイキングをしているようなものです。」その道は、彼女を数学の独創的な研究の高みへと導いた。

(3パラグラフ)

彼女の経歴は珍しいのか?そうではないようです。ノーベル賞受賞者のほとんどは、幼少期に例外的なことはありませんでした。アインシュタイン(Einstein)は赤ちゃんの頃、話すのが遅かった。チューリッヒ工科大学への入学試験の一般的な部分で不合格になったが、物理学と数学の点数が高かったために入学を許可された。最初は仕事で苦労したが、コツコツと努力を続け、最終的にはニュートン力学の法則を相対性理論で書き直した。

(4パラグラフ)

この1世紀の間に、高い能力に関する研究がかなり行われており、それはテストされた知能をはるかに超えていることを示している。それに加えて、脳は柔軟で、新しい神経経路を作り出すことができ、IQは固定されていないことが研究で明らかになっている。例えば、5歳で何百ページもある物語を読めるからといって、10代の同世代の人たちよりも優れているとは限らない。

(5パラグラフ)

才能が先天的なものであるかどうかや、他の要因が違いを生み出す可能性があるかどうかはまだ結論が出ていないが、確かなのは、高いレベルの能力に関連する行動のほとんどは再現可能であり、好奇心などの特性さえも教えることができるということだ。

(6パラグラフ)

私が’Great Minds and How to Grow Them’という本を共同執筆した同僚のデボラ・エア(Deborah Eyre)教授によると、最新の神経科学と心理学の研究によると、ほとんどの人が才能や才能のある人と同じレベルの成績を学校で達成できるという。しかし、学習に対する正しい態度とアプローチを教え、好奇心や粘り強さ、勤勉さなど、ハイパフォーマーの特性を身につけさせなければならない。エア教授はこれを「ハイパフォーマンス学習」と呼んでいる。重要なのは、学校だけでなく家庭でもこうしたアプローチを身につけるための適切な支援が必要だということだ。

(7パラグラフ)

米フロリダ州立大学の著名な教育心理学者であるアンダース・エリクソン(Anders Ericsson)教授は、’Peak:Secrets from the New Science of Expertise’の共著者だ。エリクソン教授は、音楽や記憶、スポーツなど、さまざまな分野での成果について1980年から研究してきたが、パフォーマンスの中心にあるのは、個性的で先天的な才能ではないと考えている。一つ一つを伸ばすような、計画的な練習、約1万時間の練習が成果を生み出すのだ。これは魔法の数字ではない。もちろん、最高の成績を収めた人は、さらに多くのことをするようになる。エリクソンの記憶研究が特に興味深いのは、研究のために記憶術の訓練を受けたランダムな学生が、先天的に優れた記憶力を持っていると考えられていた人たち、つまり才能があると呼ばれる人たちを上回る成績を残したことだ。

(8パラグラフ)

しかし、最も考えさせられるのは、1980年代に活躍したもう一人の著名なアメリカの教育学者ベンジャミン・ブルーム(Benjamin Bloom)の研究でしょう。ブルームのチームは、バレエ、水泳、ピアノ、テニス、数学、彫刻、神経学など、さまざまな分野で非常に高い成績を収めている人たちのグループを調べた。彼は、親が子どもを励まし、サポートするパターンを発見した。それは、自分が楽しんでいる分野であることが多い。ブルームの優れた人たちは、幼い頃に夢中になったことに非常に熱心に一貫して取り組んでいた。そして、彼らの親は全員、自分自身が強い労働倫理を持っていることが明らかになった。

(9パラグラフ)

エア(Eyre)は、ハイパフォーマーがどのように学ぶかを知っていると言う。そこから、彼女はハイパフォーマンスな学習アプローチを開発した。彼女は、英国内外の学校のグループとこれに取り組んでいる。いくつかのスピンオフ研究では、調査対象となった3,000人の子どものうち、困難な状況にもかかわらず成功している24人を詳細に調査したところ、驚くべきことがわった。半数は貧困のために無料の学校給食を受けており、半数以上は片親と暮らしており、五人に四人は恵まれない地域に住んでいた。インタビューでは、子どもの身近な家族や親戚、あるいは子どものより広い地域社会の中で、教育を大切にし、支援している大人がいるという強力な証拠が明らかになった。子どもたちは、学校で一生懸命勉強し、授業で話を聞き、努力を続ける必要があると話していた。

(10パラグラフ)

天才の典型であるアインシュタインで締めくくりましょう。彼は明らかに好奇心、性格、決断力を持っていた。幼少期は拒絶に苦しんだが、くじけなかった。彼は自分を天才だと思っていたのか、才能があると思っていたのか。彼は以前、次のように書いている。「私がそんなに賢いわけではありません。ただ、問題を抱えている時間が長いだけです。ほとんどの人は、偉大な科学者を作るのは知性だと言います。彼らは間違っています:それは性格です。」

Questions 27-32:Summary completion questions (with a list)

Summary completion questions (with a list)についてはこちら

Maryam Mirzakhani

Maryam Mirzakhani is regarded as 27_____ in the field of mathematics because she was the only female holder of the prestigious Fields Medal – a record that she retained at the time of her death. However, maths held little 28_____ for her as a child and in fact her performance was below average until she was 29_____ by a difficult puzzle that one of her siblings showed her.

Later, as a professional mathematician, she had an inquiring mind and proved herself to be 30_____ when things did not go smoothly. She said she got the greatest 31_____ from making ground-breaking discoveries and in fact she was responsible for some extremely 32_____ mathematical studies.

A appeal

D single

G involved

J satisfaction

B determined

E achievement

H unique

K intent

C intrigued

F devoted

I innovative

マリアム・ミルザハニ

マリアム・ミルザハニは、名誉あるフィールズ賞の唯一の女性保持者であったため、数学の分野では27_____な存在とみなされています。しかし、子供の頃の彼女にとって数学はほとんど28_____がなく、実際、彼女の成績は平均以下でしたが、兄弟の一人が見せてくれた難しいパズルに29_____があった。

その後、プロの数学者として、彼女は探究心を持ち、物事がスムーズに進まないときには30_____ことを証明しました。彼女は、画期的な発見をすることで最大の31_____を得て、そして実際には非常に32_____数学研究を担当していましたと言った。

A 魅力(心動かすもの)

D シングル

G 関与した

J 満足

B 意志の強い

E 実績

H ユニーク

K 意図的な

C 興味をそそられる

F 献身的な

I 革新的な

Maryam Mirzakhani is regarded as 27 ___ in the field of mathematics because she was the only female holder of the prestigious Fields Medal – a record that she retained at the time of her death.

マリアム・ミルザハニは、名誉あるフィールズ賞の唯一の女性保持者であったため、数学の分野では27_____な存在とみなされています。

選択肢を絞るポイント

regard as + 形容詞”の形の文で、空欄の入る可能性のあるのはB(determined), H(unique), I(innovative)のどれか。

本文精読

1パラグラフ2文目

She was the only woman to win the Fields Medal – the mathematical equivalent of a Nobel prize. It would be easy to assume that someone as special as Mirzakhani must have been one of those ‘gilled’ children, those who have an extraordinary ability in a specific sphere of activity or knowledge. (ノーベル賞に相当する数学賞であるフィールズ賞(Fields Medal)を受賞した唯一の女性だ。ミルザカーニのような特別な人は、特定の活動や知識の分野で並外れた能力を持っている’ギルド(gilled)’な子供たちの一人に違いないと考えるのは簡単だろう。)

解答のポイント

specialをパラフレイズしたuniqueが正解

問題文が本文と広い意味で合うように空欄に入る単語を選ぶ。本文と問題文を同じ単語や表現で結びつけて、空欄に入る単語を探すと見つかりにくい。

However, maths held little 28 ___ for her as a child and in fact her performance was below average until she was 29 ___by a difficult puzzle that one of her siblings showed her.

しかし、子供の頃の彼女にとって数学はほとんど28_____がなく、実際、彼女の成績は平均以下でしたが、兄弟の一人が見せてくれた難しいパズルに29_____があった。

28

選択肢を絞るポイント

hold littleの次にくる単語はholdの目的語になりlittle(形容詞)が修飾する不可算名詞。選択肢の中ではA(appeal), J(satisfaction), K(intent)

本文精読

1パラグラフ

She went to a highly selective girls’ school but maths wasn’t her interest – reading was. (厳選された女子校に通っていたが、彼女の興味は数学ではなく、読書だった。)

解答のポイント

interestをパラフレイズしたappealが正解

問題文は無生物主語mathsに動詞はhold(held)という英語特有の表現(maths held little 28 ___ for her)になっていて、本文でも同じようにbut以降は同じように無生物主語mathsでinterestが名詞として使われていることに気づいたかがポイント。

29

選択肢を絞るポイント

until she was — by —の受動態の構文に入る可能性のある選択肢は過去分詞のC(intrigued), F(devoted), G(involved)

本文精読

1パラグラフ

As for maths, she did rather poorly at it for the first couple of years in her middle school, but became interested when her elder brother told her about what he’d learned. He shared a famous maths problem from a magazine that fascinated her – and she was hooked. (数学については、中学校の最初の数年間はあまり得意ではなかったが、兄が学んだことを彼女に教えてくれたことで興味を持った。兄は、彼女を魅了した雑誌の有名な数学の問題を教えてくれた。そして、彼女は夢中になった。)

解答のポイント

devoteは前置詞のtoがついて(She was devoted to her husband:彼女は夫に尽くしている)、involveは前置詞のinがつく(She is involved in the business:彼女はその仕事に携わっている)。byと一緒に使われるのはC(intrigued)。

本文と照らし合わせても、interested/hookedをパラフレイズしたintriguedが正解

Later, as a professional mathematician, she had an inquiring mind and proved herself to be 30  ___when things did not go smoothly.

その後、プロの数学者として、彼女は探究心を持ち、物事がスムーズに進まないときには30_____ことを証明しました

選択肢を絞るポイント

“proved herself to be”からこの空欄には彼女の性格/特性が入る。性格/特性を表す単語は B(determined), H(unique), I(innovative)  のどれか。

本文精読

2パラグラフ最初の文

In adult life it is clear that she was curious, excited by what she did and also resolute in the face of setbacks.

大人になってからは、彼女が好奇心旺盛で、自分のすることに興奮し、挫折に直面しても毅然としていたことは明らかだ。

解答のポイント

resolute in the face of setbacksを一言で表すとdetermined

She said she got the greatest 31 ___from making ground-breaking discoveries and in fact she was responsible for some extremely 32 ___mathematical studies.

彼女は、画期的な発見をすることで最大の31_____を得て、そして実際には非常に32_____数学研究を担当していましたと言った。

31&32

選択肢を絞るポイント

31 “— she got the greatest ___”:空欄には彼女が得たもの(名詞)が入る。候補になる選択肢はE(achievement), J(satisfaction)のどちらか。

32 “—some extremely 32 ___ mathematical studies.”:mathematical studiesを修飾する形容詞・分詞で内容的に合うのはI(innovative)かK(intent)。

本文精読

2パラグラフ

One of her comments sums it up. ‘Of course, the most rewarding part is the “Aha” moment, the excitement of discovery and enjoyment of understanding something new. But most of the time, doing mathematics for me is like being on a long hike with no trail and no end in sight.’ That trail took her to the heights of original research into mathematics. (彼女のコメントの一つがそれを要約している。「もちろん、最もやりがいのある部分は「アハ」の瞬間です。発見の興奮と新しいものを理解する喜び…しかし、ほとんどの場合、私にとって数学をすることは、道も終わりも見えない長いハイキングをしているようなものです。」その道は、彼女を数学の独創的な研究の高みへと導いた。)

解答のポイント

31 the most rewarding part is — を一言で表すとsatisfaction正解

32 original(独創的な)をパラフレイズしたinnovativeが正解

どちらの問題も問題文と本文で意味を一致させることに目を向ける(パラフレイズ・構文から問題文の基になっている本文の文を探すのではない)

完成したSummary

Maryam Mirzakhani

Maryam Mirzakhani is regarded as 27 unique in the field of mathematics because she was the only female holder of the prestigious Fields Medal – a record that she retained at the time of her death. However, maths held little 28 appeal for her as a child and in fact her performance was below average until she was 29 intrigued by a difficult puzzle that one of her siblings showed her.

Later, as a professional mathematician, she had an inquiring mind and proved herself to be 30 determined when things did not go smoothly. She said she got the greatest 31 satisfaction from making ground-breaking discoveries and in fact she was responsible for some extremely 32 innovative mathematical studies.

マリアム・ミルザハニ

マリアム・ミルザハニは、名誉あるフィールズ賞の唯一の女性保持者であったため、数学の分野ではユニークな存在とみなされています。しかし、子供の頃の彼女にとって数学はほとんど魅力がなく、実際、彼女の成績は平均以下でしたが、兄弟の一人が見せてくれた難しいパズルに興味があった。

その後、プロの数学者として、彼女は探究心を持ち、物事がスムーズに進まないときには意志が強いことを証明しました。彼女は、画期的な発見をすることで最大の満足感を得て、そして実際には非常に革新的な数学研究を担当していましたと言った。

Questions 33-37:Yes, No, Not Given questions

Yes, No, Not Given questionsについてはこちら

Q33

Many people who ended up winning prestigious intellectual prizes only reached an average standard when young.

権威ある知的賞を受賞することになった多くの人は、若い頃に平均的な水準に達しただけです。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

ひとつ前の問題27-32で1パラグラフと2パラグラフが対象だったので、3パラグラフ目から、受賞者の若いころの成績について書いてあることを探す。

問題文の”only(副)”はreachedを修飾して、average standardに到達した”だけ”の意味。

本文精読

3パラグラフ2文目

Most Nobel prize winners were unexceptional in childhood.

ノーベル賞受賞者のほとんどは、幼少期に例外的なことはありませんでした。

回答のポイント

本文Most Nobel prize winnersを問題文ではMany people who ended up winning prestigious intellectual prizesに変えてある。an average standard = unexceptional(=普通)が分かったかがポイント。

Q34

Einstein’s failures as a young man were due to his lack of confidence.

アインシュタインの若い頃の失敗は、自信のなさが原因でした。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

人物名(Einstein:アインシュタイン)は本文でもそのまま書かれていることが多いのでスキャニングする。

特にEinsteinの若いころのことについて書いてあるかどうかに着目しながら読む。

回答のポイント

アインシュタインについては3パラグラフに書いてあるが、失敗の原因については書いていない。

Q35

It is difficult to reach agreement on whether some children are actually born gifted.

実際に生まれつき才能のある子供がいるかどうかについては、合意に達するのは難しい。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

agreement, actually born giftedに関連したキーワードをスキャニング

本文精読

5パラグラフ最初

While the jury is out on giftedness being innate and other factors potentially making the difference, what is certain is that the behaviours associated with high levels of performance are replicable and most can be taught – even traits such as curiosity. (才能が先天的なものであるかどうかや、他の要因が違いを生み出す可能性があるかどうかはまだ結論が出ていないが、確かなのは、高いレベルの能力に関連する行動のほとんどは再現可能であり、好奇心などの特性さえも教えることができるということだ。)

回答のポイント

本文”jury“が問題文で”agreement“、”being innate“が”actually born gifted“にパラフレイズされていることに気づけたかがポイント。また、jury is out(=結論が出ていない)をdifficultと結び付けられたかがYESを導くポイント。

“giftedness being innate and other factors potentially making the difference”のgiftedness(名詞)を後置修飾する英語が性格に理解できたかもポイント。品詞解析文法構文解析をしっかりして一文一文をしっかり理解するトレーニングをしよう。

Q36

Einstein was upset by the public’s view of his life’s work.

アインシュタインは自分のライフワークに対する世間の見方に動揺していた。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

アインシュタインについては3パラグラフ以外には最後のパラグラフで名前が出てくる。3パラグラフに(前の問題よりも前のパラグラフに)戻ることはないので、最後のパラグラフに問題のことが書いてあるかを探す。

回答のポイント

最後のパラグラフで”He struggled against rejection in early life but was undeterred.”と書かれているが、ライフワークに対する世間の見方に動揺していたとは書いていない。

Q37

Einstein put his success down to the speed at which he dealt with scientific questions.

アインシュタインは、彼の成功は科学的な問題に対処するスピードにかかっていると述べた。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

アインシュタインについては3パラグラフと最後のパラグラフで名前が出てくる。3パラグラフに(前の問題よりも前のパラグラフに)戻ることはないので、最後のパラグラフに問題のことが書いてあるかを探す。

本文精読

10パラグラフ最後の文

Most people say it is the intellect which makes a great scientist. They are wrong: it is character. ほとんどの人は、偉大な科学者を作るのは知性だと言います。彼らは間違っています:それは性格です。

回答のポイント

本文のhis successが問題文ではmakes a great scientistを意味していることに気づけたかがポイント

成功の秘訣はcharacterだと書いてある。

Questions 38-40:Multiple choice (one answer)

Multiple choice (one answer)についてはこちら

38 What does Eyre believe is needed for children to equal ‘gifted’ standards?

  エアは、子供たちが「才能のある」基準と同等になるためには何が必要だと考えていますか?

  A strict discipline from the teaching staff

   教員からの厳しい規律

  B assistance from their peers in the classroom

   教室の仲間からの援助

  C the development of a spirit of inquiry towards their studies

   勉強に対する探究心の育成

  D the determination to surpass everyone else’s achievements

   みんなの成果を超えようとする決意

ポイント

Eyreをスキャニングすると6パラグラフに出てくる

6パラグラフ

According to my colleague Prof Deborah Eyre, with whom I’ve collaborated on the book Great Minds and How to Grow Them, the latest neuroscience and psychological research suggests most individuals can reach levels of performance associated in school with the gifted and talented. However, they must be taught the right attitudes and approaches to their learning and develop the attributes of high performers – curiosity, persistence and hard work, for example – an approach Eyre calls ‘high performance learning’. Critically, they need the right support in developing those approaches at home as well as at school.

私が『Great Minds and How to Grow Them』という本を共同執筆した同僚のデボラ・エア教授によると、最新の神経科学と心理学の研究によると、ほとんどの人が才能や才能のある人と同じレベルの成績を学校で達成できるという。しかし、学習に対する正しい態度とアプローチを教え、好奇心や粘り強さ、勤勉さなど、ハイパフォーマーの特性を身につけさせなければならない。エア教授はこれを「ハイパフォーマンス学習」と呼んでいる。重要なのは、学校だけでなく家庭でもこうしたアプローチを身につけるための適切な支援が必要だということだ。

ディスコースマーカー”However“以降が才能あるレベルと同じになるための条件。本文のcuriosity(好奇心)が選択肢のa spirit of inquiry(探求心)に一致することが分かったかがポイント。

選択肢A,B,Dについては書いていない

39 What is the result of Ericsson’s research?

  エリクソンの研究結果は?

  A Very gifted students do not need to work on improving memory skills.

   非常に才能のある生徒は、記憶力の向上に取り組む必要はありません。

  B Being born with a special gift is not the key factor in becoming expert.

   特別な才能を持って生まれてくることは、専門家になるための重要な要素ではありません。

  C Including time for physical exercise is crucial in raising performance.

   パフォーマンスを上げるには、身体的な運動の時間を含めることが重要です。

  D 10,000 hours of relevant and demanding work will create a genius.

   1万時間の関連性のある厳しい仕事は、天才を生み出す。

ポイント

“Ericsson”をスキャニングすると7パラグラフに出てくる。

7パラグラフ

After research going back to 1980 into diverse achievements, from music to memory to sport, he doesn’t think unique and innate talents are at the heart of performance. Deliberate practice, that stretches you every step of the way, and around 10,000 hours of it, is what produces the goods.

エリクソン教授は、音楽や記憶、スポーツなど、さまざまな分野での成果について1980年から研究してきたが、パフォーマンスの中心にあるのは、個性的で先天的な才能ではないと考えている。一歩一歩を伸ばすような、計画的な練習、約1万時間の練習が成果を生み出すのです。

本文の”he doesn’t think unique and innate talents are at the heart of performance.“が”Being born with a special gift is not the key factor in becoming expert.“と同じこと。本文のunique and innate talentsは選択肢Bのspecial gift、本文のat the heart of performanceは選択肢Bのkey factorであると分かったかがポイント。この1文以外でも7パラグラフ全体で特別な才能は重要ではないと書かれている。

40 In the penultimate paragraph, it is stated the key to some deprived children’s success is

  最後から2番目の段落では、一部の貧しい子供たちの成功の鍵は;

  A a regular and nourishing diet at home.

   家庭での規則正しい栄養のある食事。

  B the loving support of more than one parent.

   複数の親の愛情あるサポート。

  C a community which has well-funded facilities for learning.

   学習のための十分な資金があるコミュニティ。

  D the guidance of someone who recognises the benefits of learning.

   学習の有益性を認識している人の指導。

ポイント

9パラグラフ

Interviews uncovered strong evidence of an adult or adults in the child’s life who valued and supported education, either in the immediate or extended family or in the child’s wider community. Children talked about the need to work hard at school, to listen in class and keep trying. インタビューでは、子どもの身近な家族や親戚、あるいは子どものより広い地域社会の中で、教育を大切にし、支援している大人がいるという強力な証拠が明らかになりました。子どもたちは、学校で一生懸命勉強し、授業で話を聞き、努力を続ける必要があると話していました。

本文の”valued and supported education“と選択肢の”recognises the benefits of learning“を結びつけられたかがポイント。

Test3

Passage 1

日本語訳

Archaeologists discover evidence of prehistoric island settlers

考古学者が先史時代の島民の証拠を発見

(1パラグラフ)

2019年4月初旬、オーストラリア国立大学のセリ・シプトン(Ceri Shipton)博士と彼の同僚は、インドネシアのマルク・ウタラ(Maluku Utara)州にある多くの熱帯島の一つのオビ島(Obi)を調査した最初の考古学者となった。研究チームの発見は、オビ島に住んでいた先史時代の人々が陸と海の両方に精通していたことを示唆しており、うっそうとした熱帯雨林で狩りをしたり、海岸で食料を調達したり、島と島の間を航海していた可能性さえある。

(2パラグラフ)

この発掘は、どのようにして人々が最初にアジア本土からインドネシア諸島を経て、かつてオーストラリアとニューギニアを結んでいた先史時代の大陸に向かって分散したのかを詳しく知るプロジェクトの一環であった。研究チームの以前の研究では、オビ島を含むワラキア(Wallacean)諸島として知られるこのグループの最北の島々が、最も簡単な移動ルートを提供していた可能性があることが示唆していた。また、これらの島々は、何千年も前に人類がこの地域を通過するための重要な“足がかり”であった可能性が高いと思われた。しかし、この考えを裏付けるためには、古代にこの僻地に住んでいた人類の考古学的証拠が必要だった。そこで、彼らは初期の居住の証拠を明らかにする可能性のある場所を探すためにオビ島を訪れた。

(3パラグラフ)

オビの北岸にあるケロ(Kelo)の村から内陸に入ったところで、シプトンと彼の同僚は、発掘に適した先史時代の岩陰がある二つの洞窟を見つけた。ケロの地元の人々の許可と協力を得て、彼らはそれぞれの岩陰に小さな試験掘削を行った。そこで彼らは、約14,000年前のものもある斧の破片など、数多くの遺物を発見した。ケロで最も初期の斧は、ハマグリの殻を使って作られたものだった。ほぼ同時期に作られたハマグリの殻で作られた斧は、北東に隣接するゲベ島など、この地域の他の場所でも発見されていた。ゲベ(Gebe)島と同様に、オビの斧はカヌーの建設に使われていた可能性が高く、そのため、初期の人々は近隣の島のコミュニティ間のつながりを維持することができた。

(4パラグラフ)

ケロ遺跡で発見された最古の文化的な地層から、研究チームは約18,000年前にさかのぼるオビ島での人間の居住に関する最古の記録を得た。この頃の気候は現在よりも乾燥して寒く、島の密生した熱帯雨林は現在よりもはるかに侵入できなかった可能性が高い。海面は約120メートル低かったため、オビ島ははるかに大きな島で、現在のビサ(Bisa)島とその近くにあるいくつかの小さな島を含んでいた。

(5パラグラフ)

約11,700年前、最新の氷河期が終わると、気候は大幅に暖かくなり、湿潤になり、オビのジャングルは間違いなくはるかに厚くなった。研究者によると、この時期に貝殻ではなく石で作られた最初の斧が登場したのは偶然ではなく、密度を増していく熱帯雨林を伐採して改善するために、石が大量に使われたことに対応している可能性が高いという。石は貝殻に比べて斧を作るのに約2倍の時間がかかるが、硬い素材の方が切れ味が長持ちする。

(6パラグラフ)

研究者たちがケロの洞窟で発掘した骨から判断すると、そこに住んでいた人々は主にロスチャイルド(Rothschild)のカスカス(cuscus)-現在もオビに生息しているポッサムのような生き物-を狩っていたようだ。森の密度が高くなるにつれて、人々は森林のパッチを切り開いて狩りをしやすくするために斧を使ったのでしょう。

(7パラグラフ)

シプトンのチームがケロ遺跡のシェルターを発掘したところ、黒曜石(オブシディアン:obsidian)と呼ばれる火山ガラスの物質が発見された。黒曜石(オブシディアン)は、オビには産出地が不明なので、他の島から持ち込まれたに違いない。また、以前にワラシア(Wallacea)南部の島で発見されたものと似た特定の種類のビーズも発見された。これらの発見は、オビの島民が日常的に他の島に旅行していたという考えを再び裏付けている。

(8パラグラフ)

発掘調査は、人々が約1万年間、二つのケロのシェルターでうまく生活していたことを示している。しかし、約8,000年前に両方とも放棄された。住民はオビを完全に離れたのか、それとも島の他の場所に移ったのか?ジャングルがあまりにも深くなりすぎて、斧はもはやうっそうとした草にはかなわなかったのかもしれない。もしかしたら、人々は単に沿岸部に移動し、生存の手段として狩猟ではなく釣りに走ったのかもしれない。

(9パラグラフ)

移住の理由が何であれ、約1,000年前までケロのシェルターが使用されていたという証拠はない。その頃には、陶器や金銀製品を所有する人々によって再び占拠されていた。オビの位置を考えると、この占領の最終段階では、マルク諸島と世界の他の地域との間の歴史的な香辛料貿易に関わる人々がケロのシェルターを使用していた可能性が高いように思える。

Questions 1 – 7:True, False, Not Given questions

True, False, Not Given questionsについてはこちら

Q1

Archaeological research had taken place on the island of Obi before the arrival of Ceri Shipton and his colleagues.

オビ島では、セリ・シプトンらが到着する前から考古学調査が行われていました。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”Archaeological research had taken place on the island of Obi before the arrival of Ceri Shipton and his colleagues.”のCeri ShiptonObiの固有名詞は問題文でもそのまま使われているので本文でスキャニングして対象になる文を探す。

本文精読

1パラグラフ最初の文

In early April 2019, Dr Ceri Shipton and his colleagues from Australian National University became the first archaeologists to explore Obi, one of many tropical islands in Indonesia’s Maluku Utara province.

2019年4月初旬、オーストラリア国立大学のセリ・シプトン博士と彼の同僚は、インドネシアのマルク・ウタラ州にある多くの熱帯島の一つであるオビ島を調査した最初の考古学者となった。

回答のポイント

本文”became the first archaeologists“が問題文の”had taken place — before the arrival of —“と合わないのでFALSE。

Q2

At the Kelo sites, the researchers found the first clam shell axes ever to be discovered in the region.

ケロ遺跡では、この地域で初めて二枚貝の貝柱が発見されました。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

問題文”At the Kelo sites, the researchers found the first clam shell axes ever to be discovered in the region.”の問題文のKeloclam shell(s), axe(s)は本文でもそのまま使われているのでスキャニングして読む文を特定。

本文精読

3パラグラフ

The earliest axes at Kelo were made using clam shells. Axes made from clam shells from roughly the same time had also previously been found elsewhere in this region, including on the nearby island of Gebe to the northeast.

ケロで最も初期の斧は、ハマグリの殻を使って作られたものだった。ほぼ同時期に作られたハマグリの殻で作られた斧は、北東に隣接するゲベ島など、この地域の他の場所でも発見されていた。

回答のポイント

本文の”had (previously) been found”の過去完了が正しく理解できているかがポイント。Keloでclam shellからできたaxeが見つかった“過去の時点ですでに”他の場所でも見つかっていたことを表すのに過去完了が使われている。

Q3

The size of Obi today is less than it was 18,000 years ago.

現在のオビの大きさは、18,000年前よりも小さくなっています。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

“18,000 years”をキーワードに読むパラグラフを特定。

本文精読

4パラグラフ

Sea levels were about 120 metres lower, meaning Obi was a much larger island, encompassing what is today the separate island of Bisa, as well as several other small islands nearby.

海面は約120メートル低かったため、オビ島ははるかに大きな島で、現在のビサ島とその近くにあるいくつかの小さな島を含んでいた。

回答のポイント

本文のObi was a much larger island(18,000年前はずっと大きかった)=今は当時よりずっと小さい。4パラグラフはObiの現在と過去の比較。

Q4

A change in the climate around 11,700 years ago had a greater impact on Obi than on the surrounding islands.

11,700年ほど前の気候の変化は、周辺の島々よりもオビに大きな影響を与えました。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“11,700 years”をキーワードに読むパラグラフを特定。

回答のポイント

5パラグラフに”11,700 years ago”のことが書いてあるが、周辺の島とオビ島との影響の比較は書いていない。

Q5

The researchers believe there is a connection between warmer, wetter weather a change in the material used to make axes.

研究者たちは、暖かくなって雨が多くなった気候と、斧を作るのに使われる材料の変化には関係があると考えています。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

前の問題のキーワード(”11,700 years”)以降で、”weather”やその同意語について書いてある箇所を探す。

本文精読

5パラグラフ

Roughly 11,700 years ago, as the most recent ice age ended, the climate became significantly warmer and wetter, no doubt making Obi’s jungle much thicker. According to the researchers, it is no coincidence that around this time the first axes crafted from stone rather than sea shells appear, likely in response to their heavy-duty use for clearing and modification of the increasingly dense rainforest.

約11,700年前、最新の氷河期が終わると、気候は大幅に暖かくなり、湿潤になり、オビのジャングルは間違いなくはるかに厚くなった。研究者によると、この時期に貝殻ではなく石で作られた最初の斧が登場したのは偶然ではなく、密度を増していく熱帯雨林を伐採して修正するために、石が大量に使われたことに対応している可能性が高いという。

回答のポイント

weatherの同意語のclimateが見つかり、問題文と同じ”warmer“と”wetter“も本文で使われている。ここから読み進めると”it is no coincidence that around this time the first axes crafted from stone rather than sea shells appear“と書いてあり、問題文と一致するのでTRUE。

を“no coincidence:偶然ではない”ここにつられてNOを選んでしまわないように注意。

Q6

Shipton’s team were surprised to find evidence of the Obi islanders’ hunting practices.

シプトンのチームは、オビ島民の狩猟習慣の証拠を発見したことに驚きました。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

前の問題(Q5)で5パラグラフは読み終えたので次に対象になるのは6パラグラフ以降。”Shipton’s team”をキーワードにスキャニングして読むパラグラフを探す。

回答のポイント

7パラグラフ(1行目:Shipton’s team’s excavation of the shelters at the Kelo site unearthed —- )、8パラグラフ(1行目:The excavations suggest —- )の2つのパラグラフにシプトンのチームの発見について書かれてい。しかし、オビ島民に狩猟習慣があったことの証拠については書かれていない。驚いたことなども書かれていない。

Q7

It is thought that the Kelo shelters were occupied continuously until about 1,000 years ago.

ケロのシェルターは、約1,000年前まで継続的に占有されていたと考えられています。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

1,000 years agoをスキャニングして読む箇所を特定。最後のパラグラフの冒頭の1文と反する。

本文精読

9パラグラフ

Whatever the reason for the departure, there is no evidence for use of the Kelo shelters after this time, until about 1,000 years ago, when they were re-occupied by people who owned pottery as well as items made out of gold and silver.

移住の理由が何であれ、約1,000年前までケロのシェルターが使用されていたという証拠はない。その頃には、陶器や金銀製品を所有する人々によって再び占拠されていた。

回答のポイント

after this time“=”after the departure”, “about 1,000 years ago“=”when they were re-occupied by —“が読み取れたかがポイント。”there is no evidence for use of the Kelo shelters:移住して空いてから他の人が占有する1000年前までKelo shelterが使われた証拠はない”=継続的に占有はされていたとは考えられない。

Questions 8-13:Note completion questions

Note completion questionsについてはこちら

Archaeological findings on Obi

Excavations of rock shelters inside 8_____ near the village of Kelo revealed:

ケロの村の近くの8_____内の岩のシェルターの発掘で明らかになったのは:

ポイント

village of Kelo, rock shelters, excavationをキーワードにスキャニングして読む箇所を特定。

3パラグラフ

Just inland from the village of Kelo on Obi’s northern coast, Shipton and his colleagues found two caves containing prehistoric rock shelters that were suitable for excavation.

オビの北岸にあるケロ(Kelo)の村から内陸に入ったところで、シプトンと彼の同僚は、発掘に適した先史時代の岩陰がある二つの洞窟を見つけた。

キーワードを探すのに時間が掛かりそうな場合、次の” axes from around 14,000 years ago”の”14,000”を先に探して、その前を重点的にスキャニングする。

axes from around 14,000 years ago, probably used to make canoes

axes made out of 9_____, dating from around 11,700 years ago

11,700年ほど前の9_____で作られた斧

ポイント

5パラグラフ

According to the researchers, it is no coincidence that around this time the first axes crafted from stone rather than sea shells appear, likely in response to their heavy-duty use for clearing and modification of the increasingly dense rainforest.

研究者によると、この時期に貝殻ではなく石で作られた最初の斧が登場したのは偶然ではなく、密度を増していく熱帯雨林を伐採して改善するために、石が大量に使われたことに対応している可能性が高いという。

“11,700 years”を本文でスキャニングすると5パラグラフで見つかる。問題文のaxes made out ofを本文のaxes crafted fromと結び付けられたかがポイント。

・10_____ of an animal: evidence of what ancient islanders ate

動物の10_____:古代の島民が何を食べていたかの証拠

ポイント

6パラグラフ

Judging by the bones which the researchers unearthed in the Kelo caves, people living there mainly hunted the Rothschild’s cuscus, a possum-like creature that still lives on Obi today.

研究者たちがケロの洞窟で発掘した骨から判断すると、そこに住んでいた人々は主にロスチャイルド(Rothschild)のカスカス(cuscus)-現在もオビに生息しているポッサムのような生き物-を狩っていたようだ。

問題文のがevidenceが本文のJudging byからきていると分かったかがポイント。また、問題文のateと本文のhuntedを結びつけられたかもポイント。 

evidence of travel between islands: 

obsidian: a material that is not found naturally on Obi

11_____ which resembled ones found on other islands.

-他の島で発見されたものに似た11_____

ポイント

obsidian“をスキャニングすると7パラグラフに書いてある。11の答えはそれ以降に書いてあるため読み進めると、”It also revealed —“とありobsidian以外の発見物についても書いてある。”also“に気づけたかがポイント。

7パラグラフ

It also revealed particular types of beads, similar to those previously found on islands in southern Wallacea.

また、以前にワラシア(Wallacea)南部の島で発見されたものと似た特定の種類のビーズも発見された。

問題文のfound on other islandsが本文のfound on islands in southern Wallaceaを意味していることが分かったかがポイント。

It is thought that from 8,000 years ago, Obi islanders:

may have switched from hunting to fishing

had 12_____ as well as items made out of metal

・12_____だけでなく、金属製のアイテムも持っていました。

ポイント

“8000 years”をスキャニングすると8パラグラフに見つかる。そしてhuntingとfishingが8パラグラフの最後に見つかり。9パラグラフに移って、”metal”のキーワードをスキャニング。metalを具体的にしたgold and silverが見つかり、as well asのキーワードをもとにmetal (gold and silver)以外のものを探すとpotteryが見つかる。

9パラグラフ

Whatever the reason for the departure, there is no evidence for use of the Kelo shelters after this time, until about 1,000 years ago, when they were re-occupied by people who owned pottery as well as items made out of gold and silver.

移住の理由が何であれ、約1,000年前までケロのシェルターが使用されていたという証拠はない。その頃には、陶器や金銀製品を所有する人々によって再び占拠されていた。

probably took part in the production and sale of 13_____.

・13_____の製造販売に参加していたのではないでしょうか。

ポイント

前の問題(Q12)の答え(pottery)以降の残りの文から空欄に入る単語を探す。

9パラグラフ

It seems likely, in view of Obi’s location, that this final phase of occupation also saw the Kelo shelters used by people involved in the historic trade in spices between the Maluku islands and the rest of the world.

オビの位置を考えると、この占領の最終段階では、マルク諸島と世界の他の地域との間の歴史的な香辛料貿易に関わる人々がケロのシェルターを使用していた可能性が高いように思える。

問題文のprobablyが本文の seems likelyからきていることが分かったかがポイント。また、production and sale tradeのパラフレイズであることが分かったかもポイント。

Passage 2

日本語訳

The global importance of wetlands

湿地の世界的な重要性

A

湿地とは、水が土壌を覆っているか、水が土壌の表面または表面付近に年間を通して存在している地域のことだ。湿地は複雑な生態系で、ユニークな動植物が豊富に生息している。しかし、世界自然保護基金 (World Wide Fund for Nature:WWFN) によると、1990年以降、世界の湿地の半分が消滅している-商業開発や排水計画、鉱物や泥炭(peat)*の採取のために、湿地は転換されたり破壊されたりしている。残っている湿地の多くは、農薬や肥料、工業用汚染物質、建設工事によって被害を受けている。

(*泥炭(peat):湿潤で酸性の状態で植生が部分的に分解されて形成される褐色の堆積物で、しばしば燃料として使用するために切り出され乾燥される)

B

歴史を通じて、人類は湿地の周りに集まってきて、そして湿地の肥沃な生態系は、人類の発展に重要な役割を果たしてきた。その結果、世界中の多くのコミュニティにとって、湿地は宗教的、歴史的、考古学的にかなりの価値がある。「湿地は何百万人もの人々の生活と健康を直接支えている」と国際水管理研究所 (IWMI) の主任研究員で水文学者のマシュー・マッカートニー(Matthew McCartney)博士は言う。「多くの発展途上国では、多くの人々が生活のために湿地農業に依存している。」

C

また、湿地は環境面でも重要な役割を果たしている。「湿地は、地球全体の気候変動を緩和するための重要な手段の1つです」と、国際湿地協会 (Wetlands International:WI) の気候適応部門を率いるピーター・ファン・エイク(Pieter van Eijk)氏は言い、湿地は海面上昇やハリケーンや洪水などの異常気象から沿岸地域を守る緩衝材として利用されていると指摘する。湿地沿岸の森林は、暴風雨からの避難場所となるだけでなく、食料や水を提供しており、WIや他の機関は、失われた森林の回復に取り組んでいる。「1ヘクタールあたり数本の木を植えるだけで、日陰を作り、局所気候(microclimate)を大きく変えることができる」「気候変動プロジェクトの実施は、お金の問題ではない。」と彼は言う。

D

不運にも、世界の湿地は、パーム油やパルプ材などの需要のある商品の豊富な供給源である。泥炭地は、水に浸かった有機土壌層を持つ湿地で、特に標的にされている。泥炭地が耕作のために排水されると、活性炭素を貯蔵する代わりに正味の炭素排出者となり、ウィスコンシン大学の気候変動に配慮した土地利用の責任者であるマルセル・シルヴィウス(Marcel Silvius)によると、この慣行は世界の炭素排出量の6パーセントを引き起こしている。植林のために泥炭地が伐採されると、森林火災のリスクも高まり、森林火災は大量のCO2を排出する。「私たちは、極めて高い生物多様性の価値を持つ広大な泥炭地の森林が、アブラヤシの収入の数十年分のために失われているのを見ています」とシルヴィウスは言う。

E

被害は、伐採業者が伐採のために到着したときに始まる。ボートで泥炭湿地に入るために溝を掘り、丸太を同じように流していく。その後、泥炭湿地から水を抜いて、トウモロコシやアブラヤシ、パルプ材の木を植えるために使われる。水が抜けると、バクテリアや菌類が泥炭中の炭素を分解し、COやメタンに変える。一方、泥炭中の残りの固形物は、沈下として知られるプロセスで下に移動し始める。泥炭は90%が水分で構成されているため、これは泥炭地の伐採による最も憂慮すべき結果の1つだ。「熱帯地方では、泥炭は年間約4センチのペースで沈下する。そのため、半世紀以内にスマトラ島やボルネオ島の非常に広大な土地が、泥炭が水位以下に下がることで浸水することになる。」とシルヴィウスは言う。「大災害が予想される。一部の州では、国土の40%が失われることになる。」

F

これらの産業が湿地に与える影響は簡単に記録できるが、WWFNのデイブ・チックナー(Dave Tickner)博士は、より軽微な影響がさらに壊滅的になる可能性があると考えている。「土砂の流出や肥料はほとんど目に見えない」とチックナー博士は言う。水の過剰採取も同様に目に見えない。川が赤くなったり、火事になったりする衝撃的な話はありますが、湿地を本当に傷つけるような大きな影響はめったにない。しかし、チックナー博士は意図的な被害を誰かに責めるつもりはない。「私は湿地の問題に20年間取り組んできたが、湿地を破壊しようとする人に会ったことはない」「一般的に、人々がやろうとしていることではない。多くの場合、生活のために努力している人が影響を与えているだけだ。」と彼は言う。

G

シルヴィウス(Silvius)はまた、収入を得ることの重要性を認めている。湿地の生物多様性を回復させたいだけではなく-私たちはそうしています-、地元の人々に収入を提供する必要があることを認識している。このアプローチはIWMIも支持している。「開発途上国の人々が湿地を保護するのは、湿地に価値を見出し、そこから利益を得ている場合に限られる。」「持続可能性のためには、地元の人々が湿地の計画や意思決定に関与し、湿地を利用する明確な権利を持つことが不可欠だ。」とマッカートニー(McCartney)は言う。

H

より多くの政府が湿地の長期的な価値を認識すれば、湿地の運命は改善されるだろうとシルヴィウス(Silvius)は言う。政府によって態度は異なると彼は言い、湿地の回復に高い優先順位を置いている国もあれば、まだこの問題を否定している国もあると説明する。しかし、マッカートニー(McCartney)は慎重に楽観的だ。「湿地の重要性に対する認識は高まっている。」「湿地の劣化が急速に進んでいるのは事実ですが、私の印象では、物事はゆっくりと変化していると思う。」と彼は言う。

Questions 14-17:Matching Paragraph information

Matching Paragraph informationについてはこちら

14 reference to the need to ensure that inhabitants of wetland regions continue to benefit from them

  湿地地域の住民がその恩恵を受け続けることを保証する必要性への言及

15 the proportion of wetlands which have already been lost

  すでに失われた湿地の割合

16 reference to the idea that people are beginning to appreciate the value of wetlands

  湿地の価値を人々が認識し始めているという考えへの言及

17 mention of the cultural significance of wetlands

  湿地の文化的重要性への言及

Matching Paragraph informationは2つの解き方(詳しくはこちら)がある。

解き方1:全てのパラグラフを先にスキミングして、問題文の情報がどのパラグラフに書いてあるかを探す解き方

解き方2:1パラグラフずつスキミングして、そのパラグラフに入っている情報を探す解き方

どちらの解き方でも各パラグラフのメインアイディアをつかむことが大切。メインアイディアのつかみ方はパラグラフ構成とメインアイディアの探し方をご覧ください。

各パラグラフのメインアイディア

Para.
湿地の役割と湿地の減少(問題定義)

3文目

But according to the World Wide Fund for Nature (WWFN), half of the world’s wetlands have disappeared since 1990 – converted or destroyed for commercial development, drainage schemes and the extraction of minerals and peat.(しかし、世界自然保護基金 (World Wide Fund for Nature:WWFN) によると、1990年以降、世界の湿地の半分が消滅している。)

ポイント:ディスコースマーカーBut”に着目。

Para.
湿地と人々の生活

1文目

Throughout history, humans have gathered around wetlands, and their fertile ecosystems have played an important part in human development. (歴史を通じて、人類は湿地の周りに集まってきて、そして湿地の肥沃な生態系は、人類の発展に重要な役割を果たしてきた。)

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い。2文目”Consequently —“(湿地は宗教的、歴史的、考古学的にかなりの価値がある)が1文目に書かれた主張をサポートしている。

Para.
湿地の環境面での役割

1文目

They also serve a crucial environmental purpose. (また、湿地は環境面でも重要な役割を果たしている。)

ポイント:ディスコースマーカーalso”に着目。主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い。パラブラフBで湿地の役割が書かれていて、パラブラフCでも同様に役割が書かれている。(パラブラフCでは環境面での役割)

Para.
湿地の利用による悪影響

1文目

The world’s wetlands are, unfortunately, rich sources for in-demand commodities, such as palm oil and pulpwood. (不運にも、世界の湿地は、パーム油やパルプ材などの需要のある商品の豊富な供給源である。)

ポイント:ディスコースマーカーunfortunately”に着目。主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い。“rich sources”と書かれているのにunfortunatelyが書かれていることに注目してネガティブな内容のパラグラフと予測。

Para.
湿地の利用による悪影響のプロセス

1文目

The damage starts when logging companies arrive to clear the trees. They dig ditches to enter the peat swamps by boat and then float the logs out the same way. These are then used to drain water out of the peatlands to allow for the planting of corn, oil palms or pulpwood trees. Once the water has drained away, bacteria and fungi then break down the carbon in the peat and turn it into CO, and methane. Meanwhile,

被害は、伐採業者が伐採のために到着したときに始まる。ボートで泥炭湿地に入るために溝を掘り、丸太を同じように流していく。その後、泥炭湿地から水を抜いて、トウモロコシやアブラヤシ、パルプ材の木を植えるために使われる。水が抜けると、バクテリアや菌類が泥炭中の炭素を分解し、COやメタンに変える。一方、—

ポイント:最初のstartsから始まって⇒and thenOnceMeanwhileディスコースマーカーを追えばこのパラグラフでプロセスが書かれていることが分かる。

Para.
軽微な影響が湿地の破壊につながる

And while these industries affect wetlands in ways that can easily be documented, Dr Dave Tickner of the WWFN believes that more subtle impacts can be even more devastating. (これらの産業が湿地に与える影響は簡単に記録できるが、WWFNのデイブ・チックナー(Dave Tickner)博士は、より軽微な影響がさらに壊滅的になる可能性があると考えている。)

ポイント:ディスコースマーカーwhile“に着目&主張はパラグラフの1文目にくる場合が多い。Industriesの大規模な影響ではなく(=while)、”more subtle impacts can be even more devastating“がこのパラグラフの主張。

Para.
人々の収入を提供する必要性

Silvius also acknowledges the importance of income generation. ‘It’s not that we just want to restore the biodiversity of wetlands – which we do – but we recognise there’s a need to provide an income for local people.’(シルヴィウス(Silvius)はまた、収入を得ることの重要性を認めている。湿地の生物多様性を回復させたいだけではなく -私たちはそうしています-、地元の人々に収入を提供する必要があることを認識している。)

ポイント:ディスコースマーカーalso“と”but“に着目&主張はパラグラフの1文目にくる場合が多い。パラグラフD-Fで湿地が利用されることのネガティブな側面を言いつつ、このパラグラフでは利用の必要性が書かれている。ディスコースマーカー”also”と”but”からこれまでの内容とは逆のことが書かれているとストリー展開を把握する。

Para.
湿地の価値の認識の広まり

McCartney is cautiously optimistic, however. ‘Awareness of the importance of wetlands is growing, ‘ he says. (しかし、マッカートニー(McCartney)は慎重に楽観的だ。「湿地の重要性に対する認識は高まっている。」と言う)

ポイント:ディスコースマーカー”however“に着目。パラグラフHの最初は仮定法(現在)で、Silviusの主張が書かれている:The fortunes of wetlands would be improved, Silvius suggests, if more governments recognised their long-term value. これを受けてMcCartneyの主張(“Awareness of the importance of wetlands is growing”)がディスコースマーカー”However”で書かれている。

問題文とパラグラフのマッチング

問題文

14 reference to the need to ensure that inhabitants of wetland regions continue to benefit from them

  湿地地域の住民がその恩恵を受け続けることを保証する必要性への言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

湿地から得られる地域住民の収入の必要性について書かれているのはGパラグラフ

Silvius also acknowledges the importance of income generation. ‘It’s not that we just want to restore the biodiversity of wetlands – which we do – but we recognise there’s a need to provide an income for local people.‘(シルヴィウス(Silvius)はまた、収入を得ることの重要性を認めている。湿地の生物多様性を回復させたいだけではなく -私たちはそうしています-、地元の人々に収入を提供する必要があることを認識している。)

問題文

15 the proportion of wetlands which have already been lost

  すでに失われた湿地の割合

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

湿地の減少(問題定義)については最初のAパラグラフに書かれている。

But according to the World Wide Fund for Nature (WWFN), half of the world’s wetlands have disappeared since 1990 – converted or destroyed for commercial development, drainage schemes and the extraction of minerals and peat. (しかし、世界自然保護基金 (World Wide Fund for Nature:WWFN) によると、1990年以降、世界の湿地の半分が消滅している。)

問題文

16 reference to the idea that people are beginning to appreciate the value of wetlands

  湿地の価値を人々が認識し始めているという考えへの言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

湿地の価値の認識の広まりは一番最後のHパラグラフに書かれている。パッセージのストーリー展開を考えれば、問題定義に始まって、ポジティブなことは最後のパラグラフに書いてあると予想もできる。

McCartney is cautiously optimistic, however. ‘ Awareness of the importance of wetlands is growing, ‘ he says. (しかし、マッカートニー(McCartney)は慎重に楽観的だ。「湿地の重要性に対する認識は高まっている。」と言う。)

問題文

17 mention of the cultural significance of wetlands

  湿地の文化的重要性への言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

湿地の役割については、Aパラグラフ(湿地の役割と湿地の減少)、Bパラグラフ(湿地と人々の生活)、Cパラグラフ(湿地の環境面での役割)で書かれている。その中で、人々の生活に関係する文化的重要性はBパラグラフに書かれている。

Consequently, they are of considerable religious, historical and archaeological value to many communities around the world. (その結果、世界中の多くのコミュニティにとって、湿地は宗教的、歴史的、考古学的にかなりの価値がある。)

“Cultural”と直接的には書いていないが人々が生活をする上で湿地が果たしてきた役割についてBパラグラフで書かれている。

Questions 18-22:Sentence completion questions

Sentence completion questionsについてはこちら

18 Peatlands which have been drained begin to release _____ instead of storing it.(排水された泥炭地は_____を貯蔵する代わりに放出し始める。)

探すポイント

Peatlandsをスキャニングして読むべき箇所を特定する。

本文精読

Dパラグラフ3行目

When peatlands are drained for cultivation, they become net carbon emitters instead of active carbon stores, and, according to Marcel Silvius, head of Climate-smart Land-use at WI, this practice causes six per cent of all global carbon emissions. (泥炭地が耕作のために排水されると、活性炭素を貯蔵する代わりに正味の炭素排出者となり、ウィスコンシン大学の気候変動に配慮した土地利用の責任者であるマルセル・シルヴィウス(Marcel Silvius)によると、この慣行は世界の炭素排出量の6パーセントを引き起こしている。)

解答

Peatlands which have been drained begin to release carbon instead of storing it.(排水された泥炭地は炭素を貯蔵する代わりに放出し始める。)

空欄の単語を探すポイント

本文でも問題文でも使われているpeatlandsdrainedを見つけられたかがポイント。問題文のreleaseが本文のemitters/emissionsからきていることが分かるかがポイント。また、storing itの”it”がcarbonを表していることが分かることも解くポイント。

19 Once peatland areas have been cleared, _____ are more likely to occur.(泥炭地が一掃されると、_____が起こりやすくなる。)

探すポイント

前の問題(Q18)に続いてpeatlandsについて書かれたDパラグラフを読む。問題文の”cleared”に注目してpeatlandsがなくなった時のことについて書いてある文を探す。

本文精読

Dパラグラフ4行目

The clearance of peatlands for planting also increases the risk of forest fires, which release huge amounts of CO2.(植林のために泥炭地が伐採されると、森林火災のリスクも高まり、森林火災は大量のCO2を排出する。)

解答

Once peatland areas have been cleared, fires are more likely to occur.(泥炭地が一掃されると、火災が起こりやすくなる。)

空欄の単語を探すポイント

問題文のpeatland areas have been clearedが本文のclearance of peatlandsのパラフレイズで、問題文のmore likely to occurが本文のincreases the riskがパラフレイズであることを分かるかがポイント。

20 Clearing peatland forests to make way for oil palm plantations destroys the _____ of the local environment.(オイルパームプランテーションのために泥炭地の森林を伐採すると、地域環境の_____が破壊される。)

探すポイント

前の問題(Q18-19)に続いてpeatlandsについて書かれたDパラグラフを読む。”palm plantations”が何を破壊するのかに注目しながら読む。

本文精読

Dパラグラフ最後の1文

‘We’re seeing huge peatland forests with extremely high biodiversity value being lost for a few decades of oil palm revenues,’ says Silvius. (「私たちは、極めて高い生物多様性の価値を持つ広大な泥炭地の森林が、アブラヤシの収入の数十年分のために失われているのを見ています」とシルヴィウスは言う。)

解答

Clearing peatland forests to make way for oil palm plantations destroys the biodiversity of the local environment.(オイルパームプランテーションのために泥炭地の森林を伐採すると、地域環境の生物多様性が破壊される。)

空欄の単語を探すポイント

peatland forestsoil palmは問題文と本文で使われている。問題文のClearing — destroys —が本文ではhuge — being lost —にパラフレイズされていることに気づけたかがポイント。

21 Water is drained out of peatlands through the _____ which are created by logging companies.(水は、伐採会社によって作られた_____を通して泥炭地から排水される。)

探すポイント

logging companiesが作った何によって排水されるかに注意しながら、前の問題(Q18-20)で読んだDパラグラフの次のEパラグラフを読む。

本文精読

Eパラグラフ最初の1文

The damage starts when logging companies arrive to clear the trees. They dig ditches to enter the peat swamps by boat and then float the logs out the same way. (被害は、伐採業者が伐採のために到着したときに始まる。ボートで泥炭湿地に入るために溝を掘り、丸太を同じように流していく。)

解答

Water is drained out of peatlands through the ditches which are created by logging companies.(水は、伐採会社によって作られた溝を通して泥炭地から排水される。)

空欄の単語を探すポイント

logging companiesをスキャニングして読む箇所を特定する。問題文のcreatedが本文のdigのパラフレイズで、They dig — の”They“が”logging companies“であることを分かるかがポイント。また、Water is drained outfloat — outが同じ意味であることを想像できるかも一つのカギ。

22 Draining peatlands leads to _____: a serious problem which can eventually result in coastal flooding and land loss.(泥炭地の排水は_____につながり、最終的には沿岸の洪水や土地の損失につながる深刻な問題である。)

探すポイント

前の問題(Q21)に続いて次のEパラグラフを読む。

本文精読

Eパラグラフ5文目

Meanwhile, the remainder of the solid matter in the peat starts to move downwards, in a process known as subsidence**“. (一方、泥炭中の残りの固形物は、沈下として知られるプロセスで下に移動し始める。)

**subsidence: the sinking of the Earth’s surface, most often caused by the removal of resources from the ground地表の沈下。ほとんどの場合、地面からの資源の除去によって引き起こされます。

解答

Draining peatlands leads to subsidence: a serious problem which can eventually result in coastal flooding and land loss.(泥炭地の排水は地盤沈下につながり、最終的には沿岸の洪水や土地の損失につながる深刻な問題である。)

空欄の単語を探すポイント

subsidence=地盤沈下。Eパラグラフ全体がdraining(排水)について、drainingする理由とその影響が書いてあり、その結果最終的にどうなるかが書いてある。COやメタンの発生と同時に/一方(Meanwhile)地盤が下がることを読み解けたかがポイント。

もしくは、本文ではsubsidenceの説明(**)に”removal of resources from the ground“とあり、この**に気づけたら、これは問題文のDraining peatlandsと同じことで、この**のcaused by が問題文のleads toに結び付けることができたら解ける。

Questions 23-26:Matching features questions

Matching features questionsについてはこちら

23 Communities living in wetland regions must be included in discussions about the future of these areas.(湿地帯に住むコミュニティは、これらの地域の将来に関する議論に含まれなければならない)

24 Official policies towards wetlands vary from one nation to the next.(湿地に対する公式の政策は、国によって異なる)

25 People cause harm to wetlands without having any intention to do so.(人々は意図せずに湿地に害を与えている)

26 Initiatives to reverse environmental damage need not be complex.(環境破壊を回復させるための取り組みは、複雑である必要はない)

専門家のリスト/List of Experts

A Matthew McCartney

B Pieter van Eijk

C Marcel Silvius

D Dave Tickner

A Matthew McCartney

Matthew McCartneyの名前はB, G, Hパラグラフにある(GとHパラグラフは”McCartney”のみなので要注意)。

Gパラグラフ

‘The idea is that people in a developing country will only protect wetlands if they value and profit from them,’ says McCartney. ‘For sustainability, it’s essential that local people are involved in wetland planning and decision making and have clear rights to use wetlands. ‘ (「開発途上国の人々が湿地を保護するのは、湿地に価値を見出し、そこから利益を得ている場合に限られる。」「持続可能性のためには、地元の人々が湿地の計画や意思決定に関与し、湿地を利用する明確な権利を持つことが不可欠だ。」とマッカートニー(McCartney)は言う。)

この本文と合うのは

23 Communities living in wetland regions must be included in discussions about the future of these areas.

本文と問題文でit’s essential⇒must beinvolved⇒includedlocal people⇒Communitiesplanning and decision making⇒discussionsのパラフレイズに気づけたかがポイント。

問題14-17で各パラグラフのメインアイディアを把握しているので、名前のスキャニングではなく、問題文の内容がどのパラグラフに書いてあるかを想像してそのパラグラフに書いてある人の名前を探すのも解き方の一つ。つまり、”コミュニティのこと=人々の収入・生活のこと(Gパラグラフ)”を想像して、パラグラフGの中から人名を探す。

B Pieter van Eijk

Pieter van Eijkの名前はCパラグラフにあり、Cパラグラフの最後に書いてある。

Cパラグラフ

‘It can be as simple as planting a few trees per hectare to create shade and substantially change a microclimate, he says. ‘Implementing climate change projects isn’t so much about money.’(「1ヘクタールあたり数本の木を植えるだけで、日陰を作り、局所気候(microclimate)を大きく変えることができる」「気候変動プロジェクトの実施は、お金の問題ではない。」と彼は言う。)

C Marcel Silvius

“Marcel Silvius”のフルネームはパラグラフDに出てくるがパラグラフDには湿地に対する国の政策などは書かれていない。パラグラフHにはSilviusだけ書かれているので要注意

パラグラフH

The fortunes of wetlands would be improved, Silvius suggests, if more governments recognised their long-term value. ‘Different governments have different attitudes, he says, and goes on to explain that some countries place a high priority on restoring wetlands, while others still deny the issue. より多くの政府が湿地の長期的な価値を認識すれば、湿地の運命は改善されるだろうとシルヴィウス(Silvius)は言う。政府によって態度は異なると彼は言い、湿地の回復に高い優先順位を置いている国もあれば、まだこの問題を否定している国もあると説明する。

問題14 – 17で各パラグラフのメインアイディアを把握しているので、名前のスキャニングではなく、問題文の内容がどのパラグラフに書いてあるかを想像してそのパラグラフに書いてある人の名前を探すのも解き方の一つ。つまり、”湿地に対する国の政策=湿地の価値の認識の広まり(パラグラフH)”を想像して、パラグラフHの中から人名を探す。

D Dave Tickner

Dave Ticknerの名前はパラグラフFに書いてある(最初はフルネームDave Ticknerで書いてあって、以降はTicknerのみ)。

パラグラフF

‘Sediment run-off and fertilisers can be pretty invisible,’ says Tickner: ‘Over-extraction of water is equally invisible. 「土砂の流出や肥料はほとんど目に見えない」とチックナー博士は言う。

invisible (目に見えない)がwithout having any intentionのこと。

問題14 – 17で各パラグラフのメインアイディアを把握しているので、名前のスキャニングではなく、問題文の内容がどのパラグラフに書いてあるかを想像してそのパラグラフに書いてある人の名前を探すのも解き方の一つ。つまり、” 意図せずに湿地に害=(人々の)軽微な影響が湿地の破壊につながる (パラグラフF)”を想像して、パラグラフFの中から人名を探す。

Passage 3

日本語訳

Is the era of artificial speech translation upon us?

人工音声翻訳の時代は到来しているのだろうか?

Once the stuff of science fiction, technology that enables people to talk using different languages is now here. But how effective is it?

かつてはSFの世界の話だったが、さまざまな言語を使って会話を可能にする技術が、今ここにある。しかし、それはどのくらい効果的なのだろうか?

(1パラグラフ)

アレックス・ワイベル(Alex Waibel)によると、ノイズは人工音声翻訳が対処しなければならない大きな課題の一つだという。研究室や会議室では音声を認識することができるかもしれないが、日本の京都駅から私に話しかけてきたときにオフィスで私が聞こえるワイベル教授の周りのバックグラウンドノイズに対処するのは難しいだろう。私たちが1万キロ近く離れていることを思い出させる(ノイズ波形の乗った)ギザギザのラインの上で、私は彼の英語に必死になってついていこうとしている。そして、たとえ私たちと同じ言語を話しているとしても、この距離はコミュニケーションの障害となる。私たちはまだ未来に到達していない。もしそうだったら(未来に到達していたら)、ワイベルは母国語のドイツ語でもっと気楽に話すことができただろうし、私は彼の英語の言葉を聞くことができただろう。

(2パラグラフ)

彼がコンピューターサイエンスの教授を務めるカールスルーエ工科大学(Karlsruhe Institute of Technology)では、ワイベルと彼の同僚たちはすでにドイツ語で講義を行っており、学生たちは電子翻訳機を介して英語でついていけるようになっている。システムは学生がノートパソコンや携帯電話で読むことができるテキストを生成するので、そのプロセスは字幕作成に似ている。それは、講師がはっきりと話し、周囲の雑談と競わず、毎年ほぼ同じことを話すことを助けている。

(3パラグラフ)

人工音声翻訳のアイデアは、かなり前から存在していた。1979年に出版されたダグラス・アダムス(Douglas Adams)のSF小説’銀河ヒッチハイク・ガイド(The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy)’には、’バベルフィッシュ(Babel fish)’と呼ばれる生命体が登場し、耳に入れると、宇宙のあらゆる言語を理解できるようになる。バベルフィッシュは、壁にかけられるくらい平らなテレビのように、実際に実現可能になるずっと前からテクノロジー愛好家が夢見ていたデバイスの一つだった。かつては夢見るだけだったものが、今では当たり前になっている。現在、人工翻訳と音声認識の進歩の波に乗って、バベルフィッシュのプロトタイプのようなデバイスが登場し始めている。

(4パラグラフ)

しかし、現段階では、ワイベル(Waibel)が言うところの’言語の透明性のある社会を作る(making a language-transparent society)’ための一歩というよりも、目を引くノベルティとみなされているようだ。それらは家庭用のデバイスや、例えばホテルのチェックインに適したアプリケーションであることが多く、旅行者の英語を話すのに代わる実用的な選択肢を提供している。翻訳者の効率は、社会的機能よりも重要ではない。しかし、Waverly Labsの創設者兼CEOであるアンドリュー・オチョア(Andrew Ochoa)は、「プロフェッショナルは、会話の中で忍耐強くなる傾向があまりない。」と観察する。この問題を解決するために、Waverlyは現在、プロフェッショナルアプリケーション向けの新しいモデルを準備しており、これには音声認識、翻訳精度、翻訳された音声を提供するのにかかる時間のパフォーマンス向上が入っている。

(5パラグラフ)

会話をするためには、両方の話者の耳にPilots (翻訳者用イヤホン) と呼ばれるデバイスを装着する必要がある。「知らない人と片方のイヤホンを共有することには障壁があることがわかりました」とオチョア(Ochoa)は言う。これは全く予期していなかったことではない。もしイヤホン翻訳機が普及して、知らない人がすでに自分のイヤホンを耳に装着している可能性が高まれば、問題は解決するだろう。それが実現するかどうか、そしてどのくらいの速さで実現するかは、イヤホンそのものよりも、音声制御デバイスや人工翻訳の普及率にかかっているだろう。

(6パラグラフ)

ワイベル(Waibel)は、アジアの一部の国の重要性を強調し、日本のようにさまざまなシステムを導入している国では音声翻訳が本格的に普及していると強調している。しかし、まだまだ先は長い。翻訳システムは、テレビでインタビューを受けている外国の政治家に通訳者の声がかざすように、何度か発言した後に一時停止し翻訳が提供されるのを待たなければならないようなセクションではなく、同時進行である必要がある。インターネットにアクセスできない状況ではオフラインで動作し、処理のためにサーバーに送信されてクラウドに蓄積された個人的な音声データの量に関する懸念に対処する必要がある。

(7パラグラフ)

システムは、騒音などの物理的な課題に対処するだけでなく、適切な方法で人々に話しかけることで社会的に認識される必要がある。例えば、文化的伝統の中には、学歴を厳粛に尊重することを求めるものがあり、それを尊重するのは礼儀正しいことだ。エチケットに敏感な人工翻訳機は、こうした異なる文化的規範を知る必要性から人々を解放できるかもしれない。同時に、例えば、ファーストネームで仲良くするといった国際的な英語に関連する習慣の広がりをゆっくりにし、地域の習慣を守るのに役立つかもしれない。

(8パラグラフ)

しかし、教授やその他の専門家は、言語認識をソフトウェアに委託することはないだろう。この技術がシームレスでどこにでもある人工音声翻訳に成熟すれば、実際に言語スキルに価値をもたらすだろう。人々が家族生活や人間関係を営むのに役立つかどうかは疑問の余地があるが、注目すべき可能性の1つは、移住後に世代間でしばしば生じる言語の壁を克服し、子どもや祖父母が共通言語を持たないままになることだ。

(9パラグラフ)

しかし、どのような用途に使われようとも、実際のことに勝ることはない。音声モーフィング技術が話し手の声をシミュレートしても、唇の動きは一致せず、吹き替え映画の中にいるように見える。この対比は、共通言語の価値とそれを学ぶことの価値を強調するだろう。言語を共有することは、先人たちがラテン語を使う中で国際的な科学者たちが共通語として英語を使っているように、帰属意識と共同体の感覚を促進することができる。共通言語の実用的な必要性は低下するが、共通言語を共有することの社会的価値は存続する。ソフトウェアは、言語の知識に伴う微妙ではあるが重要な理解の代わりになることはない。

Questions 27-30:Multiple choice (one answer)

Multiple choice (one answer)についてはこちら

27 What does the reader learn about the conversation in the first paragraph?

  読者は最初の段落で会話について何を学ぶか?

  A The speakers are communicating in different languages.

   話し手は異なる言語で会話している。

  B Neither of the speakers is familiar with their environment.

   どちらの話し手も自分の環境に慣れていない。

  C The topic of the conversation is difficult for both speakers.

   会話のトピックは、両方の話し手にとって難しい。

  D Aspects of the conversation are challenging for both speakers.

   会話の側面は両方の話し手にとって難しい。

解くポイント

1パラグラフのメインアイディアは、1文目に書かれたノイズ問題のこと。

Noise (, Alex Waibel tells me,) is one of the major challenges that artificial speech translation has to meet.  (アレックス・ワイベル(Alex Waibel)によると、ノイズは人工音声翻訳が対処しなければならない大きな課題の一つだという。)

このパラグラフの最後で仮定法で、ノイズにより双方にとって会話が難しい状態だと言っている。

If we had (reached the future), Waibel would have been able to speak more comfortably in his native German and I would have been able to hear his words in English. (もし未来に到達していたら、ワイベルは母国語のドイツ語でもっと気楽に話すことができただろうし、私は彼の英語の言葉を聞くことができただろう。)

つまり、ノイズ問題があってそれが克服できていないことを1パラグラフでは伝えている。それに近い選択肢は”D Aspects of the conversation are challenging for both speakers.”

複数の選択肢からひとつの選択肢を選ぶMultiple choice questionは、問題文の答えが直接書いてない場合が多いので、このようにパラグラフのメインアイディアを探したり、パラグラフのストーリー展開を把握することに視点を変えると解きやすくなる。

28 What assists the electronic translator during lectures at Karlsruhe Institute of Technology?

  カールスルーエ工科大学での講義中、電子翻訳機を助けるものは何か。

  A the repeated content of lectures

   繰り返しの講義の内容

  B the students’ reading skills

   学生の読解力

  C the languages used

   使用される言語

  D the lecturers’ technical ability

   講師の技術力

解くポイント

“Karlsruhe Institute of Technology”をスキャニングすると2パラグラフに書いてある。

It helps that lecturers speak clearly, don’t have to compete with background chatter, and say much the same thing each year. (それは、講師がはっきりと話し、周囲の雑談と競わず、毎年ほぼ同じことを話すことを助けている。)

本文のItがthe electronic translatorを表していて、問題文のassistsが本文のhelpsのパラフレイズであることに気づけたかがポイント。

この本文は

It(=the electronic translator) helps that lecturers(=Waibel and his colleagues) speak clearly, don’t have to compete with background chatter, and (it helps that lecturers) say much the same thing each year.

で「”It(=the electronic translator)”は”that lecturer(=Waibel and his colleagues)”がspeak clearlyすることを助ける」の”help+人+動詞の原形”の形になっている。さらに、後半はand “it helps that lecturers” say much the same thing each year.の形で、「It(=the electronic translator)はthat lecturer(=Waibel and his colleagues)がsay much the same thing (ほぼ同じことを言う)することを助ける」の”help+人+動詞の原形”になっている。

29 When referring to The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy, the writer suggests that

  銀河ヒッチハイク・ガイドに言及するとき、著者は次のように示唆している。

  A the Babel fish was considered undesirable at the time.

   バベルフィッシュは当時好ましくないと考えられていた。

  B this book was not seriously intending to predict the future.

   この本は真剣に未来を予測しようとしていたわけではない。

  C artificial speech translation was not a surprising development.

   人工音声翻訳は驚くべき発展ではなかった。

  D some speech translation techniques are better than others.

   音声翻訳技術の中には、他のものよりも優れているものがある。

解くポイント

銀河ヒッチハイク・ガイドを例に挙げた理由は、3パラグラフ冒頭のThe idea of artificial speech translation has been around for a long time. (人工音声翻訳のアイデアは、かなり前から存在していた)を裏付けるため。

そして、この文に対してパラグラフの最後で

Now devices that look like prototype Babel fish have started to appear, riding a wave of advances in artificial translation and voice recognition. (現在、人工翻訳と音声認識の進歩の波に乗って、バベルフィッシュのプロトタイプのようなデバイスが登場し始めている。)

と書いてある。つまり、構想はずっと前からあって、いまそれが登場しているだけ(=壁掛けテレビと同じ感じ)ということ。

このパラグラフのメインアイディア”objects that we once could only dream of having but that are now commonplace. (かつては夢見るだけだったものが、今では当たり前になっている)”をディスコースマーカーbut“に注目して探せれば、構想と現実にギャップがなく驚くことではないという答えが導ける。

A, B, Dについては書かれていない。

30 What does the writer say about sharing earpieces?

  イヤーピースの共有について著者は何と言っていますか?

  A It is something people will get used to doing.

   それは人々が行うことに慣れるもの。

  B The reluctance to do this is understandable.

   これを嫌がるのは理解できる。

  C The equipment will be unnecessary in the future.

   その機器は将来不要になる。

  D It is something few people need to worry about.

   それはほとんどの人が心配する必要のないものです。

解くポイント

earpiecesについては5パラグラフに書いてある。”a barrier with sharing one of the earphones” (イヤーピースを他人と共有することの障壁)について、”That can’t have been totally unexpected”( 全く予期していなかったことではない)を理解できたかがポイント。”barrier”とは障壁(=イヤフォンのシェア)のこと。

‘We find that there’s a barrier with sharing one of the earphones with a stranger,’ says Ochoa. That can’t have been totally unexpected. The problem would be solved if earpiece translators became sufficiently prevalent that strangers would be likely to already have their own in their ears.(「知らない人と片方のイヤホンを共有することには障壁があることがわかりました」とオチョア(Ochoa)は言う。これは全く予期していなかったことではない。もしイヤホン翻訳機が普及して、知らない人がすでに自分のイヤホンを耳に装着している可能性が高まれば、問題は解決するだろう。)

仮定法(—would be—, —became—)でもし”イヤホン翻訳機が普及したら—“と書かれている。

Questions 31-34:Matching sentence endings

Matching sentence endingsについてはこちら

31 Speech translation methods are developing fast in Japan

  日本では音声翻訳の方法が急速に発展している

32 TV interviews that use translation voiceover methods are successful

  翻訳のナレーションを使ったテレビインタビューが成功している

33 Future translation systems should address people appropriately

  今後の翻訳システムは人々に適切に対応すべきである

34 Users may be able to maintain their local customs

  ユーザーは現地の習慣を維持できるかもしれない

A but there are concerns about this.

  しかし、これには懸念があります。

B as systems do not need to conform to standard practices.

  システムは標準的な慣行に準拠する必要がないため。

C but they are far from perfect.

  だが、完璧とは程遠い。

D despite the noise issues.

  ノイズの問題にもかかわらず。

E because translation is immediate.

  翻訳がすぐにできるから。

F and have an awareness of good manners.

  そしてマナーを意識する。

31 Speech translation methods are developing fast in Japan

  日本では音声翻訳の方法が急速に発展している

続く選択肢の候補

A but there are concerns about this.(しかし、これには懸念があります。)
B as systems do not need to conform to standard practices.(システムは標準的な慣行に準拠する必要がないため。)

C but they are far from perfect.(だが、完璧とは程遠い。)

D despite the noise issues.(ノイズの問題にもかかわらず。)

E because translation is immediate.(翻訳がすぐにできるから。)

 F and have an awareness of good manners.(そしてマナーを意識する。)

⇒文法的には文として成立するが内容が意味不明な文になる。

この候補の絞り込みをしたうえで、Japanをスキャニングすると1パラグラフと6パラグラフある。

6パラグラフで音声翻訳の普及について書いてある。6パラグラフは”There is still a long way to go, though.”のディスコースマーカーthoughに注目して、普及しているけどまだ課題があることを主張している。ここでは、simultaneousとofflineの課題について書いてあってまだ道のりは遠い、答えはC。

32 TV interviews that use translation voiceover methods are successful

  翻訳のナレーションを使ったテレビインタビューが成功している

続く選択肢の候補

B as systems do not need to conform to standard practices.(システムは標準的な慣行に準拠する必要がないため。)

E because translation is immediate.(翻訳がすぐにできるから。)

F and have an awareness of good manners.(そしてマナーを意識する。)

△ A but there are concerns about this.(しかし、これには懸念があります。)

⇒文法的には正しいが懸念があるものを成功(successful)と書いてある可能性は低い

△ C but they are far from perfect.(だが、完璧とは程遠い。)

⇒文法的には正しいが完璧とは程遠いものを成功(successful)と書いてある可能性は低い

△ D despite the noise issues.(ノイズの問題にもかかわらず。)

⇒文法的には正しいが1パラグラフでノイズ問題があると書いてあるのに成功(successful)していると書いてある可能性は低い

子の絞り込みをしたうえで、”TV”をスキャニングすると3パラグラフと6パラグラフある。6パラグラフのTVを含む文は”interviewed on the TV”とあるのでこの付近を精読。

A translation system needs to be simultaneous, like the translator’s voice speaking over the foreign politician being interviewed on the TV, rather than in sections that oblige speakers to pause after every few remarks and wait for the translation to be delivered. (翻訳システムは、テレビでインタビューを受けている外国の政治家に通訳者の声がかざすように、何度か発言した後に一時停止し翻訳が提供されるのを待たなければならないようなセクションではなく、同時進行である必要がある。)

simultaneous(形:同時に)やvoice speaking overを選択肢”Etranslation is immediate“に結び付ける。“rather than —”は—“ではなく”の意味。

33 Future translation systems should address people appropriately

  今後の翻訳システムは人々に適切に対応すべきである

続く選択肢の候補

F and have an awareness of good manners.(そしてマナーを意識する。)

△ A but there are concerns about this.(しかし、これには懸念があります。)

⇒文法的には正しいが前半の”should —(すべき)”に‟but—”が来て強い主張を緩めることになるので可能性は低い。

✕ B as systems do not need to conform to standard practices.(システムは標準的な慣行に準拠する必要がないため。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

✕ C but they are far from perfect.(だが、完璧とは程遠い。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

✕ D despite the noise issues.(ノイズの問題にもかかわらず。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

✕ E because translation is immediate.(翻訳がすぐにできるから。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

前の問題で読んだ6パラグラフの次の7パラグラフの冒頭にsystemへの要求が書いてある。

Systems not only need to cope with physical challenges such as noise, they will also need to be socially aware by addressing people in the right way.

問題文の“should address”は本文の“need (to cope)”から来ていることに気づけるかがポイント。

このnot only — but also —構文をしっかり理解でき、本文の”socially aware by addressing people in the right way“が選択肢Fの”address people appropriately”と結び付けられていることに気づけるかがポイント。

完成した文は”Future translation systems should address people appropriately and (they should) have an awareness of good manners.”になる。(they=future translation systems)

34 Users may be able to maintain their local customs

  ユーザーは現地の習慣を維持できるかもしれない

続く選択肢の候補

B as systems do not need to conform to standard practices.(システムは標準的な慣行に準拠する必要がないため。)

E because translation is immediate.(翻訳がすぐにできるから。)

△ A but there are concerns about this.(しかし、これには懸念があります。)

⇒文法的には正しいが文にしたときにmaintain their local customs(習慣を維持すること)へのconcernsが書いてある可能性は低い。(maintain their local customsは日常生活では普通のことでそれができるのに懸念があるというのが考えにくい)

△ F and have an awareness of good manners.(そしてマナーを意識する。)

⇒文法的には正しいがUsers (may be able to) have an awareness of good manners.の文の意味がよく分からないので可能性は低い。

✕ C but they are far from perfect.(だが、完璧とは程遠い。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

✕ D despite the noise issues.(ノイズの問題にもかかわらず。)

⇒内容的に意味が分からない文になる。

7パラグラフ

Etiquette-sensitive artificial translators could relieve people of the need to know these differing cultural norms. At the same time, they might help to preserve local customs —. (エチケットに敏感な人工翻訳機は、こうした異なる文化的規範を知る必要性から人々を解放できるかもしれない。同時に、地域の習慣を守るのに役立つかもしれない。)

「人間は文化的規範(cultural norms)を意識するが、翻訳機はそれをしない=翻訳機に翻訳を任せれば、(日本でいう目上の人をsamaやsanなどの敬称を使い分けるなどの)文化的規範を発言者は意識しなくてよくなる」ということが7パラグラフに書かれている。

この問題は選択肢の絞り込みができていれば消去法でEを削除するだけなので迷わず解ける。

Questions 35-40:Yes, No, Not Given questions

Yes, No, Not Given questionsについてはこちら

Q35

Language translation systems will be seen as very useful throughout the academic and professional worlds.

言語翻訳システムは、学術的および専門的な世界で非常に有用であると考えられている。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

前の問題Q31-34で6-7パラグラフを対象としていたので、Q35-40は8パラグラフ以降を読む。特にacademicとprofessional(とこれらの同意語)をキーワードに精読する文を探す。

本文精読

8パラグラフ

Professors and other professionals will not outsource language awareness to software, though.

しかし、教授やその他の専門家は、言語認識をソフトウェアに委託することはないだろう。

回答のポイント

問題文”—– throughout the academic and professional worlds.”のacademicprofessionalは本文のprofessorsprofessionalsから来ていることが分かったかがポイント。また、ディスコースマーカーの“though”は、前の7パラグラフまでのポジティブな内容から一転して逆のことを言う意味でのディスコースマーカーなので、これをもとにNOを選ぶのも一つの答え方。

Q36

The overall value of automated translation to family life is yet to be shown.

家庭生活に対する自動翻訳の全体的な価値はまだ示されていない。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

family lifeにおける自動翻訳の価値についてQ35に続く8パラグラフの文を読む。

本文精読

8パラグラフ

Whether it will help people conduct their family lives or relationships is open to question – though one noteworthy possibility is that it could overcome the language barriers that often arise between generations after migration, leaving children and their grandparents without a shared language.

人々が家族生活や人間関係を営むのに役立つかどうかは疑問の余地があるが、注目すべき可能性の1つは、移住後に世代間でしばしば生じる言語の壁を克服し、子どもや祖父母が共通言語を持たないままになることだ。

回答のポイント

open to question (疑問の余地がある)”の意味が分かればすぐ答えられる。もし分からなくてもその次にpossibilitycould で”可能性がある”という単語が使われているので価値が明示されているとは言えない。

Q37

Automated translation could make life more difficult for immigrant families.

自動翻訳は、移民家族の生活をより困難にする可能性がありる。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

Q36の回答が書かれた8パラグラフの続きの文を読む。問題文が”could”を使った可能性についてであることを理解して本文を読む。また問題文の”immigrant families”は本文の具体例を探すよいキーワードになる。

本文精読

8パラグラフ最後の文

— though one noteworthy possibility is that it could overcome the language barriers that often arise between generations after migration, leaving children and their grandparents without a shared language.

— 注目すべき可能性の1つは、移住後に世代間でしばしば生じる言語の壁を克服し、子どもや祖父母が共通言語を持たないままになることだ。

回答のポイント

問題文”Automated translation could make life more difficult for immigrant families.”の”immigrant families“が本文のgenerations after migrationから来ていることが分かれば読む箇所を特定できる。問題文も本文もcouldが使われて可能性が示されている。more difficultにするのではなくovercome the (language) barriers (障壁を乗り越える)と本文には書いてあるので問題文は本文と逆。

Q38

Visual aspects of language translation are being considered by scientists.

言語翻訳の視覚的側面は、科学者によって検討されています。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

前の問題に続いて9パラグラフを読む。次の問題(Q39)のキーワード”Latin”よりも前に(書いてあれば)書いてある。

回答のポイント

9パラグラフに”Even if voice-morphing technology simulates the speaker’s voice, their lip movements won’t match, and they will look like they are in a dubbed movie.(音声モーフィング技術が話し手の声をシミュレートしても、唇の動きは一致せず、吹き替え映画の中にいるように見える。)”と書いてあっても科学者が検討しているとは書いていない。

Q39

International scientists have found English easier to translate into other languages than Latin.

国際的な科学者は、英語がラテン語よりも他の言語に翻訳しやすいことを発見しました。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“Latin”をキーワードに読む文を特定。

回答のポイント

9パラグラフに”Sharing a language can promote a sense of belonging and community, as with the international scientists who use English as a lingua franca, where their predecessors used Latin.(言語を共有することは、先人たちがラテン語を使う中で国際的な科学者たちが共通語として英語を使っているように、帰属意識と共同体の感覚を促進することができる。)とはか書かれていても英語とラテン語どちらが翻訳しやすいかについては書いてない。

Q40

As far as language is concerned, there is a difference between people’s social and practical needs.

言語に関する限り、人々の社会的ニーズと実際的ニーズには違いがあります。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

前の問題(Q39)のキーワード”Latin”より後の1文を精読する。

本文精読

9パラグラフ

Though the practical need for a common language will diminish, the social value of sharing one will persist.(共通言語の実用的な必要性は低下するが、共通言語を共有することの社会的価値は存続する。)

回答のポイント

Though“の対比表現が理解できたかがポイント。practical needsocial valueは違うことが対比表現で書かれている。

Test4

Passage 1

日本語訳

The impact of climate change on butterflies in Britain

気候変動が英国の蝶に与える影響

(1パラグラフ)

保護活動家によると、英国では過去40年間で約2/3の蝶の種の個体数が減少している。この傾向が続けば、生態系の他の種に予測不能な連鎖反応をもたらす可能性がある。蝶の卵は毛虫に成長し、新しい蝶のライフサイクルの第二段階であるこれらの昆虫は、大量の植物材料を消費し、今度は鳥やコウモリなどの小型哺乳類の餌となる。蝶の数が減少している理由を理解することによってのみ、保護活動家は減少を食い止めたり、逆転させたりすることができる。

(2パラグラフ)

蝶は、暑すぎず寒すぎない’ちょうどいい’屋外の条件を好む。気候変動の状況下では、夏の特定の時期の気温は一般的に上昇しており、蝶はこれにどう対処するかという課題を抱えている。種が自分たちに適した条件を確保する主な方法の1つは、活動して繁殖する時期を変えることだ。科学者たちは、このようなライフサイクルイベントのタイミングを’フェノロジー’と呼んでいて、動物や植物が例年よりも早い時期に何かを始めた場合、それは’フェノロジーが進んでいる’と言われる。

(3パラグラフ)

このようなことは、すでに幅広い蝶で観察されている。実際、ほとんどの種がフェノロジーをある程度進めている。英国では、過去20年間で春の平均気温が約0.5°C上昇したため、涼しい気温に合わせて、種は(フェノロジーを)平均3日から一週間ほど進めている。これは、蝶が気候変動に対処するための十分な装備を備えており、新しい気温にすぐに適応できることを示しているのだろうか? それとも、これらの個体群はストレスを受けており、不自然に速い変化に不本意に引きずられているのだろうか? その答えはまだ不明だが、新しい研究はこれらの疑問に答えようとしている。

(4パラグラフ)

研究チームはまず、蝶の愛好家、つまりフリータイムを使ってさまざまな種の活動を観察している人々から提出された何百万もの記録からデータを集めた。これにより、20年間にわたって毎年英国に生息する130種の蝶に関する情報が得られた。次に、各種の生息数と分布を推定し、どのくらい北に移動したかを推定した。また、このデータによって、各種が成虫になる時期の微妙な変化を推定することもできた。

(5パラグラフ)

各変数の傾向を分析した結果、より柔軟なライフサイクルを持つ種は、気候変動による早期の出現から恩恵を受ける可能性が高いことがわかった。ある種は、イモムシから蝶へと年に2回以上移動することができるため、春に飛んでいる蝶の個体は、前年に見た個体の孫やひ孫である。

(6パラグラフ)

これらの種の中で、20年間の研究期間中に最もフェノロジーが進行している種は、個体数、分布、北方への広がりにおいても最も進んでいる傾向を示していることがわかった。例えば、イギリスで最も小さな蝶である美しいスモールブルー(Small Blue)のように、そのコロニーの数は100にもなり、一部は春先に蝶に成長し、夏の世代が秋までに別の繁殖サイクルを完了させることで、より多くの個体数が増加する。

(7パラグラフ)

しかし、他の種は柔軟性が低く、年に一度の繁殖サイクルに制限されている。これらの種については、より早く出現することが有益であるという証拠はなかった。実際、厄介なことに、このグループの中で非常に特定の生息場所に特化している種は、しばしばイモムシの好む食事に関連しており、実際にはフェノロジーの進みによって最も害を受ける傾向があることがわかった。英国で最も絶滅の危機に瀕している蝶と言われることの多い美しいハイブラウンフリチラリー(High Brown Fritillary)は、このグループに属している。伐採された森林や石灰岩の舗装の生息地でのみ見られる。また、フェノロジーが進んだ単世代の蝶でもあります。このことは、気候変動がこの種の衰退の一因となった可能性を示している。

(8パラグラフ)

しかし、すべてが失われたわけではない。英国の単一世代の種の多くは、ヨーロッパ大陸で十分に暖かい年に第二世代を追加する能力を示している。したがって、気候が温暖化し続けると、シルバースタッドブルー(Silver-studded Blue)のような種も英国で複数世代に切り替えることができるようになり、さらなる暖かさから利益を得られ始め、個体数の増加につながる可能性がある。

(9パラグラフ)

より迅速に、保護活動家は危険にさらされている可能性のある種の警告サインを見つけるために、これらの知識をすべて身につけている。南イングランドのホワイトアドミラル(White Admiral)は、非常に人気のある蝶で、1920年代から数が大幅に増加したが、過去20年間でかなり減少した。これは、イモムシがスイカズラと呼ばれる植物だけを餌にしているためかもしれない。しかし、気候変動が原因である可能性も高い。

Questions 1-6:True, False, Not Given questions

True, False, Not Given questionsについてはこちら

Q1

Forty years ago, there were fewer butterflies in Britain than at present.

40年前、イギリスには現在よりも蝶が少なかった。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

“Forty years ago”などの具体的な数字がでてきたらそれをキーワードにスキャニング。

本文精読

1パラグラフ

According to conservationists, populations of around two thirds of butterfly species have declined in Britain over the past 40 years.

保護活動家によると、英国では過去40年間で約2/3の蝶の種の個体数が減少している。

回答のポイント

population(s)はここでは人口ではなく個体数の意味。それが”have declined“という完了形を用いてすでに減少したと書かれている。つまり40年前は今よりもっと多かった。

Q2

Caterpillars are eaten by a number of different predators.

毛虫は多くの異なる捕食者に食べられています。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

caterpillar(s)の単語をスキャニング

本文精読

1パラグラフ3文目

Butterfly eggs develop into caterpillars and these insects, which are the second stage in a new butterfly’s lifecycle, consume vast quantities of plant material, and in turn act as prey for birds as well as bats and other small mammals.

蝶の卵は毛虫に成長し、新しい蝶のライフサイクルの第二段階であるこれらの昆虫は、大量の植物材料を消費し、今度は鳥やコウモリなどの小型哺乳類の餌となる。

回答のポイント

1パラグラフ3文目が正しく読めたかがポイント。この本文:Butterfly eggs develop into caterpillars and these insects, which are the second stage in a new butterfly’s lifecycle, consume vast quantities of plant material, and in turn act as prey for birds as well as bats and other small mammals.は一度”and”で切れて、and以降の文はthese insects (=caterpillars)が主語となり、

these insects (=caterpillars) are the second stage in a new butterfly’s lifecycle

these insects (=caterpillars) consume vast quantities of plant material

these insects (=caterpillars) (in turn) act as prey for birds as well as bats and other small mammals.

の文が含まれている。

ここで、 本文のact as preyが問題文のare eatenを表していることが分かれば解ける。preyは獲物/被食者の意味=食べられる側。

Q3

“Phenology” is a term used to describe a creature’s ability to alter the location of a lifecycle event.

「フェノロジー」とは、生物がライフサイクルイベントの場所を変更する能力を説明するために使用される用語です。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

“Phenology”をスキャニング。専門用語はそのまま本文にも書かれていることが多い。”Phenology”が”ability to alter the location”のことを意味すのかを本文と照らし合わせる。

本文精読

2パラグラフ最後の文

Scientists refer to the timing of such lifecycle events as ‘phenology’, so when an animal or plant starts to do something earlier in the year than it usually does, it is said to be ‘advancing its phenology’.  

科学者たちは、このようなライフサイクルイベントのタイミングを’フェノロジー’と呼んでいて、動物や植物が例年よりも早い時期に何かを始めた場合、それは’フェノロジーが進んでいる’と言われる。

回答のポイント

‘phenology’の説明としてはtimingのことでso以降が’phenology’の意味の説明。問題文で問われているlocationではないのでFALSE。

Q4

Some species of butterfly have a reduced lifespan due to spring temperature increases.

春の気温上昇により寿命が短くなる蝶の種もあります。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“spring”などの季節を表す単語もそのまま本文で使われていることが多いのでスキャニング。また、気温なので”℃”なども探しやすいキーワードになる。

回答のポイント

spring (temperature)”は3パラグラフに書かれているが、気温上昇でフェノロジーが進んでいるというだけでlifespan(寿命)が短くなっているとは書いていない。

3パラグラフ1文目

These advances have been observed already in a wide range of butterflies – indeed, most species are advancing their phenology to some extent. In Britain, as the average spring temperature has increased by roughly 0.5 ℃ over the past 20 years, species have advanced by between three days and a week on average, to keep in line with cooler temperatures. 

このようなことは、すでに幅広い蝶で観察されている。実際、ほとんどの種がフェノロジーをある程度進めている。英国では、過去20年間で春の平均気温が約0.5°C上昇したため、涼しい気温に合わせて、種は(フェノロジーを)平均3日から一週間ほど進めている。

Q5

There is a clear reason for the adaptations that butterflies are making to climate change.

蝶が気候変動に適応しているのには明確な理由があります。

答え

FALSE

本文の対象の文を探すポイント

蝶の適応”adaptations”について書いてある箇所を探す。

本文精読

3パラグラフ

Is this a sign that butterflies are well equipped to cope with climate change, and readily adjust to new temperatures? Or are these populations under stress, being dragged along unwillingly by unnaturally fast changes? The answer is still unknown, but a new study is seeking to answer these questions.

これは、蝶が気候変動に対処するための十分な装備を備えており、新しい気温にすぐに適応できることを示しているのだろうか? それとも、これらの個体群はストレスを受けており、不自然に速い変化に不本意に引きずられているのだろうか? その答えはまだ不明だが、新しい研究はこれらの疑問に答えようとしている。

回答のポイント

問題文の”adaptations”は本文ではcope with climate changereadily adjustなどと書かれていて、それについてはThe answer is still unknownと書かれている。つまりclear reasonが現在のところないのでFALSE。

Q6

The data used in the study was taken from the work of amateur butterfly watchers.

研究で使用されたデータは、アマチュアの蝶観察者の研究から得られたものです。

答え

TRUE

本文の対象の文を探すポイント

“amateur butterfly watchers”からデータを集めたのか?”amateur”や反対語の”professional/expert”なども含めてスキャニング。

本文精読

4パラグラフ

First, the researchers pulled together data from millions of records that had been submitted by butterfly enthusiasts – people who spend their free time observing the activities of different species.

研究チームはまず、蝶の愛好家、つまりフリータイムを使ってさまざまな種の活動を観察している人々から提出された何百万もの記録からデータを集めた。

回答のポイント

butterfly enthusiasts=people who spend their free time observing the activities of different species.”の同格表現が理解できたかがポイント。本文のspend their free timeamateur butterfly watchersを結びつけられたかがポイント。

Questions 7-13:Note completion questions

Note completion questionsについてはこちら

Butterflies in the UK

The Small Blue

• lives in large 7_____

• 大きな7_____に住んでいる

• first appears at the start of 8_____

8_____の開始時に現れる

• completes more than one reproductive cycle per year

• 1年に1回以上の繁殖サイクルをする

The High Brown Fritillary

• has one reproductive cycle

• 1回の繁殖サイクルがある

• is considered to be more 9_____ than other species

• 他の種よりも9_____に瀕していると考えられている

• its caterpillars occupy a limited range of 10_____

• その幼虫は限られた範囲の 10_____を占めている

The Silver-studded Blue

• is already able to reproduce twice a year in warm areas of 11_____

• すでに11_____の暖かい地域で年に2回繁殖することができる

The White Admiral

• is found in 12_____ areas of England

• イングランド12_____エリアで発見されている

• both climate change and the diet of the 13_____ are possible reasons for decline

• 気候変動と13_____の食生活の両方が衰退の理由になる可能性がある

The Small Blue

固有名詞”Small Blue”を本文でスキャニングすると6パラグラフに見つかる。

6パラグラフ2文目

For these species, such as Britain’s tiniest butterfly, the dainty Small Blue, whose colonies are up to a hundred strong, some develop into butterflies early in spring, allowing their summer generations to complete another reproductive cycle by autumn so that more population growth occurs.

例えば、イギリスで最も小さな蝶である美しいスモールブルー(Small Blue)のように、そのコロニーの数は100にもなり、一部は春先に蝶に成長し、夏の世代が秋までに別の繁殖サイクルを完了させることで、より多くの個体数が増加する。

lives in large 7 colonies

問題文のlargeは本文の”up to a hundred strong“から来ていて、colonyが植民地のほかに共同体/集団の意味があることを知っているかがポイント。

first appears at the start of 8 spring

問題文のappearは本文のdevelop into butterflies (幼虫から蝶に発展する)から来ていることが分かって、問題文のat the start ofは本文のearly inのパラフレイズであることが分かるかがポイント。

completes more than one reproductive cycle per year

The High Brown Fritillary

固有名詞”High Brown Fritillary”を本文でスキャニングすると7パラグラフに見つかる。

7パラグラフ4文目

The beautiful High Brown Fritillary, often described as Britain’s most endangered butterfly, is in this group. It is found only in coppiced woodland and limestone pavement habitats. It is also a single-generation butterfly that has advanced its phenology. This suggests that climate change, while undoubtedly not the sole cause, might have played a part in the downfall of this species.

英国で最も絶滅の危機に瀕している蝶と言われることの多い美しいハイブラウンフリチラリー(High Brown Fritillary)は、このグループに属している。伐採された森林や石灰岩の舗装の生息地でのみ見られる。また、フェノロジーが進んだ単世代の蝶でもあります。このことは、気候変動がこの種の衰退の一因となった可能性を示している。

has one reproductive cycle

is considered to be more 9 endangered than other species

問題文のmore —- than other speciesの比較表現は本文ではmost endangeredの最上級で書かれていることに気づけたかがポイント。

its caterpillars occupy a limited range of 10 habitats

問題文のoccupy a limited range ofは本文のfound only inから来ていることに気づけたかがポイント。”coppiced woodland and limestone pavement”に意識を取られないように。

The Silver-studded Blue

固有名詞”Silver-studded Blue”を本文でスキャニングすると8パラグラフで見つかる。

8パラグラフ最初の文

All is not lost, however. Many of Britain’s single-generation species show the capacity, in continental Europe, to add a second generation in years that are sufficiently warm.

しかし、すべてが失われたわけではない。英国の単一世代の種の多くは、ヨーロッパ大陸で十分に暖かい年に第二世代を追加する能力を示している。

is already able to reproduce twice a year in warm areas of 11 Europe

問題文のreproduce twice a year (年に2回の繁殖)が本文のadd a second generation in yearsをパラフレイズしていることに気づけたかがポイント。

空欄の前の単語”in warm areas of —“から空欄には場所/地名が入る。本文の”in years that are sufficiently warm“の関係代名詞thatの先行詞はyearsで”十分に暖かい年に”の意味だが、繁殖は暖かい所で=暖かい時に行われるので、場所を探すのと同時に意味を捉えるようにする。

The White Admiral

固有名詞”White Admiral”を本文でスキャニングすると9パラグラフで見つかる。

9パラグラフ2文目

The White Admiral of southern England, a much sought-after butterfly, experienced a significant increase in numbers from the 1920s but has shown a considerable decline in the past 20 years. This may be because the caterpillar exists solely on a diet of a plant called honeysuckle. But it is also likely to be due to climate change.

より迅速に、保護活動家は危険にさらされている可能性のある種の警告サインを見つけるために、これらの知識をすべて身につけている。南イングランドのホワイトアドミラル(White Admiral)は、非常に人気のある蝶で、1920年代から数が大幅に増加したが、過去20年間でかなり減少した。これは、イモムシがスイカズラと呼ばれる植物だけを餌にしているためかもしれない。しかし、気候変動が原因である可能性も高い。

is found in 12 southern areas of England

found in —- areas of England”でareasを修飾するのは”どの”エリアを示す形容詞であることを予想。問題文のfound inは本文ではofで表されていることに気づいたかがポイント。

both climate change and the 13 diet of the caterpillar are possible reasons for decline

possible reasonsが本文のbecauseから来ていて、”This may be because”のThis は前の文の”a considerable decline in the past 20 years”を意味していることに気づいたかがポイント。

問題文のbothclimate change and the 13____のboth A and Bは、本文ではalsoで書かれている。

caterpillarは本文でも問題文でも使われている。

Passage 2

日本語訳

Deep-sea mining

深海採鉱

Bacteria from the ocean floor can beat superbugs and cancer. But habitats are at risk from the hunger for marine minerals

海底のバクテリアはスーパーバグやがんに打ち勝つ。しかし、海洋ミネラルの渇望によって生息地が危険にさらされている

A

マット・アプトン(Mat Upton)教授は、研究室で深海のスポンジに含まれる微生物が病原菌を殺していることを発見したとき、英国だけで年間数千人の死者を出している抗生物質耐性のスーパーバグ(superbugs)との戦いに突破口になるかもしれないと考えた。さらなる検査で、大西洋北東部のロッコール谷の海底700メートル以上に生息しているスポンジ細菌の抗生物質が、これまで科学的に知られていなかったことが確認され、救命薬としての可能性が高まった。しかし、アプトン教授と、深海とそこに生息するユニークで未記録の種の豊富さを新薬の探索地と見なしている科学者達は、深海の豊富な金属や鉱物資源の開発ラッシュによって、そのような可能性が失われることを恐れている。

B

プリマス大学(University of Plymouth)の医療微生物学者であるアプトン(Upton)教授は、「私たちは海洋資源の生物活性の可能性に注目しています。永久に破壊してしまう前に、海底にもっと薬(medicines)や薬(drugs)があるかどうかを調べるためです」と話す。アプトン教授は、深海採掘の中止を求める多くの科学者の一人で、メリットとデメリットを比較検討する時間を求めている。「持続可能性という点では、深海の経済的な可能性を活用するためのより良い方法になるかもしれない」とアプトン教授は主張する。遠隔操作の乗り物を使っている海洋学者たちは、多くの新種を発見している。その中には、海底に沿って航行できる尾を持つナマコや、カリフォルニア沖の太平洋の3,000メートル下で発見された珍しい’ダンボ(Dumbo)’タコもいる。これらのどれもが、命を救う可能性を秘めている。アプトン教授は、新たに発見された抗生物質が医薬品になるまでには最長で10年かかる可能性があると推定している。しかし、深海での商業採掘に向けた競争はすでに始まっている。

C

米地質調査所によると、深海にはすべての陸地の埋蔵量を合わせたよりも多くのニッケル、コバルト、レアアースが含まれている。鉱業会社は、深海探査が金属の供給の多様化に役立つと主張し、また、電気自動車のバッテリー用の銅、アルミニウム、コバルトなどの資源や、テクノロジーやスマートフォンを動かすための他の金属の需要が急増しているという事実を指摘している。深海採掘では、廃棄物をほとんど出さずに、陸上採掘よりもはるかに優れた鉱石を得ることができるという。採掘にはさまざまな方法があるが、ほとんどの場合、以前は陸上採掘で使用されていた機械を改造して、海底から最大6,000メートルの深さで材料を掘削し、岩やその他の固体粒子を含む海水スラリーを海底から船に汲み上げる。その後、スラリーは’水抜き(de-watered)’され、別の船に輸送される。抽出された海水はポンプでくみ上げられ、海底近くに放出される。

D

しかし、環境保護団体や法律団体は、環境や周辺地域への影響は大規模で未知のものになる可能性があり、世界的な規制の枠組みはまだ策定されていないとして、注意を促している。「直近の半世紀に起こっているにも関わらず、深海採掘の“新しい世界的なゴールドラッシュ”は、過去の資源争奪戦と多くの特徴を共有しており、環境や社会への影響を全般的に軽視していることや、先住民やその権利を疎外していることなどが挙げられる。」とブルーオーシャンロー(Blue Ocean Law)のジュリー・ハンター (Julie Hunter) 氏とジュリアン・アグオン (Julian Aguon) 氏、ブレーメンの海洋環境科学センターのプラディープ・シン (Pradeep Singh) 氏が執筆した論文は主張する。論文の著者らは、深海に関する知識は非常に限られたままだと指摘する。「月や火星、金星の表面はすべて、はるかに詳細に地図化され研究されており、それは海洋科学者が深海に関して“知るべきことがまだわかっていない”と発言することにつながっている。」

E

海洋政策誌(Marine Policy journal)に最近掲載された論文を含む科学研究は、深海底や、海水が火山性マグマと出会うことでできる熱水噴出孔が、生物多様性や地球の気候に重大な影響を与えていることを示している。鉱物が豊富な噴出孔とその周辺には、甲殻類、条虫、二枚貝、ナメクジ、イソギンチャク、魚類など、多くのよく知られた動物が生息している。「深海での採掘が、これらの重要な海底機能に深刻な脅威を与えていることが、ますます明らかになってきている」と論文は述べている。「採掘方法は、大きな堆積物の噴煙を発生させ、廃棄物を海に排出し、海底環境を著しく乱すことになる」と論文は続けている。サウサンプトンにある国立海洋学センターのジョン・コプリー(Jon Copley)博士は、「深海の噴出孔については、科学者たちははっきりしています。私たちはそこでの採掘を望んでいません」と言う。

F

カナダの海底探査会社ノーチラス(Nautilus)のマイク・ジョンストン(Mike Johnston)最高経営責任者は、「海洋は地球の約70%を占めており、比較的未踏の場所です。社会の高まるニーズを満たすために、急速に枯渇する地球の土地資源に目を向け続けるのではなく、環境的に持続可能な方法で、この未開拓の可能性を探求することは理にかなっています」と言う。海面下数千メートルに巨大な採掘機械を設置する世界的なラッシュを主導する人々は、環境への影響は陸上よりもはるかに少ないだろうと言う。しかし、深海のエキゾチックであまり知られていない生態系は破壊される可能性があり、保護されなければならないと批判する人もいる。カナダのビクトリア大学の熱水噴出孔の専門家であるベリーナ・タニクリフ(Verena Tunnicliffe)氏によると、「採掘は、これまで人間によって引き起こされた深海の生態系への最大の攻撃になるでしょう」という。彼女は、採掘によってもたらされる新しい知識やバイオテクノロジーのスピンオフを保護するために、活動している噴出孔は立ち入り禁止でなければならず、他の場所では厳格な管理が行われなければならないと主張している。

Questions 14-17:Matching Paragraph information

Matching Paragraph informationについてはこちら

14 reference to the rapidly increasing need for one raw material in the transport industry

  輸送産業における一つの原材料の需要が急速に増加していることへの言及

15 a rough estimate of the area of the Earth covered by the oceans

  海洋に覆われた地球の面積の概算

16 how a particular underwater habitat, where minerals and organisms co-exist, is formed

  鉱物と生物が共存する特定の水中生息地がどのように形成されるか

17 reference to the fact that the countries of the world have yet to agree on rules for the exploration of the seabed

  海底探査のルールについて世界の国々がまだ合意していないという事実への言及

Matching Paragraph informationは2つの解き方(詳しくはこちら)がある。

解き方1:全てのパラグラフを先にスキミングして、問題文の情報がどのパラグラフに書いてあるかを探す解き方

解き方2:1パラグラフずつスキミングして、そのパラグラフに入っている情報を探す解き方

どちらの解き方でも各パラグラフのメインアイディアをつかむことが大切。メインアイディアのつかみ方はパラグラフ構成とメインアイディアの探し方をご覧ください。

各パラグラフのメインアイディア

Para.
深海の開発ラッシュによる深海環境の喪失の恐れ

3文目

But Upton, and other scientists who view the deep ocean and its wealth of unique and undocumented species as a prospecting ground for new medicines, fear such potential will be lost in the rush to exploit the deep sea’s equally rich metal and mineral resources.

しかし、アプトン教授と、深海とそこに生息するユニークで未記録の種の豊富さを新薬の探索地と見なしている科学者達は、深海の豊富な金属や鉱物資源の開発ラッシュによって、そのような可能性が失われることを恐れている。

ポイント:ディスコースマーカーBut”に着目。

この導入パラグラフはパッセージのサブタイトル”Bacteria from the ocean floor can beat superbugs and cancer. But habitats are at risk from the hunger for marine minerals( 海底のバクテリアはスーパーバグやがんに打ち勝つ。しかし、海洋ミネラルの渇望によって生息地が危険にさらされている)”のことがそのまま書かれていて、このサブタイトルのディスコースマーカーBut以降(生息地が危険にさらされていること)がこのパッセージ全体で著者が伝えたいこと。

Para.
海洋資源の可能性と競争の現実

Bパラグラフの最初の1文と最後の1文に注目

‘We’re looking at the bioactive potential of marine resources, to see if there are any more medicines or drugs down there before we destroy it for ever,’ says Upton, a medical microbiologist at the University of Plymouth.(プリマス大学の医療微生物学者であるアプトン教授は、「私たちは海洋資源の生物活性の可能性に注目しています。)

Upton estimates it could take up to a decade for a newly discovered antibiotic to become a medicine – but the race towards commercial mining in the ocean abyss has already begun.(アプトンは、新たに発見された抗生物質が医薬品になるまでには最長で10年かかる可能性があると推定している。しかし、深海での商業採掘に向けた競争はすでに始まっている。)

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い & ディスコースマーカーbut“に着目。

Para.
海洋資源採掘の必要性

1文目

The deep sea contains more nickel, cobalt and rare earth metals than all land reserves combined, according to the US Geological Survey. Mining corporations argue that deep-sea exploration could help diversify the supply of metals and point to the fact that demand for resources such as copper, aluminium, cobalt for electric car batteries and other metals to power technology and smartphones, is soaring.

米地質調査所によると、深海にはすべての陸地の埋蔵量を合わせたよりも多くのニッケル、コバルト、レアアースが含まれている。鉱業会社は、深海探査が金属の供給の多様化に役立つと主張し、また、電気自動車のバッテリー用の銅、アルミニウム、コバルトなどの資源や、テクノロジーやスマートフォンを動かすための他の金属の需要が急増しているという事実を指摘している。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
環境や近隣地域への影響

1文目

But environmental and legal groups have urged caution, arguing there are potentially massive and unknown ramifications for the environment and for nearby communities, and that the global regulatory framework is not yet drafted.

しかし、環境保護団体や法律団体は、環境や周辺地域への影響は大規模で未知のものになる可能性があり、世界的な規制の枠組みはまだ策定されていないとして、注意を促している。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い & ディスコースマーカーBut“に着目。前のCパラグラフで海洋資源を採掘することのポジティブな面を述べたがそれに反論して、そのネガティブな側面が書かれている。ポジティブからネガティブへのストーリーの転換をディスコースマーカーのButが表している。

Para.
深海採掘の生物多様性への影響

1文目

Scientific research – including a recent paper in Marine Policy journal – has suggested the deep seabed, and hydrothermal vents, which are created when seawater meets volcanic magma, have crucial impacts upon biodiversity and the global climate.

海洋政策誌(Marine Policy journal)に最近掲載された論文を含む科学研究は、深海底や、海水が火山性マグマと出会うことでできる熱水噴出孔が、生物多様性や地球の気候に重大な影響を与えていることを示している。

ポイント:主張は英語のパラグラフ構成により1文目にくる場合が多い

Para.
深海採掘の生物多様性への影響

3文目

But critics say exotic and little-known ecosystems in the deep oceans could be destroyed and must be protected. 

しかし、深海のエキゾチックであまり知られていない生態系は破壊される可能性があり、保護されなければならないと批判する人もいる。

ポイント:ディスコースマーカーBut”に着目。この結論パラグラフの主張はパッセージのサブタイトル”Bacteria from the ocean floor can beat superbugs and cancer. But habitats are at risk from the hunger for marine minerals”( 海底のバクテリアはスーパーバグやがんに打ち勝つ。しかし、海洋ミネラルの渇望によって生息地が危険にさらされている)のディスコースマーカーBut以降(生息地が危険にさらされていること)に帰結する。

問題文とパラグラフのマッチング

問題文

14 reference to the rapidly increasing need for one raw material in the transport industry

  輸送産業における一つの原材料の需要が急速に増加していることへの言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

海洋資源への需要については、Cパラグラフの海底資源採掘の必要性に関連している。

Cパラグラフ1文目

Mining corporations argue that deep-sea exploration could help diversify the supply of metals and point to the fact that demand for resources such as copper, aluminium, cobalt for electric car batteries and other metals to power technology and smartphones, is soaring.(米地質調査所によると、深海にはすべての陸地の埋蔵量を合わせたよりも多くのニッケル、コバルト、レアアースが含まれている。鉱業会社は、深海探査が金属の供給の多様化に役立つと主張し、また、電気自動車のバッテリー用の銅、アルミニウム、コバルトなどの資源や、テクノロジーやスマートフォンを動かすための他の金属の需要が急増しているという事実を指摘している。)

問題文

15 a rough estimate of the area of the Earth covered by the oceans

  海洋に覆われた地球の面積の概算

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

パラグラフのメインアイディアからのみでは見つけにくいが、この全体的な情報が書かれてありそうなのは導入パラグラフか結論パラグラフと予想して、最後の結論パラグラフを読むと冒頭に書いてある。

Fパラグラフ1文目

The oceans occupy around 70% of the planet and are relatively unexplored, says Mike Johnston, chief executive of Nautilus, a Canadian underwater exploration company: ‘It makes sense to explore this untapped potential in an environmentally sustainable way, instead of continually looking at the fast depleting land resources of the planet to meet society’s rising needs.’(カナダの海底探査会社ノーチラス(Nautilus)のマイク・ジョンストン(Mike Johnston)最高経営責任者は、「海洋は地球の約70%を占めており、比較的未踏の場所です。社会の高まるニーズを満たすために、急速に枯渇する地球の土地資源に目を向け続けるのではなく、環境的に持続可能な方法で、この未開拓の可能性を探求することは理にかなっています」と言う。)

問題文

16 how a particular underwater habitat, where minerals and organisms co-exist, is formed

  鉱物と生物が共存する特定の水中生息地がどのように形成されるか

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

水中の生息地など深海生物のことについては、深海採掘の生物多様性への影響について書かれているEパラグラフにあると予測できる。

Eパラグラフ1文目

Scientific research – including a recent paper in Marine Policy journal – has suggested the deep seabed, and hydrothermal vents, which are created when seawater meets volcanic magma, have crucial impacts upon biodiversity and the global climate.(海洋政策誌(Marine Policy journal)に最近掲載された論文を含む科学研究は、深海底や、海水が火山性マグマと出会うことでできる熱水噴出孔が、生物多様性や地球の気候に重大な影響を与えていることを示している。)

このように熱水噴出孔のできかたについてEパラグラフに書かれている。またこれに続く文で、”鉱物が豊富な噴出孔とその周辺には、甲殻類、条虫、二枚貝、ナメクジ、イソギンチャク、魚類など、多くのよく知られた動物が生息している。”と書かれている。

問題文

17 reference to the fact that the countries of the world have yet to agree on rules for the exploration of the seabed

  海底探査のルールについて世界の国々がまだ合意していないという事実への言及

問題文の情報が書いてあるパラグラフの探し方

海底調査のルールなどは環境問題や地域への影響に関連していてDパラグラフに書いてある。

Dパラグラフ1文目

But environmental and legal groups have urged caution, arguing there are potentially massive and unknown ramifications for the environment and for nearby communities, and that the global regulatory framework is not yet drafted.(しかし、環境保護団体や法律団体は、環境や周辺地域への影響は大規模で未知のものになる可能性があり、世界的な規制の枠組みはまだ策定されていないとして、注意を促している。)

Questions 18-23:Matching features questions

Matching features questionsについてはこちら

18 A move away from the exploration of heavily mined reserves on land is a good idea.(陸上で大量に採掘された埋蔵量の探査から離れるのは良い考えだ。)

19 The negative effects of undersea exploration on local areas and their inhabitants are being ignored.(海底探査が地域や住民に与える悪影響は無視されている。)

20 There are more worthwhile things to extract from the sea than minerals.(鉱物よりも海から採取する価値のあるものがある。)

21 No other form of human exploration will have such a destructive impact on marine life as deep-sea mining(深海採鉱ほど海洋生物に破壊的な影響を与える人間の探査は他にない。)

22 More is known about outer space than about what lies beneath the oceans.(海の下にあるものよりも宇宙の方が知られている。)

23 There is one marine life habitat where experts agree mining should not take place.(専門家が採掘を行うべきではないと同意している海洋生物の生息地がある。)

List of People

A Professor Mat Upton

B Julie Hunter, Julian Aguon and Pradeep Singh

C Dr Jon Copley

D Mike Johnston

E Verena Tunnicliffe

A Professor Mat Upton

Professor Mat UptonというフルネームはAパラグラフの最初の文のみで、それ以降は”Upton”でAパラグラフとBパラグラフに書かれている。

Aパラグラフ

But Upton, and other scientists who view the deep ocean and its wealth of unique and undocumented species as a prospecting ground for new medicines, fear such potential will be lost in the rush to exploit the deep sea’s equally rich metal and mineral resources.

しかし、アプトン教授と、深海とそこに生息するユニークで未記録の種の豊富さを新薬の探索地と見なしている科学者達は、深海の豊富な金属や鉱物資源の開発ラッシュによって、そのような可能性が失われることを恐れている。

この1文と一致するのは

20 There are more worthwhile things to extract from the sea than minerals.(鉱物よりも海から採取する価値のあるものがある。)

B Julie Hunter, Julian Aguon and Pradeep Singh

Julie Hunter, Julian AguonとPradeep Singhについて書かれているのはパラグラフD。

Dパラグラフ

‘Despite arising in the last half century, the “new global gold rush” of deep-sea mining shares many features with past resource scrambles – including a general disregard for environmental and social impacts, and the marginalisation of indigenous peoples and their rights, a paper, written by— 

「直近の半世紀に起こっているにも関わらず、深海採掘の“新しい世界的なゴールドラッシュ”は、過去の資源争奪戦と多くの特徴を共有しており、環境や社会への影響を全般的に軽視していることや、先住民やその権利を疎外していることなどが挙げられる。」と—によって書かれている。

この1文と一致するのは

19 The negative effects of undersea exploration on local areas and their inhabitants are being ignored.(海底探査が地域や住民に与える悪影響は無視されている。)

問題文の“ignored”が本文のdisregardthe marginalisation of —にパラフレイズされていることが分かったかがポイント。

B Julie Hunter, Julian Aguon and Pradeep Singh (2つ目)

更にDパラグラフを読み進めると、Julie Hunter, Julian AguonとPradeep Singhのことが書かれている。

Dパラグラフ

The authors say that knowledge of the deep seabed remains extremely limited. “The surface of the Moon, Mars and even Venus have all been mapped and studied in much greater detail, leading marine scientists to commonly remark that, with respect to the deep sea, “We don’t yet know what we need to know”.’ 

論文の著者らは、深海に関する知識は非常に限られたままだと指摘する。「月や火星、金星の表面はすべて、はるかに詳細に地図化され研究されており、それは海洋科学者が深海に関して“知るべきことがまだわかっていない”と発言することにつながっている。」

ここでThe authorsとは、Julie Hunter, Julian Aguon, Pradeep Singhのこと。

この1文と一致するのは

22 More is known about outer space than about what lies beneath the oceans.(海の下にあるものよりも宇宙の方が知られている。)

問題番号(18-23)の数の方がリストの人の数よりも多い場合、リストの人はどれかが2回使われる。この場合、人の名前からあてはまる問題番号を探すよりも、問題の内容からあてはまる人を探す方が早い場合がある。この問題の例では、outer space(宇宙)について語ってる人は誰かを本文から探す。

C Dr Jon Copley

Jon Copleyの名前が出てくるのはEパラグラフ

Eパラグラフ

‘On deep sea vents, scientists are clear, ‘ says Dr Jon Copley of the National Oceanography Centre, Southampton: ‘we don’t want mining on them.’ 

サウサンプトンにある国立海洋学センターのジョン・コプリー(Jon Copley)博士は、「深海の噴出孔については、科学者たちははっきりしています。私たちはそこでの採掘を望んでいません」と言う。

この1文と一致するのは

23 There is one marine life habitat where experts agree mining should not take place.(専門家が採掘を行うべきではないと同意している海洋生物の生息地がある。)

D Mike Johnston

Mike Johnstonの名前が出てくるのはFパラグラフ

Fパラグラフ

The oceans occupy around 70% of the planet and are relatively unexplored, says Mike Johnston, chief executive of Nautilus, a Canadian underwater exploration company: ‘It makes sense to explore this untapped potential in an environmentally sustainable way, instead of continually looking at the fast depleting land resources of the planet to meet society’s rising needs.’ 

カナダの海底探査会社ノーチラス(Nautilus)のマイク・ジョンストン(Mike Johnston)最高経営責任者は、「海洋は地球の約70%を占めており、比較的未踏の場所です。社会の高まるニーズを満たすために、急速に枯渇する地球の土地資源に目を向け続けるのではなく、環境的に持続可能な方法で、この未開拓の可能性を探求することは理にかなっています」と言う。

この1文と一致するのは

18 A move away from the exploration of heavily mined reserves on land is a good idea.(陸上で大量に採掘された埋蔵量の探査から離れるのは良い考えだ。)

E Verena Tunnicliffe

Verena Tunnicliffeの名前が出てくるのはFパラグラフ

Fパラグラフ

‘Mining will be the greatest assault on deep-sea ecosystems ever inflicted by humans,’ according to hydrothermal vent expert Verena Tunnicliffe, at the University of Victoria in Canada.

カナダのビクトリア大学の熱水噴出孔の専門家であるベリーナ・タニクリフ(Verena Tunnicliffe)氏によると、「採掘は、これまで人間によって引き起こされた深海の生態系への最大の攻撃になるでしょう」という。

この1文と一致するのは

21 No other form of human exploration will have such a destructive impact on marine life as deep-sea mining(深海採鉱ほど海洋生物に破壊的な影響を与える人間の探査は他にない。)

Questions 24-26:Summary completion questions (without a list)

Summary completion questions (without a list)についてはこちら

Mining the sea floor

Mining corporations believe that the mineral resources lying under the sea may be superior to those found in the earth. They also say that these can be removed without producing much 24_____.

The extraction is often done by adapting the 25_____ that has already been used to work on land. The method of excavation involves removing the seawater from the slurry that is brought up to ships and returning it to the seabed.

However, concerned groups strongly believe that 26_____ is necessary due to the possible number of unidentified consequences.

海底採掘

鉱業会社は、海底に眠っている鉱物資源が地球上のものよりも優れている可能性があると考えている。また、それらは多くの24_____を出さずに除去できるとも言っている。

採掘は、すでに陸上で使用されている25_____を改造して行われることが多い。掘削の方法は、船に運ばれたスラリーから海水を取り除き、海底に戻すことである。

しかし、関係団体は、未確認の影響が多数ある可能性があるため、26_____が必要であると強く信じている。

Mining the sea floor

“Mining corporations”の主張はCパラグラフにあり、海洋資源採掘の必要性や方法について書かれている。

なのでCパラグラフから先ずは空欄に入る単語を探してゆく。

Mining corporations believe that the mineral resources lying under the sea may be superior to those found in the earth. They also say that these can be removed without producing much 24_____.

Cパラグラフ

Mining corporations argue that deep-sea exploration could help diversify the supply of metals and point to the fact that demand for resources such as copper, aluminium, cobalt for electric car batteries and other metals to power technology and smartphones, is soaring. They say that deep-sea mining could yield far superior ore to land mining with little, if any, waste.

米地質調査所によると、深海にはすべての陸地の埋蔵量を合わせたよりも多くのニッケル、コバルト、レアアースが含まれている。鉱業会社は、深海探査が金属の供給の多様化に役立つと主張し、また、電気自動車のバッテリー用の銅、アルミニウム、コバルトなどの資源や、テクノロジーやスマートフォンを動かすための他の金属の需要が急増しているという事実を指摘している。深海採掘では、廃棄物をほとんど出さずに、陸上採掘よりもはるかに優れた鉱石を得ることができるという。

本文でも問題文でも共通して使われている”Mining corporations”をヒントに読むべき箇所を特定。問題文の”without producing 24___“が本文の”with little, if any,”のパラフレイズであることを気づけたかがポイント。

The extraction is often done by adapting the 25_____ that has already been used to work on land. The method of excavation involves removing the seawater from the slurry that is brought up to ships and returning it to the seabed.

Cパラグラフ

Different methods of extraction exist, but most involve employing some form of converted machinery previously used in terrestrial mining to excavate materials from the sea floor, at depths of up to 6,000 metres, then drawing a seawater slurry, containing rock and other solid particles, from the sea floor to ships on the surface.

採掘にはさまざまな方法があるが、ほとんどの場合、以前は陸上採掘で使用されていた機械を改造して、海底から最大6,000メートルの深さで材料を掘削し、岩やその他の固体粒子を含む海水スラリーを海底から船に汲み上げる。

問題文のadapt(ing)が本文のconvert(ed)から来ており、on landterrestrialから、has already been usedpreviously usedから来ていることが分かったかがポイント。

However, concerned groups strongly believe that 26_____ is necessary due to the possible number of unidentified consequences.

Dパラグラフ

But environmental and legal groups have urged caution, arguing there are potentially massive and unknown ramifications for the environment and for nearby communities, and that the global regulatory framework is not yet drafted.

しかし、環境保護団体や法律団体は、環境や周辺地域への影響は大規模で未知のものになる可能性があり、世界的な規制の枠組みはまだ策定されていないとして、注意を促している。

問題文のHoweverは本文のButのパラフレイズ、問題文のconcerned groupsenvironmental and legal groupsのことで、possible number of unidentified consequencesmassive and unknown ramificationsのことを意味していることが分かったかがポイント。また、問題文のnecessaryと本文のurgedを結ばせることができたかがポイント。

Completed summary

Mining corporations believe that the mineral resources lying under the sea may be superior to those found in the earth. They also say that these can be removed without producing much 24 waste.

鉱業会社は、海底に眠っている鉱物資源が地球上のものよりも優れている可能性があると考えている。また、それらは多くの廃棄物を出さずに除去できるとも言っている。

The extraction is often done by adapting the 25 machinery that has already been used to work on land. The method of excavation involves removing the seawater from the slurry that is brought up to ships and returning it to the seabed.

採掘は、すでに陸上で使用されている機械を改造して行われることが多い。掘削の方法は、船に運ばれたスラリーから海水を取り除き、海底に戻すことである。

However, concerned groups strongly believe that 26 caution is necessary due to the possible number of unidentified consequences.

しかし、関係団体は、未確認の影響が多数ある可能性があるため、注意が必要であると強く信じている。

Passage 3

日本語訳

The Unselfish Gene

利己的でない遺伝子

A psychologist gives his view on how humans became self-centred

心理学者が人間がどのようにして自己中心的になったかについて見解を述べる

(1パラグラフ)

人間は本質的に利己的であるという一般的な仮説が長い間ある。私たちは明らかに冷酷で、資源を求めて互いに競争し、権力や所有物を蓄積する強い衝動を持っている。私たちがお互いに親切である場合、それは通常、下心があるからだ。私たちが善良であるとすれば、それは私たちが生来の利己的さと残忍さを制御し、超越することに成功したからにすぎない。

(2パラグラフ)

人間の本性に関するこの暗い見方は、科学作家のリチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)と密接に関連していて、彼の1976年の著書“利己的な遺伝子(Richard Dawkins)”は、20世紀後半の社会に蔓延していた競争的で個人主義的な精神と非常によく合致し、それを正当化するのに役立ったため人気を博した。他の多くの人と同様に、ドーキンスは進化心理学の分野を参照して自分の見解を正当化している。進化心理学の理論では、現在の人間の特徴は先史時代、いわゆる’進化的適応の環境(environment of evolutionary adaptedness)’の中で発達したとされている。

(3パラグラフ)

先史時代は通常、激しい競争の時代と見られていて、その時代の生活は非常に残忍な戦いで、利己主義、攻撃性、冷酷さなどの特徴を持つ者だけが生き残っていた。そして、生存は川や森、動物などの資源へのアクセスに依存していたため、ライバルグループ間の争いが避けられず、人種差別や戦争などの特徴の発達につながった。これは論理的なように見える。しかし、実際には、先史時代の生活は生存のための必死の戦いだったという仮定は間違っている。

(4パラグラフ)

先史時代の世界は人口が非常にまばらだったことを覚えておくことが重要だ。ある推計によると、約15,000年前のヨーロッパの人口はわずか29,000人で、全世界の人口は50万人未満だった。当時の人類は狩猟採集民であり、野生動物を狩り、野生植物を採取して生活していた。これだけ人口密度が低いと、先史時代の狩猟採集集団が資源を求めて互いに競争しなければならなかったとは思えないし、冷酷さや競争力を身につけたり、戦争をしたりする必要があったとは思えない。

(5パラグラフ)

この考えを裏付ける証拠は、先史時代の人類と同じように生活している現代の狩猟採集集団から得られている。人類学者のブルース・ナウフト(Bruce Knauft)が述べたように、狩猟採集民は’極端な政治的・性的平等主義(extreme political and sexual egalitarianism)’によって特徴づけられる。ナウフトは、そのような集団の個人は財産や所有物を蓄積せず、すべてを共有する倫理的義務があると観察した。彼らはまた、身分の格差が生じないようにすることで平等主義を維持する方法も持っている。

(6パラグラフ)

例えば、アフリカ南部のカン族(!Kung)は狩猟に行く前に矢を交換し、動物が殺された場合、矢を発射した人ではなく、矢の所有者に称賛が送られる。そして、ある人があまりにも横暴になると、グループの他のメンバーはその人を排斥し、犯罪者を社会から追放する。通常、そのようなグループでは、男性は女性の行動を指示しない。世界中の狩猟採集集団の女性は、高いレベルの自主性から恩恵を受けていることが多い。自分で結婚相手を選び、仕事を決め、好きな時に働くことができる。そして、結婚生活が破綻した場合、子供の親権を持つ。

(7パラグラフ)

多くの人類学者は、カン族(!Kung)のような社会は、人口増加が農業と定住生活の発展につながった数千年前までは普通だったと考えている。上記のことを考えると、人種差別や戦争、男性支配などの特徴が進化によって選択されたと考える理由は、先史時代にはそれらはほとんど役に立たなかったので、ないように思える。利己的で冷酷に振る舞った人は、集団から排斥されていたので、生き残る可能性が低くなる。

(8パラグラフ)

そうなると、協調性、平等主義、利他主義、平和などの特徴を人間の生得的な特徴と見る方が理にかなっている。これらは何万年も前から人間の生活に浸透していた特徴だ。だから、おそらくこれらの特徴は今でも私たちの中で強く残っているのだろう。

(9パラグラフ)

しかし、先史時代の生活がよく考えられているほど残忍ではなかったとしたら、なぜ現代人はこんなに利己的で冷酷な行動をとるのだろうか? おそらく、これらのネガティブな特徴は、環境的・心理的要因の結果として、後になってからの発展と見るべきかもしれない。研究では、類人猿やゴリラなどの霊長類の自然の生息地が破壊されると、より暴力的で階層的になる傾向があることが繰り返し示されている。

(10パラグラフ)

だから、同じことが私たちにも起こっているのかもしれない。狩猟採集生活の終わりと農耕の出現は、一部の人々の心理的変化につながっていると思われる。そこには新たな個性と分離の感覚があり、それが新たな利己主義につながり、最終的には階層社会、家父長制、戦争につながった。いずれにしても、これらの否定的な特徴は最近になって発達したように見えるので、適応や進化の観点で説明するのは現実的ではないようだ。

Questions 27-30:Multiple choice (one answer)

Multiple choice (one answer)についてはこちら

27 What is the writer doing in the first paragraph?

  著者は最初の段落で何をしているのでしょうか?

  A setting out two opposing views about human nature

   人間の本性についての二つの反対意見を述べている。

  B justifying his opinion about our tendency to be greedy

   私たちの貪欲な傾向についての彼の意見を正当化している。

  C describing a commonly held belief about people’s behaviour

   人々の行動についての一般的な信念を説明している。

  D explaining why he thinks that humans act in a selfish manner

   なぜ人間は利己的な行動をすると思うのかを説明している。

解くポイント

最初のパラグラフの主張は1文目の”There has long been a general assumption that human beings are essentially selfish.(人間は本質的に利己的であるという一般的な仮定が長い間ある)”。この一般的な仮定について説明が加えられているのがこのパラグラフ。

2文目で”We’re apparently ruthless, with strong impulses to compete against each other for resources and to accumulate power and possessions. (私たちは明らかに冷酷で、資源を求めて互いに競争し、権力や所有物を蓄積する強い衝動を持っている。)”と説明を追加している。

さらに3文目で”If we are kind to one another, it’s usually because —(私たちがお互いに親切である場合、それは通常 —)”、4文目で”If we are good, it’s only because —(私たちが善良であるとすれば、それは単に—)”と1文目のメインアイディア“人間は本質的に利己的であるという一般的な仮定”をサポートしている。

つまり、このパラグラフで著者が主張したいことは1文目のことで、人々は利己的であるという一般的な仮説を説明している。

28 What point is made about Richard Dawkins’ book The Selfish Gene?

  リチャード・ドーキンスの著書『利己的な遺伝子』についてどのような点が挙げられているか?

  A Its appeal lay in the radical nature of its ideas.

   その魅力は、その思想の過激さにあった。

  B Its success was due to the scientific support it offered.

   その成功は、それが提供した科学的支援によるものであった。

  C It presented a view that was in line with the attitudes of its time.

   その時代の態度に沿った見解を提示した。

  D It took an innovative approach to the analysis of human psychology.

   人間心理の分析に革新的なアプローチをとった。

解くポイント

固有名詞”Richard Dawkins”や”The Selfish Gene”を本文でスキャニングすると2パラグラフに出てくる。2パラグラフでは、1パラグラフのメインアイディアをさらにサポートしている。

2パラグラフ1文目

This bleak view of human nature is closely associated with the science writer Richard Dawkins, whose 1976 book The Selfish Gene became popular because it fitted so well with – and helped to justify – the competitive and individualistic ethos that was so prevalent in late 20th-century societies.

人間の本性に関するこの暗い見方は、科学作家のリチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)と密接に関連していて、彼の1976年の著書“利己的な遺伝子(Richard Dawkins)”は、20世紀後半の社会に蔓延していた競争的で個人主義的な精神と非常によく合致し、それを正当化するのに役立ったため人気を博した。

リチャード・ドーキンスの著書『利己的な遺伝子』が人気だった理由本文の”because“以降の文が選択肢Cと一致する。

A, B, Dについては書いていない。

29 What does the writer suggest about the prehistoric era in the fourth paragraph?

  4パラグラフで著者は先史時代について何を示唆しているか。

  A Societies were more complex than many people believe.

   社会は多くの人が考えているよりも複雑だった。

  B Supplies of natural resources were probably relatively plentiful.

   天然資源の供給はおそらく比較的豊富だった。

  C Most estimates about population sizes are likely to be inaccurate.

   人口規模に関する推定のほとんどは不正確である可能性が高い。

  D Humans moved across continents more than was previously thought.

   人類は、以前に考えられていたよりも多くの大陸を移動しました。

解くポイント

4パラグラフ最後の1文

With such small population densities, it seems unlikely that prehistoric hunter-gatherer groups had to compete against each other for resources or had any need to develop ruthlessness and competitiveness, or to go to war.

これだけ人口密度が低いと、先史時代の狩猟採集集団が資源を求めて互いに競争しなければならなかったとは思えないし、冷酷さや競争力を身につけたり、戦争をしたりする必要があったとは思えない。

ひとつ前の3パラグラフでは、戦いの必要性が”And because survival depended on access to resources – such as rivers, forests and animals – there was bound to be conflict between rival groups, which led to the development of traits such as racism and warfare. (生存は川や森、動物などの資源へのアクセスに依存していたため、ライバルグループ間の争いが避けられず、人種差別や戦争などの特徴の発達につながった。)”とされている。しかし、最後に“But, in fact, the assumption on which this all rests – that prehistoric life was a desperate struggle for survival — is false. (しかし、実際には、先史時代の生活は生存のための必死の戦いだったという仮定は間違っている)”と書かれている。この3パラグラフを受けて4パラグラフでは戦いが不要だったことを具体的に書いてある。(3パラグラフの主張はこのディスコースマーカーBut“以降の文で、”戦いが必要だった”という説は間違っているということ。)

4パラグラフでは”With such small population densities, it seems unlikely that prehistoric hunter-gatherer groups had to compete against each other for resources— (これだけ人口密度が低いと、先史時代の狩猟採集集団が資源を求めて互いに競争しなければならなかったとは思えないし、—)”と書いてあり、3パラグラフの主張と一致する。つまり先史時代は生存は川や森、動物などの資源へのアクセスが容易で戦う必要がなかったということ。

つまり資源の豊富さが想定される。

この問題タイプは”先史時代は—だった”などと直接的に答えが書いてあることは少ない。パラグラフのメインアイディアを理解して答えを導くことが大切。

30 The writer refers to Bruce Knauft’s work as support for the idea that

  著者がブルース・ナウフトの作品を参照し支持する考えは

  A selfishness is a relatively recent development in human societies.

   利己主義は、人間社会における比較的最近の発展です。

  B only people in isolated communities can live in an unselfish manner.

   利己的に生きられるのは、孤立したコミュニティの人々だけです。

  C very few lifestyles have survived unchanged since prehistoric times.

   先史時代から変わらずに生き残っているライフスタイルはほとんどありません。

  D hunter-gatherer cultures worldwide are declining in number.

   世界中の狩猟採集文化の数は減少しています。

解くポイント

Bruce Knauftの名前が出てくるのは5パラグラフ。このパラグラフは” There is significant evidence to back this notion —- (この考えを裏付ける証拠は、—)”から始まり、this notionとは前の4パラグラフの主張(先史時代は戦う必要がなかった)のこと。

Bruce Knauftも先史時代は戦う必要がなかったことに付け加えて、先史時代の狩猟採集民は、財産や所有物を蓄積せずすべてを共有し平等であったと言っている。ディスコースマーカーalso“はKnauftの主張に戦わなくて良い仕組みがあったことを追加で説明している。つまり、利己的になったのは昔からではなく最近になってからだと主張している。

5パラグラフ2文目

As the anthropologist Bruce Knauft has remarked, hunter-gatherers are characterised by ‘extreme political and sexual egalitarianism’. Knauft has observed that individuals in such groups don’t accumulate property or possessions and have an ethical obligation to share everything. They also have methods of preserving egalitarianism by ensuring that disparities of status don’t arise.

人類学者のブルース・ナウフト(Bruce Knauft)が述べたように、狩猟採集民は’極端な政治的・性的平等主義(extreme political and sexual egalitarianism)’によって特徴づけられる。ナウフトは、そのような集団の個人は財産や所有物を蓄積せず、すべてを共有する倫理的義務があると観察した。彼らはまた、身分の格差が生じないようにすることで平等主義を維持する方法も持っている。

この問題タイプは直接的に答えが書いてないことが多いので、各パラグラフのメインアイディアとストーリーの流れをおさえながら広い視点で解く必要がある。

Questions 31-35:Summary completion questions (without a list)

Summary completion questions (without a list)についてはこちら

Contemporary hunter-gatherer societies

Bruce Knauft’s research shows that contemporary hunter-gatherer societies tend to exhibit a high level of 31_____ in all areas of life. In these cultures, distributing resources fairly among all members is a moral obligation. These societies also employ strategies to prevent differences in 32_____ occurring: for example, the !Kung follow a custom whereby the credit for one person’s success at 33_____ is given to another member of the group. Individuals who behave in a 34_____ manner are punished by being excluded from the group, and women have a considerable amount of 35_____ in choices regarding work and marriage.

現代の狩猟採集社会

ブルース・ナウフトの研究によると、現代の狩猟採集社会は生活のあらゆる分野で高いレベルの31_____を示す傾向があります。これらの文化では、すべてのメンバーに資源を公平に分配することが道徳的義務です。これらの社会では、32_____の違いが発生しないようにするための戦略も採用しています。たとえば、!Kungは、ある人の33_____の成功の手柄がグループの別のメンバーに与えられる習慣に従います。34_____な態度を取る個人は、グループから除外されることで罰せられます。グループであり、女性は仕事や結婚に関する選択においてかなりの35_____を持っています。

ポイント

Bruce Knauftの名前はスキャニングすると5パラグラフにある。また、!Kungは6パラグラフに出てくるので、この2つのパラグラフをまとめる。

Bruce Knauft’s research shows that contemporary hunter-gatherer societies tend to exhibit a high level of 31_____ in all areas of life.

5パラグラフ

There is significant evidence to back this notion from contemporary hunter-gatherer groups, who live in the same way as prehistoric humans did. As the anthropologist Bruce Knauft has remarked, hunter-gatherers are characterised by ‘extreme political and sexual egalitarianism‘.

この考えを裏付ける証拠は、先史時代の人類と同じように生活している現代の狩猟採集集団から得られている。人類学者のブルース・ナウフトが述べたように、狩猟採集民は’極端な政治的・性的平等主義(extreme political and sexual egalitarianism)’によって特徴づけられる。

問題文の”high level of“は本文の”extreme“、問題文の”in all areas of life“は本文の”political and sexual“を意味していることに気づけたかがポイント。

egalitarianismの意味が分からない場合、周りの他の単語から空欄に入る単語を探す

In these cultures, distributing resources fairly among all members is a moral obligation. These societies also employ strategies to prevent differences in 32_____ occurring: —

5パラグラフ

Knauft has observed that individuals in such groups don’t accumulate property or possessions and have an ethical obligation to share everything. They also have methods of preserving egalitarianism by ensuring that disparities of status don’t arise.

ナウフトは、そのような集団の個人は財産や所有物を蓄積せず、すべてを共有する倫理的義務があると観察した。彼らはまた、身分の格差が生じないようにすることで平等主義を維持する方法も持っている。

問題文の”strategies to prevent differences in 32___”が本文の”ensuring that disparities of status don’t arise”を表していることに気づけたかがポイント。differencesはdisparitiesと同意語。

— for example, the !Kung follow a custom whereby the credit for one person’s success at 33_____ is given to another member of the group.

6パラグラフ

The !Kung people of southern Africa, for example, swap arrows before going hunting and when an animal is killed, the acclaim does not go to the person who fired the arrow, but to the person the arrow belongs to.

例えば、アフリカ南部のカン族(!Kung)は狩猟に行く前に矢を交換し、動物が殺された場合、矢を発射した人ではなく、矢の所有者に称賛が送られる。

問題文の”person’s success”は本文の”an animal is killed”、“another member of the group.”は”the person the arrow belongs to.”のことで、問題文の”a custom whereby the credit for one person’s success at 33 hunting is given to another member of the group.”が本文の”swap arrows before going hunting and when an animal is killed, the acclaim does not go to the person who fired the arrow, but to the person the arrow belongs to.”を言い換えていることを理解できたかがポイント。

Individuals who behave in a 34_____ manner are punished by being excluded from the group, —

6パラグラフ

And if a person becomes too domineering, the other members of the group ostracise them, exiling the offender from society.

そして、ある人があまりにも横暴になると、グループの他のメンバーはその人を排斥し、犯罪者を社会から追放する。

問題文の”Individuals who behave in a (34) domineering manner are punished by being excluded from the group, —“は本文の”And if a person becomes too domineering, the other members of the group ostracise them, —“から来ている。

domineeringの意味が分からなくても、問題文のpunishedから空欄に入る単語はネガティブな単語であることが分かる。そこで、本文を見るとネガティブな意味を表すtooが見つかる。また、問題文のbehave in a ___ mannerを本文のbecomesにリンクさせても空欄に入る単語は見つかる。

— and women have a considerable amount of 35_____ in choices regarding work and marriage.

6パラグラフ

Women in hunter-gatherer groups worldwide often benefit from a high level of autonomy, being able to select their own marriage partners, decide what work they do and work whenever they choose to.

世界中の狩猟採集集団の女性は、高いレベルの自主性から恩恵を受けていることが多い。自分で結婚相手を選び、仕事を決め、好きな時に働くことができる。

問題文の”women have a considerable amount of (35) autonomy in choices regarding work and marriage.”が本文の”Women in hunter-gatherer groups worldwide often benefit from a high level of autonomy,”に一致している。問題文の”considerable amount of”と本文の” a high level of”を結びつけられたかがポイント。

Questions 36-40:Yes, No, Not Given questions

Yes, No, Not Given questionsについてはこちら

Q36

Some anthropologists are mistaken about the point when the number of societies such as the !Kung began to decline.

人類学者の中には、!Kung などの社会の数が減少し始めた時点について誤解している人類学者もいます。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“!Kung”については6パラグラフ、7パラグラフに書いてある。

回答のポイント

人類学者の考えは7パラグラフに書いてある。しかし、Many anthropologists believe that —と多くの人類学者の考えが書いてあるだけで、誤解している人類学者がいるとは書いていない。

Q37

Humans who developed warlike traits in prehistory would have had an advantage over those who did not.

先史時代に好戦的な特徴を発達させた人間は、そうでない人よりも有利だっただろう。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

“advantage over”が比較を表していて、好戦的な特徴を発達させた人とそうでない人の”比較”をさがすことがポイント。

本文精読

7パラグラフ最後の1文

Individuals who behaved selfishly and ruthlessly would be less likely to survive, since they would have been ostracised from their groups.

利己的で冷酷に振る舞った人は、集団から排斥されていたので、生き残る可能性が低くなる。

回答のポイント

問題文:Humans who developed warlike traits in prehistory would have had an advantage over those who did not.は仮定法で、”warlike traitsをhumansが発達させていたら(←過去の仮定)—“の文法を理解できたかがポイント。本文は過去にどうだったかの推論が書かれているので”would“が使われている。

問題文のdeveloped warlike traitsは本文ではbehaved selfishly and ruthlesslyを表していて、 less likely to surviveと書かれているので問題文と本文は反する。 “less likely“の比較表現に気づけたかがポイント。

Q38

Being peaceful and cooperative is a natural way for people to behave.

平和的で協力的であることは、人々の自然な行動様式です。

答え

YES

本文の対象の文を探すポイント

peacefulやcooperativeをキーワードに同意語を含めてスキャニング。

本文精読

8パラグラフ

It makes more sense, then, to see traits such as cooperation, egalitarianism, altruism and peacefulness as innate characteristics of human beings.

そうなると、協調性、平等主義、利他主義、平和などの特徴を人間の生得的な特徴と見る方が理にかなっている。

回答のポイント

本文の”cooperation, egalitarianism, altruism and peacefulness“が問題文では”peaceful and cooperative“を表していることに気づけたかがポイント。(egalitarianismaltruismの単語の意味が分からなくても気にしない。)

Q39

Negative traits are more apparent in some modern cultures than in others.

ネガティブな特徴は、他の文化よりも一部の現代文化でより明らかになっています。

答え

NOT GIVEN

本文の対象の文を探すポイント

“negative traits”や”culture”をキーワードに、文化の違いによるネガティブな特徴が書いてあるかを読む。

回答のポイント

9パラグラフに”Perhaps these negative traits should be seen as a later development, the result of environmental and psychological factors.(おそらく、これらのネガティブな特徴は、環境的・心理的要因の結果として、後になってからの発展と見るべきかもしれない。)”と書いてあっても文化による違いについては書かれていない。

Q40

Animal research has failed to reveal a link between changes in the environment and the emergence of aggressive tendencies.

動物研究では、環境の変化と攻撃的な傾向の出現との関連性を明らかにすることはできませんでした。

答え

NO

本文の対象の文を探すポイント

“animal research”をキーワードに動物の名前を含めて書かれている文を探す。そして”changes in the environment”と”emergence of aggressive tendencies”に関係性があるのかを探す。

本文精読

9パラグラフ最後の文

Research has shown repeatedly that when the natural habitats of primates such as apes and gorillas are disrupted, they tend to become more violent and hierarchical.

研究では、類人猿やゴリラなどの霊長類の自然の生息地が破壊されると、より暴力的で階層的になる傾向があることが繰り返し示されている。

回答のポイント

本文の”primates such as apes and gorillas“が問題文の”animal“のことだと分かれば読む箇所を特定できる。”shown repeatedly“や”tend to become“は問題文の”failed to reveal”と反するのでNO。

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